昨夜はいつも長蛇の列、味は太鼓判だという、ホテルから地下鉄で一駅のラーメン店に向かった。確かにこれまで何度かお店の前を通り過ぎたことがあるが、いつも30人くらいの人たちが並んでいた。息子曰く、今日はそれほどでもないから、この感じなら30分くらい並べば良いのでは・・・と並びはじめたものの、なかなかそうもいかず。
寒空の下、めげずに並び続けていると、ポツポツと雨も落ちてくる。これで風邪を引いたら洒落にならないが、皆文句も言わずに並んでいる。誰も脱落しない。身体は冷え切り、後半はかなり無口になったけれど、結局1時間以上並んだ末、一番奥のカウンター席に通され、3人で横並び。この間、なんとか胸痛に泣かされることもなく済んでほっとした。
このお店、メニューに載っているラーメンは3種類だけ。それを一人ずつ別々に注文。私は一番淡い味のスープをチョイスしたが、身体に沁み渡り、とても美味しかった。
再びホテルに戻って息子と別れ、洗い場とレインシャワーがあるお風呂に熱めのお湯をたっぷり張ってゆっくり浸かった。浴室から見える外の夜景が美しい。さすがに草臥れてあっという間に眠りに落ち、夫の鼾もわからないまま朝日が漏れて目が覚めた。
今日はいいお天気。快晴だ。外気温は6度。12度くらいにはなるという予報だ。夫と2人で足湯を済ませ、ホテルまで迎えに来た息子と合流。高速バスを予約しているので、まずは発着所のある隣駅まで移動して、どこかでモーニングセットでも、と。息子曰く「日曜日のブランチに女性に人気なんだ。」という洒落たお店に入ったが、朝からなかなかのお値段で飲み物も別料金。エッグベネディクトやパンケーキ、フレンチトーストをそれぞれ注文するが、飲み物もなかなか出てこない。
バスの時間まで小一時間あったので、余裕のつもりが、だんだん不安になってくる。心配になって、訊いたところ「後5分ほどで・・・」と言われ、ほどなくして届いた。確かにインスタ映えしそうな盛り付けである。パッパと頂き、バス発車の15分前にはお店を出ることが出来た。
バスターミナルでお手洗いを済ませ、バスに乗り込む。乗客は20人ほどだろうか。コロナに負けるな、ショッピングツアー!という感じ。ノベルティとクーポンや地図が入ったものを一人ずつ渡される。息子が早割で1番前の列を押さえてくれたので、見晴らしが良い。ここから1時間ちょっと。目指すは息子お薦めのアウトレットモールである。
高速に乗ってかなり山奥に向かう。定刻に到着し、いざショッピング開始である。
5月にお友達の結婚式に招待されている息子のブラックスーツ探しを最優先。お直しがあるかもしれないので、まずはそこから。幸いスリーピースでぴったりのものが見つかり、袖もズボン丈もウエストも全く直さないで良い。支払いを済ませ、ノベルティのポケットチーフまでゲット出来て良かったね~と言ったのだが、ここでトラブル。
上着の袖口は、ボタンホールもボタンもついておらず、購入後につけなければならないという。そしてこのお店ではその注文を受けていないので、自分でそういうお店を探してくださいと・・・。そ、それはちょっと・・・、ということでやむなくキャンセルする羽目に。本当にぴったりでよく似合っていたのに残念だ。
それにしても、そんな商売があるのかしら?いや、あるのねぇー、と皆で顔を見合わせた。
気を取り直して、息子が昨年末から探していたワンショルダーのバッグを探しに。好きなブランドで大人しめのいい色のモノが見つかり、お買い上げ。これが24歳の誕生日プレゼントになった。
到着から2時間ほどが経過し、そろそろお昼を、とフードコートを覗いたが一杯。諦めて隣接したショッピングモールのレストラン街へ向かった。
大阪に来たら、やはりお好み焼きでしょう、ということでお店をチョイス。殆ど待たずに入店出来た。お好み焼きや焼きそば、とん平焼き等のセットを頂いて満腹。夫も息子も大きなジョッキに入った炭酸飲料を飲んで、気持ち良いほどよく食べる。私はお腹が落ち着いているので、とにかく控えめに、控えめに。
お腹が満ちたところで、さて、後半戦。日が出ていると暖かいが、ちょっと日が陰って風が吹くと、寒い。遠くの空に黒い雲が見えてくる。だんだん疲れてきて、息子のものもひとまず買えたし、無理に私のモノを買わなくてもいいか、という気分になってくる。息子はまだまだ元気で歩き回りたい模様だが、夫と私はちょっと一休みしたいね、とカフェでケーキとお茶タイム。途中で息子が合流して態勢を建て直し、まだ廻っていないゾーンに繰り出した。
1点モノのサンプル品のトップスを7割オフでゲットして、これでひとまずもう大きなモノは無理に買わなくても・・・と思っていた私だが、2人に背中を押されて好きなブランドの春らしいバイカラーのバッグを買ってしまった。
その後、夫の春物のジャケットを買って、それぞれが皆戦利品を掲げられたところで本日のお買い物は終了。
7時間(!)も滞在した後、帰りのバスに乗り、揺られること小一時間。夕焼けを見ながら今度は三宮駅に到着。
夜は夫が一日遅れのホワイトデーで夕食をご馳走してくれるというので、甘えることに。元町まで一駅移動して、南京町に行ってみたところ、信じられないくらい人通りが少ない。横浜の中華街も今はとても空いていると聞いていたが、これでは商売あがったりだろうな、とちょっと心配になるほど。
お店の前に掲示されているメニューを見ると、大分値崩れしている感じだ。コロナウィルス騒動の影響は本当に甚大なのだと実感する。息子曰く、「何度か来ているけど、こんなに静かなこの通りは見たことがないよ」とのこと。
お店を決めて入店したら、私達3人だけの貸し切り状態。食事が半ばになった頃、ひと組のカップルが入ってきてちょっとほっとした。食べ終わる頃にはあと2組いたけれど、とにかく閑散としていて、反って居心地が悪かった。
「帰りはどうせ乗り換えしなければならないからお腹ごなしに一駅10分歩こうよ」と息子が言うので、旧居留地の辺りなどを見ながら三宮駅を目指した。
ホテルに戻ってきたのは、朝出かけてからほぼ13時間後。万歩計で計ったわけではないけれど、1万5千歩くらいは優に歩いたのではないか。よく頑張った。タリージェが少し効き始めたのか、痺れはあるが、痛みがやや和らいでいる感じ。
なんとかお天気が持ってくれて、痛みも出ず、下痢もせず。
明日はゆっくり起きて、息子と一緒に朝食。昼食まで済ませたら早めの帰京である。