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ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.2.29-3.1 如月から弥生へ、ほゞお籠りの2日間に思うこと

2020-03-01 18:35:28 | 日記
 土曜日。
 四年に一度の貴重な29日。ベッドの中で朝の連続テレビ小説を視て、ちょっと二度寝してから緩々起きる。夫が先に起きて朝食の支度をしてくれていた。有難いことである。

 昨夜、息子たちの合唱団の初めての単独コンサートが延期という連絡が入った。当の息子は残業中でその連絡をまだ見ていなかった模様。「え?そうなの?知らない。連絡来ていない」とLINEを返してきたが、夫と揃ってクラウドファンディングで応援したので、団の代表からのリターン等を含めて、メール連絡が小まめに届き始めたところである。

 ホテルも新幹線も手配していたけれど、ホールがクローズになってしまったのではどうしようもない。中止ではなく、あくまで延期とのことだが、次なる日程が決まらないことには宿や足の変更も出来ない。とりあえずもう少し様子を見るものの、結局キャンセルすることになりそうだ。楽しみにしていたので、とても残念だが、致し方ない。

 朝食を済ませ、昼からのリラックスヨガのクラスに向かった。新型コロナウィルスのせいなのか、お昼の時間帯のせいなのか、スタジオは空いていた。10人ほどの参加者で伸び伸び身体を伸ばせ、シャバーサナの時間もたっぷりあってすっかりリラックスした。レッスン後の10分ヨガでは上半身を念入りにほぐした。
 駅前でドーナツ等を買って帰って遅いランチにする。アウトレットモールはそれなりの人出のようだが、営業時間短縮になるという。

 じわじわとあらゆる場面で影響が大きくなり始めている。普段冷静な時に耳にしたら「?」と思うようなデマに踊らされないようにしたい。ウイルスは26、7度で死ぬらしいとか、お湯を飲めばいいとか。そもそも36度の恒温動物である人間の体内で生き延びるウイルスが26、7度で死滅したら、こんなに感染することはないではないか。

 トイレットペーパーやらティッシュペーパーも買いだめが始まっているようで、夫がホームセンターに出向いたらラックががらんとしていたとか。大昔、石油ショックの頃に小学生だった私も、母に連れられておひとり様一点の品を買いに行った記憶があるけれど、果たしてどうしたものか。大人が右往左往するのを見て、子どもたちはどうなのだろう。無責任に煽るようなSNSを拡散させるのは問題ではないかと感じる。なるべくどんと構えて慎重に動きたいと思う。

 帰宅後は洗濯機を廻しただけ。なんだかやけに疲れてしまって、WOWOWで撮った邦画を観ながらなんとなくウトウト。夕食も夫が任せて、というのですっかり甘える。

 今日・明日で使わないと期限が切れてしまう都心までの回数券は、2往復分を無駄にすることになった。あえてこのタイミングで都心まで出向く必要もないだろう。先週用事を済ませておいてひとまず良かった、と思う。

 日曜日。
 今日から弥生三月。リビングのテレビボードに手のひらサイズの小さなお雛様を飾ってある。七段飾りの実家のお雛様はどのくらい日の目を見ていないだろう。ブログのテンプレートだけは先月、通院日に病院で見たお雛様に触発されて早々に変えたのだけれど。

 腹痛で目が覚める。朝食の支度をしようと起きると、夫とほぼ同時だった。相変わらず緩々のお腹は朝食を済ませるとすぐに下痢と化す。
 朝食後は掃除を済ませて、今日はデトックスヨガのクラスに参加した。このスタジオもいつまで平常通りオープンしてくれるか分からない。東日本大震災の時も1か月近くクローズになったのだったか。心配は長年通っている方たちも同じのようで、オープン当時からずっと通っているお姉さまたちにお会いして、そんな話題になった。訊けばクラスとクラスのインターバルの時間が今は20分ないし30分だが、これをもう少し長くして除菌をする時間を取り、クラスの数を減らす方向で検討しているとのこと。今日はフロントで「両手を出して、除菌スプレーをかけさせてください。」と言われた。皆が共通に触るロッカー等に触れる前に、ということだそうだ。

 今日も昨日と同じ時間帯だったけれど、昨日は10人、今日は14人。相変わらず少な目でイモ洗い状態が苦手な私としては有難い限り。端っこの定位置を確保して、二方向からしか他の人に囲まれない場所を選んでいるのは以前からだが、手足が隣と触れない空き具合でほっとした。
 久しぶりのデトックスヨガ。股関節回りをしっかり動かすとびっくりするほどたっぷり汗が出る。レッスン後の10分ヨガではイメージトレーニングをしながら前屈。ヒトの脳は”体が硬い”と思うだけでストッパーがかかる。それを外すだけでも、ほら、この通り、という結果だ。帰路は足さばきがとても楽になった。

 シャワーでさっぱりしてから夫と合流。夫が「クリーニング店の帰りに隠れ家パン屋さんでパンが買えたので、買い物もランチもなしで帰ろう」と言うので、そのまま帰宅した。ポカポカと暖かい。もう3月、春なのだなあと思う。

 駅前のスーパーでは、”最後尾”という看板を持った人が立つ列がどんどん伸びている。何の列かと思ったらマスクの販売だそう。並んでいれば果たして手に入るのかどうか。夫が「どんなのを買えるのか見てきて」というので訊いてみたが、「箱だったり、袋入りだったり、ばらばらで、あるものだけです。」とのこと。先頭は店内のどこまで伸びているのか、わからなかった。
 今のところ、我が家は以前購入した備えがあるので、慌てて並ぶ必要はないし、買いだめするつもりもない。けれど、本当に困っている方のことを想うと大変なことである。今まで見たこともなかった黒や青や派手な色のマスクをしている人たちが道を歩いていて、なんだかぎょっとする。

 帰宅後は夫が買ってきてくれた総菜パンをあれこれ頂いた。洗濯機を廻し、のんびり過ごす。
 こうしてほぼお籠りの2日間が過ぎた。明日からは年度末3月第1週が始まる。予断を許さないどころか、事態はますます・・・なのかもしれないけれど、慌てず、正しく恐れつつ、今の自分に出来ることを粛々とやっていきたい、と自戒を込めつつ思う弥生三月の始まりの日、日曜日の夜である。
コメント (2)
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