ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2012.10.4 入院8 日目、無事退院

2012-10-04 12:00:04 | 治療日記
昨日の昼食から、普通食を開始した。麺類をリクエストして、一週間ぶりにお粥から脱出。入院以来通算18食目で、初めて主食・副食ともに完食した。

その後、初めて腰までお湯に浸かってシャワー。流しても流しても抜け落ちる髪の毛まみれだ。さすがにのぼせてベッドでのびていると、午後の検温で看護師さんがやってきた。熱は平熱、血圧も少し低めでいつも通り。そして「明日の退院、大丈夫そうですよ。後で先生が説明に来ると思います。」と言われた。
検査以降、もし脳転移だったら、とでずっと気持ちが落ち着かない時間を過ごしていたが、それを聞いてホッとした。とりあえず夫に「明日、退院出来そう」と連絡する。糠喜びにならなければいいなあと不安な気持ちのまま、静かに読書をして過ごす。
夕方、事務の方が概算の費用を連絡にいらした。25万円なり。差額ベッド代が大きいが、いやはや豪華海外旅行に行ける額ではないか…とため息が出る。(皆様、本当に“健康第一"ですよ!)これで、退院はほぼ間違いないかと、つい嬉しくなって、初めて1階の売店まで出かけてみた。
戻ってしばらくするとA先生がいらして、CT画像から特に気になるものは見られなかったこと、白血球は3000、好中球は49%まで復活したことを伺う。時間はかかったが、グランの助けは借りず自力回復出来た。少し遅れてN先生が結果のプリントアウトを持って来てくださった。次回は量を減らし、事前に抗生剤を内服しながら、何とか治療を続けていくことになりそうだ。手洗い・うがい・マスクを励行したところで、好中球が200を割ると、外からの菌の感染でなく、自分の体内の菌でも感染してしまうので、もうどうしょうもないのだそうだ。好中球が200を割り込みそうになったら体内チャイムでも鳴ってくれると良いのだが。

そして最後の夕食を摂り、9時半の消灯前にさっさと自主消灯した。

そんなわけで、今朝も早くから目覚めた。毎日ちょっとずつ減り続けていた体重は、昨日と同じ45.7㎏でようやく下げ止まった。朝食も8日ぶりのパン食で、しっかり完食した。昨夜も今朝も、検温や血圧測定もなく、8時に4人の医師の回診があり、無事退院決定。

その後、8時半から口腔外科を受診予定だったのだが、主治医が緊急オペに入ってしまったとのことで、直前キャンセルになってしまった。次回腫瘍内科と同じ日に予約を入れてほしいとリクエストしたが、主治医が不在のため、16日に一旦予約が入った。またまた休暇を取らねばならないし、11日に投与した後、翌週火曜日にここまで往復する自信がないので、週明けに再度電話で調整することにした。

荷物を片付け、シャワーで汗を流し、8日ぶりにお化粧をして、かつらを装着して夫のお迎えを待つ。
看護師さんが予約表や明日以降の抗生剤などの薬を届けに来てくれ、上手く化けた私を見て驚いていた。ナースステーションで挨拶をして、エレベーターで1階に降り、腫瘍内科の化学療法室で退院の挨拶をし、支払を済ませて駅までタクシーに乗った。8日ぶりの外は、夏のような強い日差しでクラクラする。駅ビルで職場の差し入れを買って電車に乗り込んだ。

ご訪問くださっている皆様へ、
この度の緊急入院では、大変ご心配をおかけ致しました。おかげさまで無事、退院することが出来ました。入院中に頂きましたコメントにはお返事が出来ず、申し訳ありませんでした。帰宅して落ち着き次第、順次お返事させて頂きます。今しばらくご容赦ください。暖かいコメントに、とても励まされました。重ねてどうもありがとうございました。
コメント (9)
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