ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2012.10.11 EC2回目、ゾメタ76回目、口腔外科経過観察

2012-10-11 21:10:29 | 治療日記
 昨夜、プチ虹のサロンのSさんからお電話とメールを頂いた。いずれも今日の治療を無理せずに頑張れますように、というものだった。いつもながら本当に有難く、感謝のお返事をお送りした。

 今朝はいつもの時間にモーニングコールをセットし、自宅にモーニングコールをしようというタイミングで夫からメールをもらった。そしていつものように足湯をしてリフレッシュしてから、ごく軽めに朝食をとった。
 今日は診察前採血と口腔外科の経過観察もあるので、少しでも早く帰れるように、といつもより1時間早く病院に到着した。
 
 自動再来受付機にIDカードを通し、採血受付に行く。まだ受付が始まって5分も経過していないのに既に30人近くの待ち人数だった。20分ほど待って順番が来た。今日は女性の臨床検査技師さんで、痛みはまあまあ。4本フルセットの採取。
 その足で腫瘍内科へ移動。先週まで入院していたとはいえ、外来は今月初めてなので保険証のチェックがあった。口腔外科の経過観察は当日枠で再診予約になっているが、午前中か点滴終了後の空いている時間に行くことになっている旨、お話しする。出来れば抗がん剤投与の前、採血の結果待ちの時間に診て頂きたい、と思っていた(抗がん剤投与後、口の中をいじられるのは吐気が増幅されそうで憂鬱だった。)が、結局、今朝もオペ対応で、夕方にしか診られないとの返事があった。ちょっとがっかりする。
 午後の待ち時間があまり長いようなら、当初の予約日の16日に出直してくることにもなるかな、と思いながら「中待合へどうぞ」の番号が点滅するのを読書しつつ待つ。
 自動血圧器の測定結果は98-56、脈拍は89。中待合に入れたのはそれから1時間以上してから。さらに診察室に入るまでに30分かかった。

 「退院後、1週間どうでしたか。」の問いに「金曜日は午前中だけ仕事に出て、その日の午後と3連休は殆ど家でダラダラ過ごしたこと、火曜日はフルタイムで仕事をし、昨日は出張もしたが、やはり疲れやすく、ようやく本調子に近づいている。」とお話しする。
 すると、「うーん、じゃあ今日は治療、止めておきましょうか。」とおっしゃる。今週末の日程は調整がついているし、これでまた1週間遅れてしまったら、果たしてどうなのか。それでも「この1週間元気でいつもどおり過ごせたのなら問題ないが、そうでなかったのなら、今日は8割に減量しているとはいえ、治療して大丈夫だろうか。またダウンしませんか。」とおっしゃる。
 白血球は3700、好中球も55.5%、炎症反応も正常に戻っているということで、数値的には問題がないという。基本的にECの治療は20日の休薬期間を挟んで行われ、それが27日(3週間)だったり34日(5週間)だったり、ということはあまり薦められないそうだ。されば、あんなにきつい思いをした1回目の投与が無意味なものになってしまうのではたまらない。
 思わず「ならばやります。」と答えていた。「確かに先延ばしにするのは不安でしょうから・・・」とおっしゃり、副作用対策として、来週末と再来週頭にグランの注射のために来院すること、または来週土曜日から1週間抗生剤クランビットを服用し、それでも熱が出たらすぐに連絡の上来院すること、という選択肢が示されたが、そうそう緊急入院するわけにはいかないので、ダブルで万全を期すことにした。グランもあまり頻繁に打ちすぎるのは良くないとのことだったが、次回から最大でも5クール分10回ということなので、特に問題はないそうだ。
 そのため、次回は19日にグランの注射、(20日から26日までクランビット内服)、22日に再度グランの注射で、週明け白血球回復傾向にある段階でインフルエンザの予防注射、11月1日に第3回投与、の予約が入った。
 そして今日は9月5日以来ゾメタの点滴も行うことになった。マーカーは1.5ほど下がっていたが、来月レントゲンの画像と合わせて楽しみにしましょう、とのこと。
 減量の割合はエピルビシンが130mgから100mgへ、エンドキサンが900㎎から700mgへ、とそれぞれ規定量の8割弱となった。前回タキソテールの時も初回に今回と同様、好中球減少症で緊急入院したので、2回目は8割にしたが、3回目からは9割、4回目以降は10割に戻していた。今回はどうなのか、と質問したところ、今回は最後まで8割弱で行くとのこと。タキソテールの時は抗がん剤も初めてで、骨髄機能が十分だったが、現在、抗がん剤治療を長く継続していることで骨髄機能が弱ってきているため、という。
 確かに、いくら沢山使っていない薬(武器)があったところで、本体の骨髄機能が不十分であれば、宝の持ち腐れということになるわけだ。これからは騙し騙し骨髄を労りつつ、少しでも長く治療を続けていく、ということなのだ、と改めて思う。何の心配もしないでこの薬、あの薬、とバンバン使える状況ではないのだ、と思い知らされる。先生からは「8割弱にしたところで実際にきちんと奏功するかどうかもわからない。副作用が出るからといって奏功しているということではない。」とはっきり言われた。副作用だけ出て、奏功していないのであればこんなに悲しいことはないではないか。けれど、とにかくやってみなければわからない。
 気になっていたインフルエンザの注射も予約出来、再来週に控えた職場の婦人科検診についても、ダブルで副作用対策をしてれば受診可能とのお答えを頂き、ほっとした。
 そして、たとえ減量しようとも、EC(アンスラサイクリン系)は乳がん治療にとって王様の薬と言われるもの、きっといい仕事をしてくれる、と念じつつ化学療法室へ向かう。

 20分ほど待って点滴椅子に案内されてイメンド125mgを飲む。さらに30分ほどしてHさんがその場でポートに針刺。やはり化学療法室の看護師さんはポートの針刺に慣れているな、と思う。その後30分ほどして点滴開始。今日はアロキシとデキサートの吐気止め、アセロラジュースのような赤いエピルビシン、エンドキサン、生理食塩水、ゾメタ、生理食塩水の6本。長くなるのでかつらを外して室内帽になってリラックスする。イメンドで眠気が襲い、読書は中断。今日は3時間近くの点滴中ずっとウトウトウトウトしてしまった。終了時の血圧は92-55。

 抜針もHさん。お手洗で前回同様アセロラジュース(!)が排出され、口腔外科に向かう。3時近くになっていたが、それほど待たずにO先生に診て頂けるとわかり、ほっとする。だんだん体調が悪くなってきそうで、待ちながらひやひやする。結局、その後40分待って診察室に呼ばれた。
 これまでの経過をお話しし、噛み合わせをチェックして頂き、「おかげさまで助けて頂きました。」と御礼を言う。今回はこれで終診となった。それでも、毎回投与の度にこういう炎症を繰り返すリスクは抱えているし、もしそうなら抜歯も視野に入れる必要があるようだ。が、何分ゾメタが長いので、ゾメタを休薬しても体から抜けるのにはだいぶ時間がかかるのが悩みどころ、とのこと。いずれにせよ、何か異常があればすぐに気づくだろうから、下顎骨の壊死(腐骨)という厄介な状況にはおそらくならないだろう、とのこと。そういう事態になるのは、日ごろからケアをしておらず、なかなか異常に気付かず酷くなってから見つかることが多いようだ。けれどあくまで確率論、自分に起これば100%だ。気を抜かずにケアしていかなくては、と思う。次回以降また何かあればすぐに診るし、腫瘍内科の主治医から申し送りがあるだろう、とのことだった。

 そして10分ほどして会計が終了し、空腹でよろよろしながら薬局へ。30分ほど待ってイメンド80mg2日分、デカドロン1日16錠3日分、クラビット7日分を頂き、薬局を出た。本日の病院と薬局滞在時間は優に8時間を超えた。まさしくフルタイム操業。おまけにランチタイムもなし。
 胃が痛くなりそうだったので、ファストフード店でスープだけ飲み、駅ビルでお弁当を調達して帰路に着いた。

 最寄駅からは迷わずタクシーに乗った。既に真っ暗で焦る。
 息子は明後日体育祭。体育着やら何やら沢山の洗濯物が洗濯機に押し込んであったので、すぐに回す。夫が帰ってきて干してくれた。
 がっくり疲れている。明日は午前中休暇を出しているが、午後はイベントがあるので這ってでも行かなくては。
 買ってきたお弁当は半分ほど食べられた。今のところお腹がちょっとモタモタする感じだけで、ひどい吐気はない。イメンド、アロキシ、デキサートの威力といったところか。

 今日は早く休みたい。
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