ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2012.2.22 ストレス一日決算主義! 講習会参加

2012-02-22 20:36:29 | 日記
 私が通院している横浜労災病院の“勤労者メンタルヘルスセンター長”でいらっしゃる山本晴義先生による「ストレス一日決算主義~正しいストレスとの付き合い方~」と題する、ストレス対策講習会に参加してきた。

 「先生は職場のメンタルヘルス対策の第一人者で、年間200回以上の講習会をこなす人気の高い講師です。診察以外にも自ら24時間対応のメール相談をされるなど、日々職場のメンタルヘルス改善のために尽力されています。講習会では、先生が提唱されている“ストレス一日決算主義”に基づいて、ご自身の経験を踏まえ、正しいストレスとの付き合い方についてお話し頂く予定です。日頃、自らのストレス対処を怠りがちな管理監督者の皆様を含め、どうぞお気軽にご参加ください。」というチラシを見て、迷わず申し込んだ。

 午後3時間、ユーモアと熱い想いに溢れたライブ講義で実に沢山の元気を頂いた。
 冒頭、500名もの聴衆に対して「御自分を健康だと思う方は?」と挙手をさせた。ちらほらと手が上がった。ところが、70代、80代を対象に同じ質問をすると全員が手を挙げるという。皆、持病を抱えているというのに。つまり「病気をしていても元気にしていれば、健康です。今日の講演が終わった3時間後に元気になっていればOK。毎日働けることの幸せを感じて!」という言葉にいきなり圧倒される。

 働いていると、どうしても週単位の生活になる。ウィークデーの疲れを週末に取ろうとして寝だめをすると、早寝早起きのリズムを壊す。結局はブルーマンデーを引き起こすことになる。健康的なライフスタイルを送るためには、これを“一日決算主義”の生活に変えること、スティーブ・ジョブズの言葉ではないけれど、今日が良い一日だと思える一日を毎日送ることが必要だ、と。古くはヒポクラテスの「運動」「労働」「睡眠」「休養」「食事」の5要素をきちんと取れることが、元気に働けるポイントになるという。これに「会話」ないしは「対話」が加わればなお良い。

 実際にうつ症状が出てからでは運動は出来なくなるから、元気に働くための運動習慣はうつ病の予防にもなるわけだ。一日15分は一日24時間に換算すれば96分の1。これは暇がなくて出来ない、とは言えないのではないか、と。
 先生は沢山のストレス解消法をお持ちだが、40歳で運動を始め、44歳で初マラソンに挑戦。昨年、一昨年は東京マラソンにも参加されたという。もともと運動は不得意だったが、今は運動をするというよりも、仲間と会いに行くということで元気がアップされているとおっしゃっていた。

 周囲と良い関係が保て、周囲の人たちの役に立っていること、仕事など日々の活動に生きがいを感じ、自分の存在意義を感じることが社会的な健康であるのだ、としみじみ思う。
 振り返って我が身を思えば、不況で失業者が300万人を超える現在、こうして病気を抱えながらも働かせて頂くことの出来ること、仕事がある幸せを思い、改めて感謝の気持ちで一杯になった。

 先生は「“忙しい”という言葉は“心”を“亡”くすと書くので好きではない。けれどもちろん決して暇であるわけではない(勤労者心のメール相談は24時間以内に必ず返信をされているという。年間7~8000メール。驚くべきことだ。)。こうして話をする機会を得られた事に感謝して、毎日言いたいことを言いながら皆さんを元気にすることが出来ればこんなに幸せなことはない。」と講演を締めくくられた。
 「辛」という字の「一(マイナス)」を「+(プラス)」にするだけで「幸」という字になる。そして「幸」という字は裏返しても「幸」で、逆さにしても「幸」だ。メンタルヘルスとはこれからのこと。他人と過去は換えられないが、自分と未来は換えられる、という言葉が印象に残った。

 帰宅後、講演の御礼メールを差し上げたところ、本当に僅か10時間後にお返事を頂いた。
 お忙しい方ほど時間の使い方がお上手でおられる。凄いパワーに脱帽。これからエンドレスの治療を続けていく上で、たとえもし心が折れそうになることがあっても、心療内科に山本先生がおられる!と思うととても心強く明るい気持ちになった。まだまだ自分は神様に見捨てられていない、と思う。
 参加して本当に良かった。

コメント (2)
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