生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1190 ・「脱原発」に対する大手紙の報道姿勢点検

2012-03-12 06:51:27 | 日記

 おはようございます。
 生き生き箕面通信1190(120312)をお届けします。

・「3・11脱原発」に対する大手紙の報道姿勢点検

 本日3月12日の大手紙朝刊は、「追悼報道一色」でした。朝日新聞は
「悲しみを抱いて生きていく」、読売新聞は「2時46分 祈り一つに」と、
それぞれ大きな見出しで一面全面を使い「震災1年」を伝えました。似た
り寄ったりの紙面。ただ、大きな違いもありました。「脱原発」に対する
報道姿勢です。

 朝日は一面で「脱原発 世界でデモ」と報じ、三面では「反原発 福島で
大阪で」と全国各地の脱原発の集会・デモを伝えました。「原発どこへ」の
見出しで、野田政権のエネルギー政策の動きも取り上げました。さらに国
際面(11面)では「あの日から1年 その日世界は」のタイトルで、アメリカ、
イギリス、スイス、台北での「反原発」の動きを特派員電で紙面にしました。

 一方、読売新聞は、1行もなし。「脱原発」の各地の動きを一切、徹底
的に、黙殺。読売は、いわば反「反原発」を明瞭にし、「脱原発」に敵意
を示しているともいえます。

 世の中の動きは、それが伝えられてこそ「存在する」という面がある
のは事実です。伝えられなければ「なかった」ことになってしまう。日本
では、事実を正確に伝えてくれるという「信用」をして、多くの読者のお
かげで「全国紙」の地位が築かれました。新聞社自身も、社是として
「一党一派に偏らず、事実を伝える使命」を自ら表明していました。し
かし読売新聞は、「原発」問題に関する限に極めて偏向した紙面を
作っています。

 日経新聞ですら(「ですら」というのは失礼なのですが)、ベタ記事な
がら「全国各地で脱原発集会」(38面)と伝えました。

 昨日の大阪の集会は、中之島公園では3か所(中央公会堂、女神
像前、剣先公園)に分かれ、また扇町公園でも集会が行われ、デモは
関西電力コース、西梅田コース、なんばコースで「脱原発」をアピール
しました。参加者は主催者発表で1万5千人。お腹に赤ちゃんを抱え
て大阪に避難してきた日下育子さんは「地元の被災者に何もできず、
自分は避難してきたやましさに悩まされたけれど、お腹の赤ちゃんが
力を与えてくれました。何事もない日常生活の幸せを大切に思い、
子どもたちの未来のためにこの幸せを捧げたい」と思いを話しました。
原発立地の福井県美浜町で一人で闘っている松下さんは「電気を多く
使っている大阪の人たちが『原発の電気はいらない』と声を上げなけ
れば、原発はなくなりません」と訴えました。

 野田首相と枝野経産相は、関西電力の大飯3,4号機を原発再稼働
の突破口として狙っています。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿