おはようございます。いよいよアメリカ政府による日本の「新しい占領」が本格的に始まるようです。野田政権は、アメリカ政府の露払いに粛々といそしむハラを固めたように見えます。
生き生き箕面通信1020(110923)をお届けします。
・普天間で追い込まれた野田首相
野田首相とオバマ大統領の昨日(日本時間)の会談では、野田首相が一方的にオバマ大統領から責め立てられ追い込まれたようです。わずか30分の会談でオバマ氏が日本に突きつけた要求は、まず第1が普天間基地移設の「年内の目に見える進展」。続いてTPP(環太平洋経済協力協定)の交渉参加、さらには米国産牛肉の輸入促進、ハーグ条約(国債乾坤破たん後の子どもの親権)問題などと矢継ぎ早だったと報じられています。
オバマ氏は来年に大統領選挙を控え、しかもすでにはじまった前哨戦では極めて分が悪い。それだけに、結果を出す大統領を演じなければ後がありません。日本にもおうように構えているわけにはいかないのです。つまり、なりふり構わず「日本に結果を出させる」立場にあります。日本は、もうのらりくらりとかわすわけにはいきません。
つまり、普天間基地は、「日米合意に従って、辺野古への移設」を何が何でも強行することにならざるを得ない。しかし、いまさら強硬策で成功する見通しなほとんどゼロ。沖縄に「一括交付金」というアメを与え、名護市辺野古の現地ではパワーシャベルとブルとーザーで工事を進める段取りとする以外にない。そんな展開が想定できます。
不幸なことは、日本の安全保障はどのようにて担保するか、という国民的合意が置き去りにされたまま今日まできていることです。具体的には、沖縄の人々が日々こうむっている「基地負担の重圧」を、本土の私たちがどれだけ分け合うことにしたか、そうした議論がほとんどないことです。
結局、アメリカ政府に引きずられて、アメリカのポチを務める歴史を重ねるだけになりかねません。ある人は、それが日本に一番ふさわしい、といいました。そうなのでしょうか。
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