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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信305 ・G20が世界経済正常化の司令塔役へ

2009-09-27 07:58:51 | 日記
おはようございます。腰痛後、久しぶりに近くの農道を歩いたら、稲スズメが稲穂の上を飛び交っていました。
生き生き箕面通信305(090927)をお届けします。

・G20が世界経済正常化の司令塔役へ
 世界経済の危機を克服しようとする「20か国・地域(G20)首脳会議」がピッツバーグ(米)で開かれ、「当面は『出口戦略』を急がず、景気刺激策を継続する」という首脳声明を採択して終了しました。同時にこれまでのG8(先進国首脳会議)に代わって、今後はG20が中心となることも確認されました。中国など新たに力を持ってきた国を入れなければ何事も効力を発揮できないという現実を踏まえたものです。

 今回申し合わせた主要点の一つは、金融界の報酬規制強化です。しかし、この点について、ボクは疑いの目を持っています。金融危機の引き金になったサブプライムローンは、最先端の金融工学を駆使してでっちあげた「金融商品」で、これで高いリスクをさも安全のように見せかけ世界中にばらまいたのはご承知の通りです。これで巨額の儲けを出した金融機関は、その金融商品をでっちあげた開発者に巨額の報酬を払う競争を繰り広げ、いきついた先が”バブル崩壊”でした。

 これを規制しようというのですが、ムリでしょう。資本主義の本質は儲けを出すことに血眼です。すでにウォール街では、またぞろサブプライムまがいの金融商品が復活しつつあり、それにつれて巨額報酬も復活しつつあるようです。懲りない面々ですが、振り返ればオランダでのチューリップ・バブル以来、世界は常にバブルを演出し、その都度崩壊を繰り返してなお懲りないのです。バブルを作り上げてしまうのが資本主義の本質であり、「見えない手に導かれる市場原理主義」が資本主義の本質であってみれば、これからも懲りることはないわけです。世界が、社会主義に”転向”しないかぎり。

それにしても「第3の道」はないものでしょうか。その道を探るこそ、G20に求めたいものです。「第3の道」への司令塔役を果たしてもらいたいのです。その場合、米欧日中などが協力しなければならないのですが、そこまでどのくらいのスピードで成熟できるか。

 当面は各国が、それぞれの国益中心で主張しあうでしょうから、結論はなかなか期待できそうにありません。それでも、「第3の道」を探るしか、世界がハッピーになる道は無いはずですし、いずれは底へ落ちつくと思います。ただその前に、中国が「自由と民主主義」という価値観を共有できる国へ脱皮することが欠かせないですが、これまたいつになるやら。



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