生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信296 ・78年前の本日、日本が日中戦争を始めました

2009-09-18 06:29:27 | 日記
おはようございます。台風14号が北上しつつありますが、今日の大阪はおおむね晴れの予想です。
生き生き箕面通信296(090918)をお届けします。

・78年前の本日、日本が日中戦争を始めました
 本日の各紙朝刊には鳩山新政権に対する世論調査の結果が掲載されました。
   ・内閣支持率は 読売と日経がともに 75%
             朝日         71%
 3紙とも、「発足時では歴代2位の高率」と指摘しています。上々のスタートですが、民主党に少しでも”おごり”が見えれば、支持立はたちまち急落することを堅く肝に銘じて、少なくとも1年間は遮二無二「国民のための政治にまい進」してもらいたいと注文します。また、ちなみに1位は01年4月の小泉内閣発足時でした。 

 ところで、表題にしましたように、本日は日本が無理やり「日中戦争を開始」した日です。新聞は当時、号外を発行し、「18日午後10時半、奉天郊外で支那軍が満鉄線を爆破し、わが鉄道守備隊を襲撃したが、わが軍はこれに応戦した云々」と伝え、この日からマスコミは戦争をあおる報道に狂奔します。

 そもそもは「柳条湖事件」と呼ばれ、満州事変へ拡大させていくのですが、半藤一利氏の「昭和史」(平凡社)によると、「石原莞爾・関東軍作戦参謀らが”満鉄爆破”の陰謀を実行し、満州植民地化へ強引に動き出した」と資料に基づいて明らかにしています。満鉄爆破が関東軍の陰謀であったことは、証拠によって明々白々なのです。

 日本国内の陸軍参謀本部および政府は「不拡大方針」を固く守るよう命令を出し、作戦部長の建川美次少将を派遣するのですが、石原らは屁とも思わず、”信念”に基づいて進軍に進軍を重ね、これを朝日、毎日も後押しして「行け行けどんどん」、各紙のスター記者を送って戦争をあおりました。ラジオは臨時ニュースを流し続け、新聞は速報のための飛行機を飛ばして大宣伝を繰り広げました。当時の毎日新聞の有名な政治部記者が「毎日新聞後援・関東軍主催・満州戦争」と自嘲的にささやく声があったとも記されています。

 このあと、米欧のいわゆるABCD包囲網が敷かれ、日本は真珠湾攻撃、そして米国による広島・長崎への原爆投下へとたどりました。この間、一貫して朝日も毎日も「大東亜共栄圏建設」「鬼畜米英打倒」「1億総火の玉」「1億玉砕」のスローガンで、国民を戦争に駆り立て続けました。

 貴重な教訓を学んだはずです、新聞ジャーナリズムは。それを今、どう生かすのか、日米関係の見直しが大きなテーマになっています。鳩山首相は月末にもオバマ大統領に会いますし、このときは表敬が主になるにしても、年末にはオバマ氏が訪日します。それまでに、透徹した洞察力に基づく平和国家の礎を明らかにする必要があります。






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