生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1378 ・中国での反日デモにお手上げの日本外交

2012-09-17 07:34:02 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1378(120918)をお届けします。



・中国での反日デモにお手上げの日本外交



 反日デモは勢いを増しており、まだ収束へ向かう兆しが見えません。日

本企業の家族は、帰国を急いでおり、焼き討ちにあったパナソニックの向

上などは再開のメドが立っていません。



 「中国海軍は、東シナ海で数十隻の艦艇や多数の航空機、潜水艦など

が参加し、ミサイル攻撃や対潜水艦攻撃の演習を実施した」と、中国テレ

ビが昨日9月16日、報じました。休漁期が開けて、1000隻もの中国漁船

が尖閣諸島へ”出漁”するとも伝えられています。尖閣周辺の海を、”漁船”

まがいの船で埋め尽くし、事実上占有する戦術かもしれない。



 反日デモは、中国国内だけでなくニューヨークでも2000~3000人規模

で行われました。世界へ向けて、「尖閣は中国領だ。日本は出ていけ」と

発信しています。胡錦濤・国家主席が9月9日のAPEC(アジア太平洋経

済協力会議)の場で野田首相に直接、尖閣諸島の国有化反対を伝えた

が、無視されて激怒したという報道もあります。



 丹羽宇一郎・中国大使が、「尖閣を国有化すると、大変なことになる」

と英紙のインタビューに答えたことで、玄葉外相は事実上、更迭するこ

とを決めました。後任の西宮伸一・大使は、なぜか自宅近くの路上で倒

れた後、昨日朝、死亡しました。



 こうして見てくると、野田政権には確たる見通しや戦略もないまま、石

原東京都知事と世論に振り回されて国有化へ突っ込んでいき、強烈な

反日デモに直面して、なす術もなくただ当惑しているだけです。つまり、

お手上げなのです。



 アメリカのパネッタ国防長官が急きょ、来日します。「これ以上、事態を

悪化させるな」と、野田首相に圧力をかけようとするものです。「両国で

話し合え」ということでしょう。つまり、「領土問題であることを認めろ」と

いう圧力です。となれば、野田政権がしきりに唱えた「領土問題は存在

しない」という主張は、国際的には破たんしたということになります。



 話し合いに入るとすれば、尖閣周辺の資源の共同開発が決め手にな

るはずです。この共同開発で尖閣周辺に「平和の海」が戻ってくるなら、

雨降って地固まるという結果になります。野田政権にはそうした戦略を

持ちうるでしょうか。


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