生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1420 ・TPP急浮上はアメリカの圧力

2012-11-10 07:12:31 | 日記

おはようございます。                                                                            生き生き箕面通信1420(121110)をお届けします。

・TPP急浮上はアメリカの圧力

 野田首相がTPP(環太平洋経済連携協定)推進の意向を固めたようです。TPP急浮上に、永田町はてんやわんや。民主党内のTPP反対派の中核、山田正彦元農水相らが集まり、「首相の参加表明阻止」を申し合わせるとともに、15日には超党派議員による国民集会を開くことで一致しました。朝日新聞は本日11月10日の朝刊一面トップで、「民主、TPP巡り分裂含み」と打ちました。

 首相自身がTPP参加を正式に表明したわけでもないのに、新聞がいっせいに大々的に扱っています。首相周辺の側近が世論誘導のために、観測気球のブリーフィングをし、書かせたものです。それにしても、急にまた、なんで?

 今というタイミングは、アメリカ大統領選挙の結果が出た直後です。時系列的にみれば、内々に「オバマ再選なら、TPPを最重要政策と位置づけて推進する。来年1月の大統領就任演説でもTPP推進を強調する。アメリカにとってTPPが成功するかどうかのカギは日本だ。日本が参加するかどうかだ。日本の国内世論を早急にまとめてもらいたい」という趣旨がすでに伝えられていたものと推測されます。

 オバマ氏は就任演説で、「日本も参加することになったTPPを推進することによって、アメリカ経済は復興し、雇用も創出されて失業率は下がる」と、打ち上げたいわけです。この通りになるとしたら、それは日本から富をアメリカに移す、つまり日本から搾り取るということです。アメリカがTPPを推進する真の狙いは、日本の富です。他の国は数がいくら多くてもGDPは小さく、アメリカにとってメリットは少ないのです。

 野田首相は、党分裂もやむなしの覚悟で「TPP参加」を打ち出さざるを得ません。アメリカからの圧力がどれほど強烈かを示しています。

 TPPへの参加には、強く反対します。それは単に「農業がアメリカからの安い穀物に駆逐される」というだけではありません。アメリカの真の狙いは、TPPを通じて、日本の国柄をガラッと変えてしまうところにあるからです。すべてを、アメリカ基準に変えるということです。日本的な伝統を、アメリカ流に変更させるのです。実質的にアメリカの1州にして、支配するということです。日本の国柄は一変させられます。経済だけではありません。司法もアメリカ流の訴訟社会に変えられます。社会のすみずみまで、新自由主義を浸透させられるのです。

 かつてはアメリカン・ドリームがうたわれたアメリカです。しかし、いま、一人ひとりは決して幸せではありません。アメリカは来年は大変厳しい局面を迎えます。政治が立ち往生することもしばしばでしょう。そんなアメリカにいいようにされる必要はありません。

 新聞ではすでに読売、日経、サンケイなどがTPP推進の旗を振っています。朝日も毎日も大同小異。TPPの本当の恐ろしさを伝えません。

 こうして、私たちの時代に、日本はボロボロになっていきます。ボロボロになっていくことに歯止めがかけられなければ、それは今を生きる私たちの責任です。

 アメリカの財政破たんは、目の前です。それを救うために日本の郵貯、簡保の300兆円が狙われています。それを差し出そうとするのが野田政権です。一刻も早く引きずり下ろさなければ、つまり倒閣しなければ、大変なことになります。

             

 



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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オバマ政権も怖いですね。 (まともさ)
2012-11-10 22:03:15
 ロムニー候補(周囲に黒人が居なかったですね)よりもオバマがよりリベラルで普遍志向だから、TPPの日本への押し付けが罪悪であることに理解を示すかもしれない、と微かな可能性を期待していました。押し付けの圧力はオバマの方が小さいのでは、と思っていました。
 オバマ、クリントン---嫌なおなじみのアミテージ、ルース。暗躍するグリーン、カーチス。女性通商代表部の担当者。ハンドラー達、手ごわいですね。
 中国を「危険性を留意するべき国」とみる、米日同盟の作動の挙動とも解釈されています。
 食糧安保、日本が独立国であることの自覚そのような対抗する政治的主張がリードすることを願います。
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