おはようございます。生き生き箕面通信2514(151127)をお届けします。
・「報復の連鎖」を、なぜ断つことができないのか
アメリカの2001年9月11日のアルカイダと、今回の過激派組織「イスラム国」(IS)の根は一緒です。これは放送大学の高橋和夫さんが朝日新聞のオピニオンの欄などで繰り返し語っていたことです。
高橋さんは「空爆は憎悪を生む」といいます。しかし、政治的なメッセージとしてやらざるを得ない。このままでは「報復と憎しみの連鎖」は断ち切れるかという問いには、結局、「断ち切れない」と答えざるを得ない。
そしてこの欄のもう一人は、東京外国語大学教授の伊勢崎賢治さんで、「(報復の連鎖は)短期的な解決は無理です。では長期的にはどうするか」を考えなくてはならない。そして、「日本がやるべきことは民主的な国づくりに積極的に関わること。それしかありません」といいます。「中東での日本のイメージは、まだ良好です」と付け加えています。
この二人が述べることは、「短期的には無理」。そして、長期的には、「おそらく非常にむずかしい」ということになります。
それでも、まだやらざるを得ない。そしてかならず、転機はきます。その転機のために、かならず頑張るしかない。