おはようございます。生き生き箕面通信2504(151117)をお届けします。
・「大動脈瘤」で阿藤快さん死去。NHKが日本人大量死去の“陰謀”か
「下町ロケット」で弁護士役に出演していた阿藤快さん(69歳)が亡くなった。問題は、その亡くなり方だった。
NHKは、「破裂」を放映しています。この「破裂」は、「寝たきり老人などにならず、“ピンピン、コロリ”と行くようなものです」とも受け取れます。つまり、寝たきり老人にはならず、さっさとあの世に行くようなものなのです。寝たきり老人対策に仰山カネを取られることなく、どんどん死んでいくようなものです。
阿藤快さんは、発見されたときは16日になっていたようです。しかし、実際には14日に死んでいた。その11月14日には、69歳の誕生日だったそうです。現役の俳優が、こんな死に方をする。
「破裂」では、作者の久坂部羊さんが、こんなことを言っています。「長寿は喜ばしいことですが、ただ単に長生きをすればいいというものではありません。介護の問題、その先にある死をどうするのか。医療が命を延ばしつづければ、寝たきり老人ばかりを増やさないともかぎらない。小説『破裂』は、医療が必然的に抱える矛盾を背景に、『夢の治療法を』を発明したエリート医師と、その療法の副作用を利用し高齢者を抹殺しようとする陰湿官僚の行き詰まるせめぎ合いを描いたものです」という。
そしてここには、日本社会に受け継がれてきた、誰も責任を取らないシステムに対する告発があります。何が正義で、何が真実なのか、だれも分からない。
椎名桔平、滝藤賢一、仲代達也をめぐる、「夢の治療法」を乗っ取ろうとする陰湿官僚たち。でも、まあよく考えられたものです。11年前に書かれた作品とは思えない出来栄えです。あるいは、ようやくその治療に意識が舞い戻ってきた。