おはようございます。
生き生き箕面通信2391(150711)をお届けします。
・「辺野古承認に『瑕疵』 沖縄知事撤回も」と読売新聞
「ほんまかいな」と思いました。読売新聞が本日7月11日の朝刊で、「翁長知事が辺野古の埋め立て承認を撤回する見通し」という意味の見出しをつけたのです。朝日新聞にはありませんから、読売のスクープ記事ということになりますが、それにしては扱いが2面で2段と極めて地味です。
記事は、辺野古の埋め立て承認が妥当だったかどうかを検証する第三者委員会が、「埋め立てで得られる利益と失われる自然や生活環境との比較が十分ではない」と指摘。「『承認に法的な瑕疵がる』との結論をまとめる方向で最終調整している」と、伝えました。知事は従来から検証委の結論に従う考えを表明しています。
扱いが地味な理由としては、世論の反応をみるための単なるアドバルーンという見方ができます。あるいは、辺野古を推進する立場の読売としては、辺野古反対派を勢いづけることにつながる記事はあまり目立つ扱いにしたくない。
それにしてもこの記事が、翁長知事の埋め立て承認の撤回を意味するものなら、大スクープです。翁長知事は、国家権力と真正面から対決する覚悟をしたことを意味するからです。琉球王国が日本(当時の薩摩藩)の支配下に置かれ、日本に組み込まれて以来、初めてといえる全面対決です。
ところで、仮に、中国の武装漁民などが尖閣に上陸した場合、本格的な戦闘になる前に外交で解決しなければならないはずです。いずれにしても辺野古に基地を造ることは、今の時代には合理性を欠く状況になってきています。そんな時代遅れの基地に莫大なカネを使うのなら、もっと恵まれない人のために有効に使う道があります。安倍政権はどう考えても頭がおかしい。