生き生き箕面通信

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1520 ・「憲法」に対する立ち位置すら定められない民主党

2013-02-19 06:53:19 | 日記

おはようございます。                                                                             生き生き箕面通信1520(130219)をお届けします。

・「憲法」に対する立ち位置すら定められない民主党

 民主党は昨日1月18日に、党綱領の最終案をまとめました。24日の党大会で正式決定する段取りです。先の衆院選で、党消滅が心配されるほどの大敗を喫しただけに、党再建に向けてどんな綱領を打ち出すか多少の期待をしていました。ところが、出てきたのは案の定、なんとも締まりのない内容でした。「民主党の分裂状態」をそのまま表に出す情けないものとなりました。

 とりわけ、憲法に対する姿勢は、党の幹部ですらきちんと説明できないと思われる、あいまいな内容のままです。「この国の形」をどうするつもりなのか、政党の基本中の基本があいまいもこのままで行くことになりました。党執行部は、結党時の理念である「民主中道」の文言を引き継ごうとしたようですが、改憲派の前原誠司氏、野田佳彦氏ら保守系の反発が強く、「中道」というキーワードすらあきらめることになりました。結局、憲法については「憲法の基本理念を具現化する。象徴天皇のもと、真の立憲主義を確立するため、国民とともに未来志向の憲法を構想していく」と、何を言っているのか分からない、ふにゃふにゃの内容を正式決定することになったのです。

 「いよいよ改憲だ」と意気込む安倍首相にとっては、民主党のこの綱領案はなんとも心強い”応援団”と映っていることでしょう。自民党が改憲案を出しても、民主党は党として強い反対は打ち出せず、「反対」「反対」と叫ぶだけ。何の力にもならず、「民主党恐るに足りず」と意を強くしているように感じられます。

 民主党の綱領案前文には、「総選挙の敗北を受け、原点を見つめ直し、目指すものを明らかにする。道半ばの改革を成し遂げるため、必ず国民政党として再生し政権に再挑戦する」と、立派な意気込みを明記しています。しかし、実体はなんとも虚しい。文字ずらだけで粋がってみても、何の力にもならず、むしろ「口先党」として有害です。おそらく次の総選挙で、民主党はさらに支持を減らし、かつての社会党(現在の社民党)の運命をたどるとみて間違いないのではないでしょうか。民主党は、保守とリベラルが分裂するしかないのではないでしょうか。 

 私たち有権者は、どうすればいいのでしょう。棄権することは、自民党をはじめとする改憲勢力を結果的に利するだけです。僕自身は、3年半先くらいに想定される次の総選挙に向けて、いまから「生活の党」を応援していきます。あえて付け加えれば、小沢一郎氏は、検察などの謀略がなければ、首相に3度なっていたところです。それをことごとく遮ったのが、検察を筆頭に、自民・公明等の反小沢政治勢力、官僚、マスメディア、そしてその後ろにアメリカがいました。

 21世紀に時代の先端を行く日本をつくるためにも、簡単に負けるわけにはいきません。諦めるのはまだ早い。やるべきことをやりつくそうではありませんか。それがとりもなおさず、私たちのあとに続く世代の人たちへの責務だと思うのです。