生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1517 ・「どういう国をつくるのか」――この国の形を再評価しましょう

2013-02-16 07:02:29 | 日記

おはようございます。                                                                                生き生き箕面通信1517(130216)をお届けします。

・「どういう国をつくるのか」――この国の形を再評価しましょう

 安倍首相は昨日2月15日に、自民党本部で開かれた党憲法改正推進本部の会合で、「いよいよ憲法だ」と、憲法の改定作業に本格的に取り組む決意を表明しました。首相は、デフレからの脱却に道筋をつけたと自負しており、次は「大きな宿題が残っている。いよいよ憲法だ」というわけです。最も望んでいた課題にようやく取り組めるという高ぶりが伝わってきます。

 その高ぶりの一つが、外交・安全保障政策の司令塔となる「国家安全保障会議(日本版NSC)」の創設で、この創設をめざしてさっそく昨日、「NSC創設検討有識者会議」を開きました。議長の安倍首相が出席し、自ら選んだメンバーとぴったり息のあった方向性を確認しました。このメンバーは、安倍首相お気に入りの元外務次官の谷内正太郎・内閣官房参与、警察庁出身の漆間厳・元官房副長官、中西輝政・京大名誉教授ら、札付きの権力主義者です。日本版NSC創設のための関連法案をまとめ、今国会に提出する意向です。急いでいます。

 片や、TPP(環太平洋経済連携協定)。これへの参加も急いでいます。

 世界は、と見ると、まずアメリカが「内向き」と「外向き」の逆方向へ強いベクトルが働き、分裂状態です。カネ(ドル)は苦しいけれど、世界の盟主であり続けようと、サギまがいのルールを押し付けようとしています。欧州も分裂状態です。まずイギリスが、EU(欧州連合)から離脱するか国民投票が云々されています。ギリシャをはじめ、イタリア、ポルトガルなどほとんどの国が財政状態であえいでいます。中国も、経済成長のピッチが落ち、首都北京の大気汚染問題にすら苦悩しています。地球は、70億人の人口を抱え、食糧、エネルギー、水、環境という生存の基本問題で深刻な状態にあります。世界はゆっくりと、しかし確実にきな臭さを増しています。

 21世紀から30世紀までの10世紀間、つまり1000年というミレニアムは、人類が平和共存の道を見つけられるか、戦争で殺し合いに明け暮れるか、が問われるミレニアムです。

 このような時代を生き抜くために、私たちは「この国の形」をどうしますか。安倍政権は、アメリカと一緒になって、「戦争ができる国」をめざそうとしています。他の国の資源を奪ってでも、成長路線を進もうとしています。TPPに参加をめざすのもその一環です。アメリカの後ろにぴったりくっついて、おこぼれ頂戴路線です。しかし、そのためにも、日本の国の形を急いで変えなければならないと考えているのです。

 護憲勢力は、いままでのような「9条を守れ」というだけでは、実質的に改憲に手を貸す結果となりかねない状況になってきました。どうすれば、「平和、人権、民主主義、国際協調」の4項目を国是として守り抜けるか、改めて4項目の「価値」あるいは「今日的意義」を再評価し直し、国是として守り抜く戦略戦術を考えださなければならないところまできています。場合によっては、危険ではあるけれども、この時代にあった「護憲的改憲」まで踏み込む必要があります。そのためにも、まず護憲勢力に求められることは、参院選では強い連携による選挙協力、つまり、候補者の乱立による自滅を避け、なんとしても改憲勢力に過半数をしめさせないことですよね。そのための具体的な話し合いを急がなければならないですよね。