■今週の花
キンモクセイ
■今週の筑波山麓
■今週の看猫
●今週の抜歯
おいらは、30本の歯を持っていた。昨日まで。上あごが16本、下あごが14本だ。つまり、人間なら最大4本持ちうる第三大臼歯のうち、上あごの2本を持っている。第三大臼歯はいわゆる親知らずという歯である。なお、下あご第三大臼歯は生えてこなかった。今週、上あごから生えていた第三大臼歯を抜いた。歯茎の肉片が生々しい。 今日で、歯が29本となった。
■今週見た「三菱重工ビル爆破事件」に関する記述
小谷野敦博士[#1]の『ヌエのいた家』(文學界 9月号)を見たら書いてあった;
ヌエが通うリーベルマンは、東京駅の前にある交通公社ビルにあり、背広姿で丸の内へ通う父親は、社長がスイス人か何かで、英和辞典を買いこんで、ラジオの「英語会話」のテキストなどもあり、会話の中には「丸の内」とか「茅場町」といった東京の中心部の地名が出てきた。 『ヌエのいた家』
小谷野敦博士の御尊父は時計職人[2]だけど丸の内で働いていたのだ。背広姿で通って。そして、小谷野敦博士の『ヌエのいた家』では1974年8月30日の「三菱重工ビル爆破事件」(関連愚記事: 丸の内サディスティクス)に言及している。
ちょうど二百十日あたりの、涼しくなりかけの、どんよりとした曇りの日だったように記憶する。すると母から電話が掛かり、爆破事件のことを聞かされ、お父さんの会社も近いけどと言われて、どきんとした。 『ヌエのいた家』
さて、おもしろいのは、この「三菱重工ビル爆破事件」に関する記述は『ヌエのいた家』で二段落にわたり書かれているのだが、御尊父であるヌエと「三菱重工ビル爆破事件」の係り、つまりその時どうしていたのか?どう感じたのか?どう思ったのか?というヌエさんの生生しい証言の伝聞がない。でも、そういう生生しい証言が伝聞されていないことが、ヌエ氏と小谷野敦博士の関係を表現するという意図でかかれているのだろうか?難しい。なお、書かれているのは小谷野敦博士の御母堂の姉の旦那さんの(丸の内にいたらしい)金田さんの消息とその後の確認である。 「どきんとした」以外、ヌエに対する小谷野敦博士の態度、感情などは何も書かれていない。そもそも、この「三菱重工ビル爆破事件」に関する記述の『ヌエのいた家』における役割(ヌエについてどういうことを示したいのか)分からない。あえて考えると、上述のヌエへの無関心ということしかなくなる。
まとめ: 丸の内には時計職人もいたという、世間知ではあたりまえなのかもしれないが、観念的破壊主義者の脳味噌には新鮮な情報だ。
彼らは日帝中枢に寄生し、植民地主義に参画し、植民地人民の血で肥え太る植民者である。”狼”は日帝中枢地区を絶間なき戦場と化す。戦死を恐れぬ日帝の寄生虫以外は速やかに同地区より撤退せよ。 犯行声明文 (9月23日東アジア反日武装戦線“狼”情報部) より
[1] 小谷野敦博士としたのは、小谷野敦さんという言い方を避けたかったから。小谷野敦博士は浜美枝嬢を「浜美枝さん」と呼称している。その理由として 小谷野敦博士は浜美枝嬢と実際に会ったことがあるので、「さんづけ」でいいのだと言っている (出典; なお私が「さん」をつけるのは、ラジオ番組でお目にかかったことがあるからである。 ) 。すなわち、会ったこともない人間に「さんづけ」するなぞ、無礼だと考えているのだ。愚ブログでは、 小谷野敦博士に失礼にならないように、 小谷野敦博士と呼称している。
[2]●高度経済成長の産業廃棄物としての梅三。ヌエになった。「「昭和一ケタ」で、いわゆる戦後の高度経済成長を支えた世代に属するだろうが、この世代特有の、仕事以外に能のない人間に、父はいつしかなっていった。」と 書かれている。この世代特有ということもあるが、さらには出身の集団から離脱し自分(梅三)の親とは違う生活形態を過ごし、さらには子供たちも自分(梅 三)たちとは違う文化・教育を受け将来は自分(梅三)たちとは違う生活形態を過ごすに違いないという「流民」に特有の悲劇だろう。それが、東京周辺の「山 も海も、歴史もない」関東ローム層台地の文明的ビンボーくささ。それは書かれている。でも、父・梅三の稼ぎ、女房・子ども二人を食わして、大学出して、家 を建てるというのは今では大卒の半数は将来不可能である。その父の稼ぎに無神経なのが、『母子寮前』。もちろん、それが作品の意図かもしれない。 (愚記事:小谷野敦さんに関する思いつきメモ II )
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