alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

価値観の転換

2009年12月21日 | 女の生き方
 今日新聞の投書欄をみていたら 22歳の大学生が
「結婚を理由に内定を取り消された」と書いていた。
彼女はそれに憤ってて 「結婚していても
仕事を続けられる会社を探すつもりです」とのことだった。

 このご時世で そんなところがあるなんて、、、


 と 思うかもしれないけれど

 あるんだな


 でも私 は 彼女とは同意見ではもうなくて
内定を取り消した側の気持ちがちょっとわかる
だって結婚したのなら 子供ができるかもしれませんよ?
それでも本当に働くつもりなんですか?
「はい!」と彼女は即答するだろう
女達は 迷う事なく即答してきたことだろう

 けれど若い女ではなく 年をとった男達はよく知っている
妊娠した女達が どうなってったか
子供をうんで どうなってったか
職場に復帰はしたものの どういう働き方に変わっていったか
そして彼らが働く裏で 家庭はいったいどうなってるのか

 それは「配慮」なのだろうか 私は「配慮だ」とも思えるけれど
人事をしている人たちではなく 女達に 問うてみたいのは
「仕事がそんなに大切ですか?」ということだ


 もっと自問自答してみたらどうなのだろうと私は思う
女には いつの日か天秤にかけなければならない存在が
自分の横に ふとあらわれてしまうかもしれなくて
「男だって子育てできる」そうはいっても
子育てしている男達が口にするのは「ママは存在自体が
偉大だ」ということで 男達があれこれしても
決して泣き止まなかった我が子が 母がちょっと
抱いただけで すっと泣き止むことがある。
そんな存在は 30年間の人生の中で 出会った事も
夢見た事すらなくっても 生まれてしまえば
子供達は 「ここは自分の居場所であり 
当たり前の場所」として 私の家を我が家だと思い
私の胸をご飯だと思い 私の彼氏はパパになる。
子供は自問することもない 「ママはママじゃなかったこともある?」
ママはママなだけじゃなかったけれど 子供はそうは思わない
後から世界に生まれてきたのに 当然の顔で自己主張する
「あなたは僕のママでしょう?」

 そんな子がいつか 自分に産まれるかどうかなんで
イメージすらできなくっても そういうときが
結婚したら くる可能性がとても高くて
そこで女達に問うてみたい
「男と同じように働く事が そんなにも重要なこと?」


 その価値観って いったいだれが創ったのだろう
就活の時や親達から すりこまれてただけではないの?
それがあなたの自己実現で 本当にしたいことなの?
それであなたは輝いてるの?
そう思わされて就職するけど 本当にそうなのだろうか
(私のまわりには就職して鬱っぽくなった女友達も沢山いる)


 お金をもらって働く事が 誰かを幸せにすることならば
幸せにした対価が賃金なのならば 見知らぬ誰かを
ちょっと幸せ風にすることと 大事な誰かを
とても幸せにすることと どっちが幸せなのだろう
残念なことに 顔の見える大事な相手を幸せにしても
対価としてのお金は普通はもらえないけど
(カフェをやってたらそういうことはあるけどね)
その人の気持ちはダイレクトに伝わってくる
どちらのほうが 自分にとって幸せの効用が高いのだろう?


 お菓子をつくるのが好きだった人が
てづくり市で人気になって 大量にお菓子をつくるように
なってみたって 買った人たちは「ふーんこれは
あそこのよりはおいしいかなー」程度にしか思っていない
けれども顔の見える誰かに心をこめてつくったならば
それが何年たっても忘れられない 心に残った思い出になる
そんなこともあるわけで 友達にお菓子をつくるのが
好きな人 が 別に見知らぬ誰かのために
沢山つくる人になる必要性もないわけだ


 結局のところ 私は思う
女達が働いてるのは 「お金のため」とか
「当たり前の事だから」とか それだけじゃなく
「自分はできる!」そう思いたい そういうことじゃないかと思う
女達が無理をするのは 「わたしはやればできるんだから!」と
自分にいいきかせたいからなんじゃないだろうか

 だけどそれが証明されたら?
「そうですよ あなたってそんなに価値のある人なんですよ」
「あなたってそんなに色々できるんですよ」と証明されて
それで?何だったんだろう?って 思う日がいつかこないのだろうか
それって 結局 自分に自信のないことの裏返しだったんじゃないのかな
ありのままの自分じゃいけない だからいろいろ身につけて
無理そうに思える事も乗り越えて 無理とはいわない
そうやってやってきたのって
「このままじゃだめだ!」という自己否定の裏返しだったような気がする


 私はなんだかそう思う
広そうにみえる世界もあるけど
華やかにみえる世界もあるけど
行ってみた ら 別にそこまでという程でもなかったりして
本当の幸せは 意外にも足元に転がってたりするんじゃないか
たくさんのものを無理して犠牲にしなくても
大事な世界が あるんじゃないか
無理をして頑張って生きてきた 私はようやく 
そんなことに気がついた。
就活をしている女子学生と 私はとっても話がしたい。


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