alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

日仏子育て観

2011年06月24日 | 日仏子育て事情


 今日は1日中ほとんど起きることすら
できなくて なんだかめちゃくちゃ疲れてる。
そりゃそうだ 3ヶ月間 異国で一人で子育てしていた
しかも子育てが大の苦手な私がそれをしていた
保育園にも入れずに、、、 それって本当に
すごいことで よくやれたよなと思うけど
そういうことができたのは 色んな理由があるわけで
その1つ に フランス流の子育てを学んだことがあるだろう。


 今日テレビで探偵ナイトスクープかなんかが流れてて
「4歳の子供がパンツをはかない」というので困っている
両親と祖父母が映ってて 子供はめちゃ自分優先で
パンツをはかせようものなら大暴れで両親は蹴られる始末。
いろいろ試みてみた結果 どうしようもなかったので
おばあちゃんが「いい子にしてたら怪獣のおもちゃを
買ってあげる」ともので釣り 結局その日はパンツをはいた。
なんだか日本的というか なんだかなつかしいというか
わたしもよく物で釣ってたよなあと思い出す。
(本当にどうしたらいいのかわからなかった)


 これがフランスだったらどうだろう?
フランスの場合 なんだか知らないけどやたら
いろんな人たちが関与してくるんだよね。
日本だと 公共の場 例えばカフェに行ったとき
友達の子供がコップの水をバーッとこぼしたり
スプーンでガンガン音をたてて遊んでいるとする。
そんな時たいていのの母親は注意をしない。それで
その人の友人はというと そこでもやっぱり
注意ができない。私は何度か「でもこの子が
このまま大人になってしまったら?」と思って
注意をしてみたことがあるけど 注意しはじめると
きりがなくって そのうち相手の母親は
自分を責められているように感じて
なんだか嫌な関係性になってしまうから
私もそうなるよりは 何も言わないで無視しようと
思うようになってしまった。


 ところがフランス。めちゃくちゃみんな口を出す。
怒る時は怒るし、「シーッ!」とやられることもたまにある。
例えば公園でみんなが遊んでいる小さな丘みたいなとこを
乗り越えようとしてちびっこたちに「お前ら邪魔だからどけ」
みたいなことをいっている5歳児くらいの子に
「あんた口のききかたがなってないのよ。そういう時は
なんていうの?お願いしますでしょう!?」と注意している
人がいて この人は母親なのかと思っていたら
なんと他人なのだった!

 うちの子も例えば家で映画を見るときは静かにするとか
廊下を歩くときはうるさくしないとか 誰かと話している時は
ちゃんと静かにしていなさいとか 街を歩くときは
お母さんと手をつなぎなさいとか いろんなところで
いろんな人に注意をされて はじめのうちは
私もいちいちショックをうけたり小さくなったりしていたと思うけど
だんだんそうもしてられなくなったのか 人目を気にするのと
自分流との中間点くらいにするようにして
そうしたらあまり気にせず どこにいってもだいたい
「蓮太郎はいい子でかわいいねえ」といってもらえるようになった


 フランスでは 子育てで困った時に
口を出してくれる人が沢山いて そのアドバイスはけっこう
確固たるもので 日本みたいに「うーんじゃああの手を
つかって この手をつかってご機嫌をとってみたら?」という
子供主体なものではなくて 断固たる 有無を言わせぬものが多い。
そして彼らはこう言って来る「だってあなたが大変でしょう?
このままでいいわけ?」息子が抱っこ!抱っこ!!だったときも
友人が「抱っこしてほしかったばっかりに嘘をついて
怪我しているふりをしていた犬の話」を語ってくれて
それから「なーんだ別になくても大丈夫なんじゃん!」とわかり
もう街を歩くときは抱っこしない!と決めて歩かせるようになったら
なんとか歩くようになったりもした(でも一度熱だしてから
またちょっと中間点をとるようになったけど、、、)


 つまり 日本だと「子供だからできない」「子供だからわからない」
「子供だから手がかかってしょうがない」という感じだけれど
しかも親は本当に困っている(と本人は思っている)のに
「本当に困っているからやめてくれ!」と子供に言ってないように
思う。今日のテレビでも子供は結局パンツをはかず、その時の
両親は笑ってその行為をみていた。それじゃあ子供は
親はあまり本気で困っていないと思うのでは?
フランスはきちんと説明させる。「これこれこういうことを
ここでされるとお母さんは本当に困るからやめてね!」
そうやって説明して じゃあそんな時はどうしたらいいのか
説明すると 子供は意外とわかってくれる
そんなフランス式の子育て 困ったときに困ったといい
沢山の人が親主体のアドバイスをしてくれるフランス流の
子育てを ちょっとでも学べたということ
それだけでも この3ヶ月 何か価値があったのだろう。

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