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パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

パリのおすすめカフェ10 

2011年12月18日 | おすすめカフェ

 最近ちょこまか聞かれる「飯田さん
パリに行ったらどのカフェに行ったらいいですか?」
という声にお応えして 簡単ですが私の
おすすめカフェを紹介してみようと思います。


その1 カフェドフロール café de Flore



 いわずと知れた歴史的カフェ、ですが。
私はやっぱりここが好きだし独特の神聖さが
いまでもただよっている気がします。


 フロールは1911年に詩人のアポリネールたちが
雑誌の編集部として選んだことから栄光の歴史を
歩みはじめました。彼がアトラクターとなって沢山の
人たちをひきつけ、彼に憧れた若者たちが出会って
のちのシュールレアリスムをつくっていったり。
1940年代には映画監督のジャックプレヴェール一派が
中心となって映画、舞台関係者たちが集って
そんな雰囲気がいいと思ったボーヴォワールたちも
やってきました。そして戦後は実存主義哲学者、
サルトルやボーヴォワールが集ったカフェとして
名を知られるようになりました。


 私が一番好きなのは何と言ってもテラスです。
フロールの朝の光はとても美しいし、そこで飲む
カフェクレーム(エスプレッソに泡立てたミルクを
加えたもの)と、大きめのクロワッサンがおすすめです。



 なんとなく何かが起こりそうな雰囲気がまだ
ただよっているフロール。がさがさしてるけど
私はここにこないではパリに来た様な気がしません。

メトロ 4番線 サンジェルマンデプレ
172 boulevard Saint-Germain 75006


 その2 ヴューコロンビエ Aux vieux colombier

 留学時代に行きつけにしていたカフェ。
ここのインテリアはアールヌーヴォー調で、とても
美しいです。サンジェルマンデプレだけど気取らないし
値段もそんなに高くない。ご飯もそれなりに美味しいし
カフェだけ頼んで手紙を書いたりするのもできる
人間観察をするのも出来る
私はここでいろんな出会いを経験したので
とても思い出深いカフェです。
亜鉛のカウンターもとても美しいです。


メトロ4番線 サンシュルピス駅目の前
65, Rue de Rennes, 75006


 その3 カフェシャルボン café charbon



 ここは昔はダンスホールだったとか。
年代物な感じのカウンター いつきても
全く変わらない雰囲気の店内は何だか安心感があります。
くすんだダンスホールの絵の感じとか、埃をかぶった
カクテルのメニューとか とても味わい深いです。
シャルボンは特に美味しい!というわけでもないし
夜は音がうるさいですが、何故かここでなされた
会話はいつも熱くて私の人生に大きな刻印を
残す様なものばっかりです。だから
とても思い出深いし なんとなく
オペルカンフで誰かと語りたいなら
他のカフェではなく やっぱりここを選んでしまいます。

メトロ ペルメンティエ、リュ・サンモー
109 Rue Oberkampf, 75011


 その4 シェプリュンヌ chez Prune



サンマルタン運河の横にある、なんとも素敵なカフェ。
気取らない感じの店員さん。人々の話し声でざわめく店内。
決して広くない店内はいつもほとんど満員です。
ご飯もとてもおいしくてリーズナブル。
ここのミントティーは2ユーロでとてもお得でおいしいです。
ここにいる人たちを見ているとああ パリって
活気があって やりたいことやりたいようにやってて
楽しそうだなあ!私もそんな風になりたいなあ と
つい思わされてしまいます。



メトロ5番線 Jacques Bonsergent
36, rue Beaurepaire 75010


 その5 ドーム Le Dôme



モンパルナスの歴史的カフェ ドーム。
モンパルナス大通りはバスが通ったりして
けっこううるさい大通りですが、何故か
ここのテラスにはいるとシーンとしている!
絶対的な静けさというか、目の前ががやがやしているのに
しっかりとガラスで仕切られた温かいテラスの中で
別世界に浸ることができるというのはなんとも
嬉しい気分です。ここのカフェクレーム、
本当に美味しいし、なんと3ユーロ台なのです。
パリの素敵なところはそんな小額で、すごく
素敵で特権的な雰囲気を味わってしまえることだと思います。
いつまでもいたくなる、時間を忘れてしまうようなテラスです。

 ツアーの感想でもドームのテラスが一番印象に
残ったという方がいました。そしてここのカフェクレームが
一番美味しかったという方も!同感です!!



 メトロ4番線 ヴァヴァン駅目の前
108 Boulevard Montparnasse 75014


 その6 ウェプレール Wepler



 ここは前まではお茶しかしたことがありませんでしたが
パリカフェツアーの時に行ってみたら、なんと夜でも21ユーロくらいの
コースがありました。信じられない!!しかも
めっちゃくちゃ美味しい。生ガキは絶品!火を加えた料理は
全て焼き加減が絶妙だったし、デザートのウフアラネージュ
という卵白をつかったお菓子はふわふわで天にも昇る心地でした。。



ギャルソンも今まで出会った中で一番素敵な人でした。
ここは絶対食べてみるべき!軽食をつまんだりお茶をするより
布ナフキンの席に座ってちゃんと食べるほうがおすすめです。

 メトロ2番線 プラスドクリシー 駅目の前
14, Place de Clichy 75018



 その7 ラパレット La Palette



パレットは高いし味もたいしたことはありませんが
ちょっと奥に入った席の雰囲気は格別です。
ここは国立美術学校ボザールのすぐ近くにあるので
画家たちの絵がたくさん飾ってあるので有名です。
パレットの奥の席に座ってぼーっとしていると
はて、私は今どこの時代にいるのだろう、、、と
とても不思議な感覚になってきます。



メトロ 4番線 サンジェルマンデプレ、オデオン
43, Rue de Seine, 75006


 その8 カフェゾイド café zoide



 ここはパリの子育てカフェの先進的存在らしくて
ここからいろんな子育てカフェができたそうです。
もともとは子供がお茶をするためのカフェだったそうですが
今では大人も子供も独身の人も老人もアフリカ人乳母も
老若男女はげしい多様性をもった人たちがやってきます。
朝には音楽の時間があって、うちの息子はここのピアノやら
いろんな演奏のおかげでフランスの童謡を学びました。
2ユーロ払うと子供はそのアトリエに参加でき、
好きなおもちゃでいつまでも遊んでよく、かつ
お昼ご飯が食べられる!大人は4、5ユーロかな。
このお昼がオリエンタルでクスクスとか、みたことのない
国の料理とか、たまにくたくたのパスタとか、基本的に美味しいです。
1階のカウンターではカフェも手作りのお菓子も食べれます。
本当に素敵なカフェです!また行きたいなー!!





メトロ 5番線 ロミエール、7番線 クリメ
92 bis Quai de la Loire, 75019


その9 カフェダンダストリー café d'industrie



バスチーユのマルシェの近くにあるとても素敵なカフェ。
何が素敵かというとまず内装。奥行きのある店内には
あちこちに緑の観葉植物が置かれ、黄色みがかった
時の流れを感じさせる壁には、古びた絵が沢山かけられています。
数々の間接照明。蚤の市で買って来たような沢山のオブジェや
バラバラだけど統一感のある木製の椅子などなど、、、
気負わないけどすごくセンスのいい空間なのです!!

 向かい合って3軒くらい店があるので、混んでいても
奥の奥の席などがあり、団体でも座れます。しかも美味しくて安い!
鴨のコンフィはけっこう高いものですが、ここでは13ユーロかな。
たいていのものはけっこう美味しいです。デザートもとろけるような
味わいでした。店員さんも気楽な雰囲気で、なんだか誰かの
家にいるみたい。つい長居したくなるお店です。

メトロ 5番線 Bréguet-Sabin
17 Rue St Sabin,75011


その10 ロマンティック美術館のカフェ
café de la vie romantique



 パリにはいくつか入場無料で入れる美術館がありますが
ここもその1つ。わかりにくい場所ですが、ごみごみした
パリの中でオアシス的なカフェ!しかもわかりにくい場所なので
そんなに混んでない。。。大きな木があり、鳥たちもいて
おいしい手作りのケーキに舌鼓をうちながらまったりしてると
人生は美しい、、、La vie est belle...という気分になります。
ここのレモンケーキの味は今でも忘れません。ホロホロっとした
生地でとても美味しかったです。モンマルトルの喧噪に疲れたらぜひ!

16,rue Chaptal


その他おすすめのカフェについては
キャトル・セゾンさんのホームページに書かせていただいた
「パリのカフェから広がる世界」や、カフェ文化に関するホームページ、Comptoirを是非ご覧ください。









 

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