alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

横浜の香り

2011年09月01日 | パリのカフェ的空間で


 今日はトリエンナーレに行くぞーと思って
友達を誘って蓮太郎とともに久々の横浜、
横浜 といっても横浜駅ではなくってハマッコの
誇りでもある(?)山下公園付近に行って来たのだけど
なんだか横浜はとてもよく そう 私
前にもみんなで横浜に来た時に思ったのだけど
もしかして ここは私の原点なのかもしれないなーと。


 関内 という街は 特に何にもないような
神奈川県の庁舎なんかがある街で 神奈川県民だからといって
なんとなく ふらっと来る様なところではなく
1年に何回か 用事があって来る様な それは
デートであったり 誰かとの約束だったり
パスポートの申請だったり そんな街なわけだけど


 ここってなんか すごいなあ なんか意外と好きだなあって
前に来た時驚いて 何がそんなにいいのかよくわからなかったけど

 3ヶ月のパリから戻って今ならわかる。ここは
日本のパリだったのだ!! それでね 日本で
あーここはパリみたい って思えるとこって
ほんと少ない。10にも満たないと思うから
だからわざわざ来たくなっちゃう そんな場所 なのかなあ。
(よく考えるとそういうスポットは必ず大きな街路樹がある)


 関内には何があるかと言いますと
やたら綺麗な並木道がいくつかあって
並木沿いにはウィーン風とかフランス風とか
テラスが出ているカフェがいくつかあったりするし
山下公園の近くはまた並木が綺麗で街灯もお洒落。
あの船がどーんという感じは(海なんだけど)
セーヌ川に似ているし なんせこの街は人通りが
少ない割にはカフェが多い!しかも緑がみえる
パリ的なカフェ。私は今日気づいたのだけど
日本にはカフェが3軒隣りあってるような場所って
ほとんどない。居酒屋とかはところ狭しとあるけれど
関内にはいくつか2軒ほどカフェが隣りあってるような
ところがあって そういうのを見ると「どうして
こんなにカフェが?」とか なんだか違和感を感じてしまう。
でもそれはとてもパリっぽくって どっちの
カフェに行こうかな こんどはこっちに行こうかな
どっちの眺めがもっといいかな そんなことを 思わされる。


 しかも不思議なことにみんながみんな超高級というわけでもなくて
今日は海が見えてみなとみらいも見晴らせる素敵なカフェを
発見し(自分でいいカフェを発見する喜びといったら!!)
そこはコーヒーが300円でテラスもあった。お姉さんも
感じがいいし こんなカフェ が あるんだなー。
もちろんセンスもすごくよかった。


 そういうところ、カフェとかテラスとか並木道とか
芝生とか水辺とか船だとか かっこいい建物だとか
街灯だとか そんなのが広範囲で広がってる街 それが
横浜の港あたりなんだなあ。そんな街 が知らない間に
私に与えた影響は きっと測り知れないものなのだろう。
自由が丘は自分で選んだ。横浜はそこに住んでいた。
行きたい行きたくないとかじゃなく 何かがあると
行く場所だった。遠足でだって行っただろう。
横浜市歌だってひらがなで意味もわからず覚えさせられた。
そこには外国の香りがあった 憧れていた異国の世界
港の向こうは外国だった そうここは開国の街。


 今日は開港記念館の前を通って(ここにも素敵なカフェがある)
昔彦根城に行ったときよりももっと強い気持で井伊直弼に感謝した。
開国してくれてありがとう。また鎖国したらいいのにとか
思ってたこともあったけど あなたのお陰でこの素敵な関内があり
そんな場所があったから 私は見知らぬ世界に想いをはせて
生きてきました。そうしてそこにも行けました。
開国してくれて本当にどうもありがとう。


 今日は運良く乗れた「あかいくつ」という巡回バスで
蓮太郎と観光するか、と何年ぶりかの「港の見える丘公園」
あたりの風景もみて うわあ この辺 高校生の時来たっけか
めちゃくちゃ憧れていたよなあ よく一人でさまよっていた。
外国のブリキのおもちゃ インターナショナルスクールに
外人墓地に フランス風の建物に、、、 そうです
私が若かった頃 インターネットなんてなかった。
私は今の若者世代とは違う環境で育ってた。

 20才になったころ まだインターネットは強くなかった
「世界」はまだまだ遠かった。語学だってカセットと
本で勉強していた フランスのイメージは本や
こういう街だった。でもありがとう 港ヨコハマ。
そこには素敵な世界があって 私はさんざん想いをはせた。
何度インターナショナルスクールの文化祭みたいなのに
紛れ込んだことだろう。私は帰国子女になれなかったけど
いつか私は外国にいって 子供を帰国子女にするんだと
その頃に思ってた。そういう世界を思い出し
それだけで胸がキュンとなる。


 憧れていたいろんな世界 カフェに パリに 自由な世界
インターナショナルな雰囲気に 私は自分で 少しずつ
近づきつつ あるのだろうか。


 日本は日本で 街ごとに色んな表情があって面白い
ヨコハマや神戸 それに下町 六本木に新宿に
山下公園に日本庭園 それから京都 瀬戸内海。
みーんな色んな顔をしていて それはそれで面白い。
だけど私はあまりに強く 憧れ続けてしまっていたから
15にして学を志し 30にして立つ を目指して
なんとなかの地で頑張りたい。パリのカフェがある街のあり方
沢山の緑に囲まれた都市のあり方 そしてアートが身近な
都市のあり方 横浜はそれを敏感に感じとり 何かを
やってきたのだろう。私はもっとパリのことを理解して
それを日本に伝えたい。おそらくそれは私だけじゃなく
多くの人に役に立つ要素があるはずだから。
横浜の港と自由が丘と青山の雰囲気がいいと思うのは
決して私だけじゃない。そこには隠されたいろんな要素が
あるはずなんだ 人がつい 歩きたくなってしまう街
なんとなく外に出たくなってしまう街には 何か
大事な要素があるはずなんだ 私はもっと
それをしっかり探って人に伝えたい。

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