フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2016、男子フリー(ジャッジスコア)。
チャ・ジュンフアン(韓国) SP:71.85(4) FS:153.70(3) 合計:225.55(3)
「イル・ポスティーノ」♪ 白Vネックのレース、襟に黒、背中と袖にグレーをあしらう。きれいなスケーティングで滑り出し、ルッツ・トウ3-3を決める。4回転サルコウ、決まった トリプルアクセルもきれいで、2本目もちゃんと2回転トウループをつけられた。
シットスピンでも拍手をもらい、「ミ・マンケライ」のボーカルで柔らかな表情のステップ、豊かに表現していく。後半の2本目のフリップ転倒が+REPで大きく減点になったのが痛かったが、最後まで丁寧に滑りきった。
アレクセイ・クラスノジョン(アメリカ) SP:71.48(5) FS:137.37(6) 合計:208.85(5)
コープランド「ロデオ」♪ デニムシャツに赤いスカーフ。ロデオの曲で、まず4回転ループに挑み、着氷でも回転不足。サルコウは3回転になったが、4回転狙ってたかな? トリプルアクセル+3回転トウループ、2本目のトリプルアクセル、ばっちり。ルッツ・ループ3-3、フリップ・トウ・ループ3-2-2、どちらも回転不足が惜しい。
ステップの途中で何かにひっかかったのか転倒 コンビネーションスピンが2姿勢扱いでV得点になったのも、ちょっともったいない。
イリヤ・スキルダ(ロシア) SP:68.31(6) FS:138.80(5) 合計:207.11(6)
「Once Upon a Time in America」♪ 紫、茶のスカーフ。冒頭のルッツはややこらえて着氷。スピンでビールマン姿勢を見せる。パチンコで狙ったりりんごをかじったり、映画の中で遊ぶ少年そのもののステップに観客も手拍子。
8つのうち7つのジャンプを後半に持ってきて、フリップ・トウ(片手上げ)3-2、ルッツ・トウ3-3、サルコウ・トウ・ループ3-2-2など、しっかり跳びきった。トリプルアクセルも4回転もまだないが、その中でこの得点は立派。
アレクサンダー・サマリン(ロシア) SP:81.08(2) FS:155.44(2) 合計:236.52(2)
「Maybe I Maybe You」♪ 白、透ける生地にテープを貼ったような^^; いきなりトウ・トウ4-2 さらに4回転トウループ、トリプルアクセル+3回転トウループ 後半のルッツ・ループ・サルコウ3-1-3も決まる。2本目のトリプルアクセルで転倒したが、それ以外はノーミス。
力強くスピン、ステップで締めくくり、終わってガッツポーズ。でも自己ベストには届かず、得点を見て少し残念そう。コンビネーションスピンで2姿勢扱いになったあたりが課題かな。
ロマン・サヴォシン(ロシア) SP:72.98(3) FS:139.41(4) 合計:212.39(4)
「Smuga Cienia」♪ 白と黒に金をあしらう。4回転トウループに挑んだが回転不足。2本目の4回転はトウ・トウ4-2で下りたがこちらも回転不足。トリプルアクセル+3回転トウループ、ダブルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウなども頑張る。
ダイナミックに動くステップで見せたが、得点はあまり伸びず。演技構成点はまだまだかな。
ドミトリ・アリエフ(ロシア) SP:81.37(1) FS:158.70(1) 合計:240.07(1)
「I Close My Eyes」ジョシュ・グローバン♪ 紺にストーン。穏やかな声のボーカルに乗って、4回転トウループを鮮やかに決める。トリプルアクセルはややこらえたが、2回転トウループをつけた。ルッツ・トウ3-3、ループ・ループ・サルコウ3-1-3などを決めたが、得意のラウンジポジションからのフリップで惜しい転倒。
音楽を柔らかな動きで丁寧に表現する滑りそのものが、非常に魅力的。素晴らしいプログラムに観客はスタンディングオーベーション。
キス&クライで得点を見て嬉し涙がこみあげる。自己ベスト更新 そしてジュニア男子歴代最高を更新 ついにジュニアも240点台に乗せた。
結果、優勝はアリエフ、2位サマリン、3位チャ・ジュンフアン。4位サヴォシン、5位クラスノジョン、6位スキルダ。もう全員が200点台当たり前という時代になっているのだった・・・
何人かは来季シニアに上がってくるだろう(サマリンは年齢的に今季がジュニア最後)。ロシア男子はシニアは今季いまひとつだけど、彼らが上がってきたらまた熾烈な戦いになりそう。
今はジュニア・ペアのフリーが行われているところ。その後、シニアのフリーが待っている。ドキドキ
今回は「全日本チャンピオンズ・ザ・ベスト」。最初に2006年の高橋大輔「オペラ座の怪人」。
このあとは誰かな?
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2016、女子フリー(ジャッジスコア)。
エリザヴェータ・ヌグマノワ(ロシア) SP:58.34(4) FS:111.74(5) 合計:170.08(5)
チャイコフスキー「白鳥の湖」♪ 白、髪にティアラ風の飾り。冒頭のルッツ、次のフリップと転倒してしまったが、ループ・ループ3-3決まった! セカンドの3回転ループが高さと余裕があるのがすごい。サルコウ・トウ3-2(どちらも両手上げ)もきれいな姿勢。ジャンプに癖がなくていい。
少しずつホールドする位置を変えて最後に足首あたりを持つビールマン、バレエらしい動き、魅力がある選手。
紀平梨花 SP:54.78(5) FS:120.38(3) 合計:175.16(4)
ガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」♪ 白にブルーのストーン。トリプルアクセルに挑んだ!惜しくも転倒 しかしその後は大きなミスなく、ルッツ・トウ3-3、ダブルアクセル+3回転トウループ、フリップ・トウ・ループ(片手上げ)3-2-2としっかり決める。スローパートのステップでレベル4を獲得、長めにヘアカッターを見せてから一気に持ち上げるビールマン、最後はカッコよくルッツを決めてフィニッシュ。
キス&クライで得点を見て、ほっとした表情を浮かべた。
坂本花織 SP:64.48(2) FS:111.85(4) 合計:176.33(3)
「カラーパープル」♪ 紫。マッシモ・スカリの振付。きれいなフリップ・トウ3-3から、サルコウ、飛距離のあるダブルアクセル+3回転トウループなどを決める。後半のフリップで転倒(回転不足)が口惜しいところだが、終盤のダブルアクセル+2回転トウループ+2回転トウループまで丁寧にこなした。
ベストには遠い得点になったが、この時点で表彰台は決定 今後は演技構成点をもう少し伸ばせるといいな
アナスタシア・グバノワ(ロシア) SP:60.30(3) FS:133.77(2) 合計:194.07(2)
「ロミオとジュリエット」♪ 赤。冒頭に連続ターンからの3回転ループを決めると、一気にノーミス! ルッツ・トウ3-3、後半にルッツ・トウ・トウ(片手上げ)3-2-2、フリップ(両手上げ)・トウ(片手上げ)3-2など。ダブルアクセルは着氷後すぐ振付の動きに入れる。
強いて言えば、、、ジャンプの着氷で少し前かがみになりがちな気がする^^; 体が成長しても安定して跳べるといいな。
フリーのベスト更新に大喜び
アリーナ・ザギトワ(ロシア) SP:70.92(1) FS:136.51(1) 合計:207.43(1)
「ドン・キホーテ」♪ 赤のチュチュ。足を高く上げたスパイラルからキャメルスピン、軽やかなステップ。前半はジャンプなし、後半に7つ全てのジャンプを跳ぶ ルッツ・ループ(回転不足)3-3をさらっと、ダブルアクセル+3回転トウループ、フリップ(両手上げ)・トウ(片手上げ)・ループ(両手上げ)3-2-3と危なげない。さらにルッツ、両手上げフリップなど余裕。
短時間にたくさんジャンプを跳ぶので、スピンは時間短めで^^; やや忙しなかったが、ちゃんと「ドンキホーテ」らしい盛り上がりを見せて終わった。
SPに続いてフリーとトータルもベスト更新、ジュニア女子歴代1位 200点越え!
結果、ザギトワが優勝、2位グバノワ、3位坂本花織。紀平梨花が4位に順位を上げ、ヌグマノワが5位。
なにしろ高得点の戦いで、ジュニア女子(ていうかロシア女子)のレベルの高さをあらためて実感する大会となった。
今夜はジュニア男子フリー、こちらはどうなる
フィギュアスケート・グランプリファイナル2016、女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
宮原知子 SP:74.64(3)
「ムゼッタのワルツ」♪ 水色。しっかりとスピードにのって滑り出す。ステップの一部のようにダブルアクセル、丁寧で一歩ごとにクリアなエッジのステップ。ルッツ・トウ3-3、ループときっちり。柔らかな表情で、回転の速い美しいレイバックスピンで締めくくった。
ベスト更新
ケイトリン・オズモンド SP:75.54(2)
「パリの空の下」「ミロード」♪ 黒、スカーフと手袋。3-3を鮮やかに下りると、3回転、ダブルアクセルと余裕。小粋なポーズの振付もよく合っている。勢いよくステップを踏んで、こちらもノーミス。
こちらもベスト更新。
マリア・ソツコワ SP:65.74(6)
シュニトケ「Butterflies Are Free」♪ ターコイズブルー、胸の辺りは蝶のような模様。ルッツ・トウ3-3、後半フリップとダブルアクセル、安定している。NHK杯で見たときは少し硬さがあったけど、今日は全体になめらか。
しかしフリップとダブルアクセルに回転不足があって、あまり得点は伸びず。
アンナ・ポゴリラヤ SP:73.29(4)
「セント・オブ・ウーマン」♪ 黒のワンショルダー。登場のとき一瞬何かにつまづきかけてびっくり ルッツ・トウ3-3が決まれば緊張もほぐれてもう大丈夫。ダイナミックな動きのステップで魅了する。ループで少しオーバーターンしたのが唯一のミス。
エレーナ・ラジオノワ SP:68.98(5)
ガーシュイン「ポーギーとベス」♪ 黒、フリンジたくさん。ルッツ・トウ3-3、ループ、ダブルアクセルとジャンプにミスはなかったが、着氷が少しつまり気味に見えた。コケティッシュにお尻を振ってステップに入っていくと手拍子が起こる。コンビネーションスピンでウィンドミル(イリュージョン)を見せたが、あんまりはっきりしてなかったような^^;
とはいえ、このプログラムは彼女に合っていて可愛い
エフゲニア・メドヴェージェワ SP:79.21(1)
「River Flows in You」「The Winter」♪ ブルー。子どもが遊んでいるような楽しげな振付を交えながら、キャメルスピン、ステップを見せる。後半にフリップ(片手上げ)・トウ3-3、ルッツ、ダブルアクセル(片手上げ)といつもどおり完璧。
ベスト更新、そしてついに、浅田真央が持つ女子ショートプログラム歴代最高得点78.66を更新・・・
結果、メドヴェージェワがトップに立ち、2位オズモンド、3位宮原。宮原は3位以内に入ったので、フリーで後半(4~6番目)に入れる 4位ポゴリラヤ、5位ラジオノワ、6位ソツコワ。強力なロシア勢から1人しかトップ3に入らなかったのは、ちょっと意外
フリーはどうなる さっとん、頑張れ~~~