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(2016年)第85回全日本フィギュアスケート選手権女子フリー

2016年12月25日 22時36分22秒 | スポーツ

 第85回全日本フィギュアスケート選手権(2016)、女子フリージャッジスコア)。
 第2グループからの放送は1人のみ。

<第2>
白岩優奈 SP:54.30(17) FS:131.07(3) 合計:185.37(6)
 「ナイト・ワルツ~悲しみのクラウン~」♪ ターコイズブルー。昨季の曲をアレンジし直したプログラムで、今度はボーカルが入った。ルッツ・トウ3-3、後半フリップ・トウ3-3などジャンプを全部決めた。動きに柔らかさが増して、女の子からきれいなお嬢さんになりつつある。
 終わってみればフリー3位、技術点はトップ

<第3>
大庭雅 SP:59.19(10) FS:106.26(13) 合計:165.45(13)
 「ナルニア国物語」♪ 赤、肩布が揺れる。フリップ、ダブルアクセル+3回転トウループと安定したジャンプ。構えが長すぎず、スケーティングから自然にジャンプに入れるのがいい。雄大な音楽とうまくシンクロしているステップ。身体表現と技術がいい感じに融合したプログラム。

滝野莉子 SP:59.13(11) FS:(14) 合計:163.27(14)
 地上波放送なし。

村上佳菜子 SP:58.52(12) FS:124.03(7) 合計:182.55(8)
 「トスカ」より「星は光りぬ」♪ 黒、右胸に赤。冒頭の3回転フリップから、ジャンプがきゅっと高く上がる。オペラのヒロインになったように、大きな動きでスパイラルなどのコレオシークエンス。
 基礎点の高いルッツとフリップは、フリップ1本のみ。トウループ2本サルコウ2本と、ジャンプ構成は難度を落として臨んだ。しかし、この完成度は素晴らしい 今できることはやりきって、氷の上に手をついた。

鈴木沙弥 SP:60.06(9) FS:120.35(10) 合計:180.41(9)
 「ウェストサイド・ストーリー」♪ 赤。振付は鈴木明子。ダブルアクセル+3回転トウループ+2回転トウループなど、ジャンプの切れがよくて癖がない。「スピードがある中で跳べる」と解説・荒川静香さんも高評価。
 前半は「トゥナイト」で柔らかに、後半はアップテンポできびきびした動きを見せた。得点を見てコーチもびっくり ベストを大きく更新!

浅田真央 SP:60.32(8) FS:114.10(12) 合計:174.42(12)
 ファリャ「火祭りの踊り」♪ 赤。振付はローリー・ニコル。SPフィニッシュと同じポーズからスタート。トリプルアクセルに挑んで、着氷で弾かれたように転倒。続くフリップ・ループ3-3を下りる。
 ふわりと手を動かしながら入っていくスパイラル、コレオシークエンスの身のこなしの美しさ。ぜひ若い選手たちは見習ってほしい。
 後半ダブルアクセル+3回転トウループを下りたが、サルコウで転倒、フリップが1回転に。しかしステップはレベル4でGOE2.1、満点
 ジャンプ以外の技術の素晴らしさを、もっと評価したいプログラム。

松田悠良 SP:61.63(7) FS:118.64(11) 合計:180.27(10)
 「スパニッシュ・キャラバン」♪ 赤と黄色中心にカラフル。ダブルアクセル+3回転トウループ+3回転ループを着氷! トウループは回転不足判定だが、「次にループを跳ぶために少し回転を抑えないと難しい」と解説・荒川静香さん。少々減点されても、このジャンプは見ごたえがある。
 ルッツのエッジに!(アテンション)がつき、後半のループに回転不足があったが、全体にジャンプの流れはきれいで、気になるミスではない。終盤までスピードもあって、今日の演技はよかった。

<第4>
本田真凜 SP:67.52(4) FS:128.59(5) 合計:196.11(4)
 「ロミオとジュリエット」♪ ピンク、胸と背中に花。振付はジェフリー・バトル。きれいな3回転ルッツを下りたが、フリップが1回転に しかし落ち着いてダブルアクセル+3回転トウループ+2回転ループを決めると、後半に単独予定のサルコウに3回転トウループをつけるなど、しっかりリカバリーした。
 柔らかな指先の動き、首や肩の使い方、視線などで、乙女の悲恋を表現。少し勢いが弱かったけれど、体調を完全に戻したらもっといい滑りになりそう キス&クライでは笑顔

三原舞依 SP:65.91(5) FS:132.26(2) 合計:198.17(3)
 「シンデレラ」♪ ライトグリーン。振付は佐藤有香。冒頭のルッツ・トウ3-3から、とにかくジャンプが高くて加点がどんどんついてくる。滑走自体のスピード、その中で全てをコントロールできている。腕や脚を大きく伸ばすことで、小柄な体で演技全体を大きく見せる工夫。
 爽やかで愛らしいシンデレラ

坂本花織 SP:63.36(6) FS:120.64(9) 合計:184.00(7)
 「カラーパープル」「♪ 紫にストーン。フリップ・トウ3-3はややこらえたが、ルッツやフリップ・トウ・ループ3-2-2などしっかり。珍しく3回転ループで転倒したが、一歩をよく伸ばしながら丁寧に滑っていた。

宮原知子 SP:76.49(1) FS:138.38 合計:214.87
 「惑星」ほか♪ 白。しっとりした序盤にすっと3回転ループを跳び、ルッツ・トウ3-3でちょっとステップアウト 美しい姿勢のキャメルスピンから、強い曲に変わるときりっとした表情で動き出す。全ての動きに意志があり、無駄な部分がない。ステップはレベル4にGOE2.1、満点
 ダイナミックなスパイラルのコレオシークエンス、氷を支配する女王がいた。

樋口新葉 SP:68.74(3) FS: 合計:
 リムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」♪ アラブ風デザインの赤。膝をついた姿勢から、大きく動き出す。ルッツ・トウ3-3が高い!だけでなく、振付の所作がきれいで15歳と若いのに妖艶な雰囲気を出せている。3回転サルコウで転倒したのは惜しいが、後半にもルッツ・トウ3-3などをきっちり決めてきた。
 要素と要素の間の動きでも、しっかり物語を表現できている。これでノーミスできたらゴージャスなプログラムになる。
 目標の200点まで「あと1点もない~」と口惜しがるキス&クライだが、笑顔

本郷理華 SP:69.20(2) FS:125.08 合計:194.28
 「Real Around The Sun」♪ 深緑。宮本賢二振付の昨季のプログラムに戻して臨む。冒頭のフリップは単独に、次のループが2回転になってしまった。しかし後半ダブルアクセル+3回転トウループ+2回転トウループ、最後にサルコウ・トウ3-3と頑張った。
 特徴的なステップやコレオシークエンスで、会場が一体となる。昨季の勢いには少し足りない気がしたが、プログラムを戻してからの時間が短かったかも。

 結果、宮原知子が3連覇 2位に樋口新葉、3位三原舞依が初の表彰台。4位本田真凜、5位本郷理華、6位白岩優奈、7位坂本花織、8位に村上佳菜子がSP12位から順位を上げた。浅田真央は12位。
 結局、今季の実績がほぼ反映された結果と言えそうだ。
 みんな、強くてカッコよかった。お疲れ様


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