Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

側田「No Protection」(香港)

2006年04月05日 17時31分53秒 | CD紹介
 05年の新人賞を総なめにして、CDわずか1枚で香港コロシアムソロコンサートを開くという快挙を成し遂げてしまった側田。今月のコンサートもチケット完売、勢いは止まる気配もない。
 1曲目に、自身が子供の頃の録音と思われる歌を入れている。可愛い声(^^)なるほど、子供ながら上手い。よく録音が残ってたものだ。親も音楽的な才能に期待してたのかな? 続く2曲目にも子供の頃の声をサンプリングに使っているようだ。こちらはエフェクトがファンキーなレゲエのリズム。今ふうで洒落てる音だ。
 「夢女」はクールなジャズボサで、叔父のTed Loがキーボードやギターでバックアップ。ユージン・パオのギターソロ、カッコいい! 今ヒットチャートに上がってきている「Volar」は少しHip Hop入ってるノリのいいクールな曲。実はこういうの好きだったんだ~。アメリカ暮らし長かったんだから当然だよね。
 ほかはバラードが多いが、低音域を丁寧に歌っていて、前作よりも説得力大幅アップした感じ。“素の部分が見えなくてつまらない”と前作の紹介で書いたが、静かに語りかける低音部はそうでもないぞ。何よりも、全体に本人が気持ちよさそうに、しっかり曲に感情移入して歌っていて、同時に完全に自分でコントロールしているところがいい。
 「You'll shine again」は「我不是好人」の自作詞英語版。やはり、自分の気持ちをより深く表現するには英語らしい。最後の「Dream Away」はギター弾き語りで聴かせてくれる。いつも帽子をかぶっているので“実はハゲ?”疑惑がある彼だが、こんな風に自分のために歌ってくれたら、ちょっとくらいハゲててもかまわない!と思った女の子は少なくないと見た(笑)
 前作は、まず側田という歌手を受け入れてもらうという狙いで作った分、手探りの部分があったが、今回は側田はもう受け入れてもらえたので、やりたいことをいろいろ盛り込んで、本人も満足度が上がってると思う。そして、ソロ歌手としてやっていく覚悟をしっかり決めた感じがする。(今思うと、前作では、「だめだったらミュージシャンに戻ればいいや」みたいな、おそるおそる歌ってるところがあったような。。。)
 No Protection、もう誰かに守ってもらうことなく、立ち向かっていく側田。香港ポップスを担う一人になっていっておくれ。
 
コメント (7)
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Thank you for the music

2006年04月05日 01時34分41秒 | 詞(詩)
 「Thank you for the music」「歌詞」で検索してくる人が多いので、私が歌詞を調べるのに使うサイトをリンクしておくことにする。このLYRICS007、たいていの洋楽は調べられるのでとても便利。曲のタイトルでサーチしてもいいし、アーティスト名のイニシャルをクリックしてもいい。
 「Thank you for the music」このABBAのヒット曲は、彼らのスペイン語アルバムのタイトル「Gracias por la musica」にもなっている。私が大学の頃このスペイン語アルバムを聴いたスペイン語科の友人に「ABBAのスペイン語って上手なの?」ときいたら、「まあまあかな」と言ってた。今、入手可能なのかどうかわからないが、あの頃聴いておけばよかったとちょっと後悔している。
 Thank you for the music:音楽のおかげで。私も音楽のおかげで人生を楽しんでいる。たぶん、音楽のおかげで香港が好きになれた。これからも、音楽のおかげで、さまざまな国や文化に親しんでいけるかもしれない。・・・というわけで、ブログのタイトルにしてます
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張敬軒「春・夏・秋・冬」(出身:中国 活動:中国/香港)

2006年04月05日 00時28分42秒 | CD紹介

 最近香港にいることが多いようなので、活動拠点は中国/香港としたが、曲目・ジャケ写は大陸・香港どちらも同じなのでバージョンは分けないことにする。
 香港映画「擁抱毎一刻花火」に出たり、香港の歌手・王[艸/宛]之(イヴァナ・ウォン)とデュエットしたりと、すっかり香港でもおなじみになった張敬軒(ヒンズ・チョン)。シンプルなスーツ姿は相変わらず爽やか青年だ。
 今回は自作曲が「Hurt So Bad」(「擁抱毎一刻花火」の主題歌)「不要」「絶頂愛情」の3曲のみで、プロデュースもいろいろな人が参加しているのが面白い。先行オンエアでヒットした「過雲雨」は伍仲衡、今ヒット中の「Hurt So Bad」は金培達(コーラスも聞かせてくれる)、包小松、InvisibleのAlexなど。
 王[艸/宛]之とのデュエット「随イ尓」は、広東語でヒットした「手望(守望版)」の北京語版で、王[艸/宛]之が北京語詞も書いている。「手望」は地上と天国の絶唱!だったが、「随イ尓」は、彼がほかの女性に心を移したと思って身を引こうとする女の子と、「誤解だよ、別れたくない~」と訴える男の子のすれ違いラブソング。男女が違う歌詞でかけあったりハモったりするスタイルの曲に合ってる題材かもしれない。(余談だが、香港のマスコミは何かとこの二人をくっつけたがる^^; どちらもシンガーソングライターで、純情そうな、内気そうな感じが雰囲気合ってると思われてるらしい。そうそう都合よくいかないでしょう
 意外なのはフォークロック「有一首歌」。今まで歌ったことないタイプの曲だが、高音部で切ないフィーリングが出てくる彼の声には実は合ってたのかも。これからも歌ったら面白そうだ。
 最後の1曲、「絶頂愛情」はスローなジャズで渋い大人の声のお父さんとデュエット。歌っている二人も幸せで、聴いているこちらも幸せになれそう。いいな、こんな父と子。
 発売間際なのにアルバムタイトルが決まっていないなんてニュースもどこかで読んだが、「春・夏・秋・冬」は「過雲雨」の歌詞に出てくる。アルバム全体にもぴったりのタイトル。変な言い方だが、“他流試合”をしたことでボーカルに深みが出て、全体に垢抜けて、商品として格段に質が高くなったと思う。ますます活躍してくれそう
春・夏・秋・冬 @YesAsia.com

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