KONA WIND-南の風- iBS学院長・南 徹ブログ

アメリカ人に英語を教えていた日本人が外語学院を作った。その学院長が、日本を、世界を斬るブログ!!

在家の人

2008-06-02 17:58:29 | インポート

Dsc05492
梅雨空を眺めながら考えた。
いつの時代もそうだが、世が乱れると、
あの手この手の思想家や預言者、
そして怪しい宗教家が出没する。
溺れるものは藁をも掴む心境かもしれない。
出家しないで、
俗人のままでいることを在家の人と言う。
詩人・相田みつお氏も、
在家の人を代表する人物だ。
僕の初代相談役、伊藤龍吟先生のことをふと思い出した。
伊藤先生は、東京大学でインド哲学を研究され、
鹿児島県内のたくさんの高校で教鞭をとられ、
教育センター所長などを歴任された先生だが、
僕が鹿児島県立甲南高校に在学中の
三年の時のクラス担任である。
古典を専門に教えられていた。
先生は、
あの関ヶ原の戦いで、家康陣地のど真ん中を突き抜けていった
島津義弘公の菩提寺、妙円寺(徳重神社)の
御住職になられる身分を捨て、
在家の人であることを望まれた人だ。
煩悩を絶ち、俗世間を捨て、
仏門に入ることを出家という。
伊藤先生は、そんな出家の道を選ばずに、
俗人であること、在家の道を選ばれた。
古の名のある人々は、
ほとんどの場合が、
晩年は、出家をすることで余生を生きている。
真理の探究には、
どちらの道を選ぶ方が良いのかわからないが、
僕は、伊藤先生のように、
果てしなく俗人でありたいと思う。
俗人であれば、
神を崇敬はしても、神頼みはできない。
天は自らを助くる者を助く!であるから、
悩みも自分で解決しなければいけない。
頼れるものは、神ではなく、自分である。
そして、自分を愛してくれる人々だ。
苦しく、辛い。悩み満載だ。
あらゆる分野の学問を究めなければならない。
しかし、俗人であることの方が、
自分に正直に生きていけそうだ。



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