KONA WIND-南の風- iBS学院長・南 徹ブログ

アメリカ人に英語を教えていた日本人が外語学院を作った。その学院長が、日本を、世界を斬るブログ!!

雉子(キジ)も鳴かずば撃たれまい

2007-06-25 19:48:58 | インポート

Dsc02781  鳴きさえしなければ、猟師に撃たれなかったのに!という意味の諺だが、
「出る釘は打たれる」、「寝ていて転んだ例はない」、「高い山の頂上は風が強い」、「沈黙は金なり」、「寡黙」、「男は黙ってサッポロビール」などなど、黙っているほうが利口だよ!と教えている諺を探すと、枚挙(まいきょ)に遑(いとま)がない。


 殿様、親、上司の言うことを素直に聞いて、黙ってコツコツ働き、男は一日に3言、口を開けばそれで充分だと、日本人は教えられてきた。そして国際社会になった。時代は変わり、話すことの重要性を説き始めた。だが、依然として、一方的に話し過ぎる人、そのまま沈黙を保つ人、話し下手と、大して変化は見られない。
 話し方がわからないから、困った人を助けられない。話し方がわからないから、家族間の対立が生まれる。話し方がわからないから、先生と生徒の関係がうまくいかない。話し方がわからないから、たくさんの誤解を招いたり、悪い奴に騙される。日本語会話が満足にできないのに、外国語を学んでもうまくなるはずがない。だから、英語を教える先生が英語会話を教えられない。今、日本人に最も大切な学問は対話力である。


逆切れ

2007-06-25 11:10:13 | インポート

Dsc02770 なぜだか判らないが、最近、人間なかなか素直になれない。理由の如何にかかわらず、注意した人に怒りを覚える。怒られることに慣れていない。逆切れする。だから、他人を注意するには、間違いを指摘するには、勇気がいる。ひと昔前ならば、怒られたり、注意されるのは当たり前だった。人間は完全ではないのだから、説教されることで成長していく。間違いを教えられて育っていく。それは、何歳になっても同じことだ。みんな、そんな環境の中で育った。怖いおじさん、口うるさいおばさん、至る所に存在していた。親も、心からの愛情で、子供をしかりながら育ててきた。現代社会は、どうも状況が異なるようだ。お金儲けに四苦八苦しているせいか、感情で怒り、感情で説教を受け止める。イライラ病が蔓延している。穏やかで、のんびりと、「清貧の心」で、怒られたら素直に「ごめんなさい」と反省できる、そんな逆切れのない世の中にならないものか?