愛には,なぜ?と言う疑問もなければ答えもない。愛が純粋であればあるほど神秘に満ちている。愛は歓喜の喜びではあるが、苦しみでもあり、悲しみでもある。愛するがゆえに苦しみ、絶望の世界に自分を追い込むことがある。なぜ素直に愛するものを愛してはいけないのか?永遠のテーマである。博愛なんてきれいごとだ。誰も傷つかないように、大きな心でみんなに愛されようなんて、神様だって難しい。イエスはマホメットを愛せないし、マホメットはお釈迦様を愛せない。絶対神を信じている民は、なおさらのことである。だから宗教戦争がおこる。愛の戦争がおこる。戦争は嫌だから、愛を譲り、静かにじっと耐えていく。人間は忍耐の動物か?たしかに人間は忍耐の動物だ。でも、この愛と言う世界だけは、忍耐の動物ではありたくない。やはり真実の愛を求めて生きるほうが、もっともっと人間らしいような気がする。愛に忍耐を持てというのは残酷だ。