お風呂に入りながら考えた。熱すぎると煮えたぎってしまう。冷たすぎると凍り付いてしまう。僕らの地球は奇跡のバランスの中で生きている。この奇跡のバランスが動植物の誕生に息吹を吹き込んだ。宇宙の中心から、近過ぎなく、遠過ぎなく、太陽からもちょうど良い距離で、奇跡の空間に存在できたから地球が生まれた。僕らが本当に求めなければいけない学問とは、奇跡のバランスの探求かもしれない。思想の世界でも、右により過ぎても、左により過ぎても、非難の対照だ。人間は、いつの時代も中庸を求めてきた。英語で、良くも無く悪くもない、役立たずという意味で、mediocre と言う単語がある。バランスが真理と思いながらも、煮えきれない、どっちつかずの考え方のようなバランスを毛嫌いしている自分がいる。こんな人間のエゴで成り立っている世の中の様々な現況の矛盾に苛立ちを覚えているのは僕だけだろうか。