KONA WIND-南の風- iBS学院長・南 徹ブログ

アメリカ人に英語を教えていた日本人が外語学院を作った。その学院長が、日本を、世界を斬るブログ!!

香田証生さんの死

2004-11-01 16:56:32 | 受験・学校
香田さんが首をはねられ殺害された。なぜこういうことになったのか?テロリスト達の極悪非道な行動は絶対に許されるべきではない。しかしながら、海外の現状を、留学事前にしっかりと勉強しないまま、単なる好奇心と、どうにかなるさの考えが、こんな結果を生んでしまった。世界がこんなに身近になった時代でも、海外で学び、生きていくことはどういうことなのかを教えてくれる教育機関は少ない。英語を学びに行くんだから、直接行けばどうにかなるさとか、同じ人間同士だから、心は通じるはずとか、本当に短絡的な、無責任な発言が多い。世の中はそんなに甘くない。日本国内だけで通用するような方程式には到底当てはまらない。ほとんどの場合、学校では、日本で通用することしか教えてくれない。教えてもらっても、憶測か極端な例ばかりだ。香田さんはもとより、ご両親や周りの親族知人は、お悔やみどころか、かなりの非難を受けていると聞く。好奇心を持ち、未知との遭遇に期待を膨らまし、やるせない自分の生き方や、育てられた教育環境に深い疑問と不満をもって、何かを訴えたくて、行動した結果としたら?誰に香田さんを責める資格があるだろうか?諸外国では、18歳で大人になれるための教育を徹底して強いられる。香田さんを責める前に、香田さんが24歳になって、やっと大人になったような気がして、自分探しの行動を始めた。無謀な行動だったかもしれない。そんな人間教育しかできない日本の教育の在り方に疑問を持って欲しい。今、若者は何を求めているのか?鹿児島市は今日から、60万人を越える市として生まれ変わる。全国で19番目の大きさの新生都市として生まれ変わる。新しい時代を創っていくのは若者だ。精神文化が、教養が、歴史の中で生きてきた先人の教えが、もっと、もっと中心となる、そんな鹿児島であってほしい。