4年目の久我です。
9/10で北大ボート部を引退しました。
引退式は10/8にあり、
10/9からは全日本新人に帯同するので、
もう少し北大ボート部として活動する期間はありますが、
今は朝練に顔を出していないし、何せボートを漕いでいないので、ボート部を引退したんだなぁと噛み締めています。
このブログは僕のラストブログになります。
この4年間、たくさんのことをボート部で学ばせてもらいました。
ボート部での活動は、ボートを漕ぐ、こと以上に色々なことを感じる、学べる経験が多くて、
ボート部に入る前の大学1年生の自分に誇れるような大学4年生になることができたと思っています。
特にこの1年は主将として北大ボート部に関われて本当に良かったです。
一番楽しかったのは3年目ですが、一番学び、悩み、濃かったのは4年目です。
北大ボート部で主将ができて、幸せでした。
もう一年主将に挑戦したい、という気持ちがあります。
自分が主将としてやり切ったと思えるのは、NSPなどの「漕快」を軸とした意識統一をできたことで、
主将としての後悔は、その意識統一を半年間しかできなかったことです。
「漕快」という定性的な目的の意識統一から初めて、ボートの漕ぎ、東北戦勝利、インカレA決勝という定量的な目標への意識統一をしていきたかった。
今年は定性的な「漕快」という目標を大切にして、みんなには自分の「漕快」を決めてもらって、共有し合った。
全員が東北戦勝利をエイトに乗って目指せるわけではない。
全員がインカレA決勝の舞台に立てるわけではない。
だからと言って、東北戦やインカレに出られない人が今シーズン何も得られなかったと思って欲しくない。
みんなで「漕快」を目指そう。
ただ目指すのではなく、個々の中に自身それぞれの「漕快」を持とう。
ただ個々で目標を持つだけではなくて、その目標をみんなに共有して、みんなでみんなの「漕快」を支え、「漕快」を絶対に体現しよう。
勝利はその先にある。
そんなビジョンでした。
少し遠回りな目指し方でしたが、自分の「漕快」を目指し続けていくと、気づいたらみんなの漕快は「東北戦勝利」や「インカレA決勝」へと変化していったので、やり方は間違ってなかったと感じます。
これを春からではなくて、冬の間にしていれば、、
冬の間に自身の漕快を確立して、共有して、
漕快を自分のものにして、冬を乗り越えていれば、
もっと違う景色があったかもしれない。
この半年。
「漕快」というただのスローガンだった言葉が、私たちの中でこれだけは絶対に譲れない、北大ボート部の強みになる過程を感じることができました。
意識の共有と統一を、ボートの漕ぎからではなく、
もっと根底の部分からしていくことの大切さ、
どうやって統一していくべきか、
少し示すことができたと思います。
2024年の北大ボート部は定性的目標も、定量的目標も目指せる、
実力も器もあると思います。
定性的な要素が伝わった状態で目指す定量的な目標は価値が変わるんです。
このような話を以前、次期主将の安永と話しました。
2024年ボート部がどんな目標、どんなスローガンになるかは分かりませんが、来年こそ急躍進を遂げてくれると思います。
なぜなら安永新主将はボートを愛し、勝利を貪欲に目指すオアーズマンだから。
3年目へ。
本当に感謝しています。
この1年間に限った話ではなく、一個下には3年間、本当にお世話になりました。
この一年は幹部が少ない4年目を支えてくれて、納谷は主務と対校COXをやってくれて、
感謝しかないです。
1個下と協力して過ごしたこの1年は大変で、3年目の負担大きかったと思うんだけど、
1個下の存在は間違いなく、僕たち4年目のモチベーションだった。
ボートに対しても、部に対しても、変化を恐れることが無い今までの姿勢をこれからも大切にして欲しい。
そして、
僕が2年目の冬、君達の同期が半分辞めたことは今でも忘れられない。
1日1人ずつ辞めていき、その度に北大ボート部の活動と当時の2.3年目が否定されていくような感覚があって。
僕がボート部の活動の中で最も辛かった瞬間でした。
どうしたら良いか分からなかったです。
当時の3年目が創った部の体制とか、練習の組み方とか進め方とか、部を変えていく姿勢に僕は心躍っていたし、上手くいくと信じてやまなかったからこそ。
1個下が大量に辞めたことには大きく傷つきました。
そんな状況でも今の君たちは残ってくれた。
それだけでなくて、君たちは強くなることにしか興味が無い、というような姿勢を見せてくれた。
2年になりたての頃にいきなりブログで日本代表になって、世界で戦いたいと言い出した安永。
同じく2年目の時に、この部活の人達全員倒して、あべたい倒して俺が1番になると意気込んだ千里。
東北戦を見て戻ってきてくれた北大トップスカラー井上。最後のクルーで同じになった時には何かの運命かと思ったよ。
いつ辞めるかと不安だったけど、練習後にいきなり30分エルゴやり始めるほどボートに熱心だった西井。
同期を支え、こんな僕たちについて来てくれて、ボート部をずっと支えてくれたジャガー。
一度部を離れかけたけど、戻ってきて、多くのリーダー職を務めるほどの先輩に成長した大向。
薬学部との両立に悩んだけど、ボートも勉強も頑張るという茨の道を選び、突き進み、エルゴのベストとインカレ最終日を手にした増田。
怪我しても、同期が減りそうな時もずっと頑張り続けてたイメージしかない玉川。「応援される漕手になりたい」という漕快、めちゃくちゃ好きでした。
同期女子を引っ張っていると思ったら、COXで男子も引っ張り、ついには主務もやって全員を引っ張ってしまった、毎年1年で必ず何かを掴み、成長する納谷。本当に苦しい1年だったと思うけど、一緒に運営をしてくれてありがとう。大変だったけど一緒に悩みもがいた時間も楽しかった。
今の3年目が部に残ってくれて、今まで一緒にやってくれたから、僕はここまでやってこれました。
君たち眩しすぎますよ
1個下と1個上のこと、僕は友人に自慢してしまいます。
「うちの部活にはこんな人がいる」
「こんなことがあったけど、この人たちと勝ちたいと思ってるからやってる」
つい周りに自慢したくなるような仲間でした。
先輩方へ。
この4年間、多くの先輩と出会いました。
オンラインの中でも自分が北大ボート部でいようと思うことができたのは、先輩方の姿を見ていたからです。
特に1個上の先輩方。
「心躍る」を目指して、駆け抜けた1年は本当に楽しかった。
3年目で体験した、東北戦のレース。
インカレで向井さんと乗ったペアのタイムトライアルレース。
この2つがあって、ボートの楽しさ分かりましたよ。
大西さん、佐々木さん、小長井さん、豊枝さん、向井さん、船山さん
この6人と乗ることができたエイトは特別だった。
「心躍る」は僕の人生の信念です。
2022東北戦m8+
佐々木さんへ
2.3年目の時に佐々木さんを車で茨戸まで送るという任務のおかげで、部活を続けることができたかもしれません。
毎日車で話していたからか、佐々木さんは気を許せる先輩すぎて、友達だと思ってました。すいません。コーチやりながら漕いでしまうあたり、流石ですね。来年も漕いでいこ。
2年目へ。
僕が新歓大臣として、入ってくれた君たちには思い入れがあります。
新人戦も楽しみにしてるよ。
住田、柳にあまり負担をかけすぎないように。
倉内は最後のCOX悔いなく。
山田は広報もっと頑張って。あとは今年の君の漕快はまだ終わってない。目指せ漕快。
金谷は言葉はいらないタイプの人間だと思います。
そのまま行け。
小方は体大切に、、本当に、、。
池田は今年の3月に僕と立てた約束を守ってくれてありがとう。サッパリしてるように見えて、情に熱い池田の存在は1年生にとっても、2年目同期にとっても大事な存在です。
1年目へ。
僕は豊枝さんや伊藤さんが好きなので、
一個上の雰囲気に似てる君たちが好きでした。
前も言ったかもしれないけど、
新トレが真に嬉しいのは、今成長した君たちを見ることより
4年後の君たちが立派になった姿を見ることだよ。
辛くなったら新トレの顔を思い出せ、
というほど、1年目にとって新トレの存在は大きいと思います。
辞めたくなったら、豊枝さんと僕の顔を思い出してください。何なら僕に相談してください、絶対にボートをやりたいと思わせてあげますよ。
1年生と新トレと戸田で
最後に同期へ。
辛いこと多かったよね。
コロナが1年目で始まって、対面での顔合わせは7月だったような。
もちろんオッ盾もなくて、新人戦もなくて、次の年の新人戦もなくて、
新人戦なくなった時、長坂に何て声かけて良いか分からなかったな。
何でボートやってるんだろうの壁に、恐らくどの代よりも直面する回数が多かった俺たちだと思うけど、良くやったよね。
苦労自慢なんてしたくないけど、
1年目の時は4年目で部を運営できるような代になれるなんて思ってもみなかった。
完璧にできたわけではないけど、僕たちの精一杯はできたと思う。
人は幸福な時、偉大に見えるが、
真に人が成長するのは不幸に立ち向かう時。
僕たち4年目は下の代に偉大な姿を見せることができなかったと思う。
でも度重なる困難に立ち向かい、成長していく姿は見せることができた気がする。
とにかくみんなお疲れ様です。
同期
本当に最後に。
ボート部4年間続ける意味があると思う理由は
4年間で見える景色が全然違うからです。
1年目と、2年目と、
3年目と4年目で
ボート部をやってて見える景色も、ボート部の見え方も全然違う。
そしてこれは、
1年目を続けた人だから2年目の景色を見ることができて、
3年目までやった人だからこそ、4年目の景色が見れたんだと思います。
引退レースって本当に存在するんですよ。
最後のレースの緊張感も、ヒリヒリ感も、楽しさも悔しさも達成感も。
4年目まで続けた僕にしか見えない景色です。
大学生活は4年間。
この4年目の景色をみんなには見て欲しい。
1年続けた人にしか2年目の景色は見れない。
2年続けた人にしか、3年も、4年の景色も見れない。
折角ここまでボート部を続けた君たちには、僕たちが見た、そして僕たちが見ることができなかった4年目の景色というものを見て欲しい。
他では見られないですよ。
なぜなら君たちは北大ボート部を選んだんだから。
朝3:30に起きて、5時からボート漕ぎ続けてみよ。
めちゃくちゃ良い景色が見えるよ。
同じことを続ける意味や醍醐味はここにあります。
「何でボートやってるの?」
「何でそんなキツいことやってるの?」
この質問に答えられない1.2年目を僕は過ごしました。
今ならハッキリと答えることができます。
「北大ボート部が好きだからです。
朝3:30から起きて、5時に集まる、それを週に6日。そんな生活を苦しみながらも続ける。
だからこそ、この人になりたい、この人と勝ちたい、この人と一緒にいたい。」
この部活だから、自慢できるような理想の大学生活を手に入れることができました。
まだまだ、どこまでも行けますよ。
そしてこれら全てを支えて下さっていた、OBOGの方々、
本当にありがとうございました。
学生主体で取り組む今の北大ボート部の姿勢、
ボートの成長速度は遅いかもしれません。
でも人としての成長速度は速い。
それ故に、伸びる時はボートも人間性も急速に伸びると思います。
精一杯、自分がやりたいように活動できる、そんな体制を長きにも渡り創って頂き、ありがとうございました。
ラストブログはやはり長くなってしまいました、、
それだけ思い出や思い入れが多かったということです。
大学生活幸せでした。
北大ボート部大好きです。
ありがとうございました。
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1年前期の成績発表前の写真
この時まだ岩本はいない
初めてのレース
最初で最後の付きクォド
すき家で牛丼食べる顔が面白かった豊枝さん
新人が終わった時の写真
吉田岩本とミスドでドーナツ1人30個(食べる前の一枚)
福政さんが撮ってくれたカッコいい写真
当時の2年目で行った富良野
2年目で組んだHOBのエイト
最強の2023東北戦m8+
HOB優勝した最強のペア
タイムトライアルにて残り300から3艇を抜かすスパートをかましたペア
春遠征途中、ジャガーにオールの固定を全て任せた久我
春遠征にて、並べをしてもらった東北大学m8+
インカレ3位、本当におめでとうございます。
来年こそ北大が勝とう。
同じく並べてもらった筑波大学m8+
東北戦にて、新人女子クォドの勝利に感動する伊藤さん。
新トレはやらないと言ってた伊藤さんが新トレになって泣く姿に感動しました。
2022よりも強かった2023東北戦m8+
東北戦(全日本の艇輸送から?)にて仲良くなった東北大学3年目の関口君。
東北戦はシングル、インカレは棄権のため出場叶わなかったのですが、クォドでした。
現役には是非、彼のブログを読んでみて欲しいです。
ボートにかける想いも、練習に向かう姿勢も見習う所があります。
インカレ後も話しました。
大学スポーツを通じで尊敬できるような人に出会えたことが嬉しいです。
東北戦、商大戦は
ともに勝敗がつくものですが、
お互いを尊重して、交流を深めて、
その上で倒したいです。
インカレ3位の大学と来年も戦えるなんてすごく幸せなことです。
引退直後の千里との写真
NSPブログ
カテゴリ別の「NSP」という項目にまとめているので、もし興味があったら読んで頂きたいです。(長いです。)
2023北大ボート部
漕快です。
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