北大ボートblog

北大ボート部部員によるほぼ定期更新ブログ。

こんにちは、阿部泰樹です

2023-07-13 20:08:11 | 大会

「泰樹、三重行きたくない?」

そう当時の医学部ボート部の主将の若原さん(現6年生)に言われたのは2年生の時でした。

「国体予選を勝ちあがれば、無料でいけるらしいぞ!」

「ええ無料ですか?!行って見たいですね〜」

”無料”という言葉にかなりそそられはしましたが、内心「絶対無理やろなあ」なんて思いながら出場したのが、私の初めての国体予選でした。同級生の白土(現4年生)とダブルを組むことになったものの、2年生から全学に移ってきた私は新人期間真っ只中だったので、ろくにダブルでの練習を詰めずに本番を迎えました。本番は茨戸らしい大荒れの天候で、乗艇期間3ヶ月の者同士のダブルは、全レーンを漕破し、圧倒的最下位でゴールしました。これが私の初めて出場したボートの大会でもありました。豊枝さん大西さんダブルとの並べレースだったのですが、一瞬で消え去り、「これは一生かかっても勝てねえな」と思ったのを覚えています。決勝で、そんな豊枝さん大西さんダブルに大勝して行った東経ダブルなんて雲の上のような存在でした。

一年経ち、思っていたよりボートが速くなりました。北大として出場権を獲得したM4+ に、その年のインカレに出場したM4+で出させていただけることになりました。初めての国体は栃木国体でした。北海道から栃木への移動は大変で、フェリーx車移動ですごく遠かったです。しかし、ホテル自体は素晴らしく、バイキング温泉付きに加え、漫画コーナーも完備されており、私は「ブルーピリオド」を読破しました。また、会場には全国の都道府県選抜チームということで、あらゆる強豪校や社会人の混成クルーを見られ、インカレや全日とは違い、ドリームマッチのような雰囲気で面白かったです。我々北大のM4+もその年のインカレでは8位入賞していたものの、スプリントレースの不慣れさや、規格艇に苦戦し、全体のタイム順17位で惜しくも準決勝進出(16チーム)を逃しました。

そして、ついに今年、国体をメインターゲットに去年のM4+から一人変えたメンバーで練習を開始しました。今年の国体は鹿児島ということで、去年とは違い、大熊さん率いる社会人チームや、茨レガで存在感を見せた商大なども予選に出ており、まず予選突破が一つ目標となりました。とは言っても、国体予選の一週間前には東北戦が控えており、なかなか揃って練習する機会はありませんでした。そのため、水曜日の午後や、日曜日の午後を使ってちょっとずつ練習を重ねました。また、私はストサイで乗ることになっていたので、東北戦に向けてバウサイで漕ぎ混んでいる中での練習はなかなか難しかったです。ただ、やはり去年のインカレ期間中でかなり漕ぎ合わせてきたクルーなので、すぐに感覚をつかみ、日に日に上達していきました。そして、東北戦から国体予選までの一週間、私は徹底的にストサイを練習し、本番にはかなり完成度高く漕げるようになりました。

いよいよ迎えた国体予選、初日は大熊さんたちとの社会人チームとの勝負でした。「 GO」の合図とともに大熊さんたちが大きく飛び出し、半艇身差をつけられましたが、百戦錬磨の僕らは焦りません、じっくりとコンスタントでついて行き、最後の200mスパートで一気に差しきり勝利しました。全体タイムも一位通過で、二日目の決勝に向けてかなり自身が湧きました。二日目は、初日違う組にいた商大が怖かったです。商大はスタートが速いのと、二日目はゴール付近がかなり荒れていてスパートは決まりにくいだろうということで、「スタート出られたら、ミドルスパートで必ず差して出る」「ラストスパートは早めに入れる」という作戦で行きました。昨日よりスタートがうまく決まったものの、予想通り商大にやや出られます。しかしコックスの絶妙なタイミングのミドルスパートにより艇庫前あたりで抜かし、そのまま逃げ切り一位でゴール。タイムも去年より速いタイムでとても嬉しかったです。無事国体本戦への出場権を得ました。

今年の国体では、去年果たせなかった準決勝出場を達成してきます!

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