北大ボートblog

北大ボート部部員によるほぼ定期更新ブログ。

ずっと2年生でいいのに。

2022-12-07 23:31:00 | 日記
お世話になっています。2年副務のジャガーこと吉川です。

冬練期間で初めてブログを書くので、僕なりの感想とか思ったこととかを書いてきます。それだけじゃ物足りないので、せっかくだから獣医学部で何をしてるのかお話しします!

冬練🌄
トレセンへ行きます。スタッフは平日はシフト制になっていて、僕は月曜と木曜に入ってます。朝練ある日は朝ごはん食べません。朝ごはん食べる時間があったら、もっと寝ていたいです。
道路を覆うアラレ。身バレしない画像漁ったが これしかなかった、、

札幌もついに積雪の季節になりました。気温がまだ下がりきっていないせいで、日中は雪解けして夜中には再凍結しています。なので、道路の至るところがアイスバーン状態です。僕は先日、恵迪寮の駐車場で行きと帰りで2回転倒しました。
1年生もさっそく転倒して負傷した人がいます。積もってから1週間足らずで。早ない?笑 しかも複数人。気をつけて!

バイクを漕ぐひとたち。奥から純大(3)、吉田さん(3)、瑞岩(1)

トレセンでスタッフは何してるかって?部員がエルゴやバイクを漕いでる様子を見守り、エルゴの場合 動画を撮ったりタイムが落ちてきた時には激励の言葉をかけたり。ウェイトの準備を手伝ったり補助したり、、。夏場に比べてあんまパッとしない仕事です(とても大事だけど!)
漕手のみんなは練習報告やブログで自らの練習成果を綿密に分析したり、もっと強くなるための努力の軌跡などを語ってくれたり。毎回の練習で成長しようという心意気をひしひしと感じます。スタッフだって負けていません!

ひなっちゃん(3)や、ゆり(1)は積極的にシフトに入って、漕手ともっと関わり、今やみんなから頼られるスタッフとなっています。納谷に至ってはほぼ毎日(!)トレセンに行ってます。シーズン中さんざん疲労もストレスも溜まったから、冬場くらい悠々自適に暮らさせてもらおう!とか邪な考えをしていた自分が恥ずかしい。

後ろから見守り、時折コールをかける納谷(左)と、ビデオ撮影するゆり(右)

同期の納谷はこの1年でめっきり変わりました。漕手のなんかのデータを集計してまとめたり、rowingを知るために自らエルゴを漕いだり、スタッフや漕手のシフト作成(何曜日のどの時間帯に何のトレーニングをするかの調整)をしたり、、一人で何もかも仕事を抱え込む感じ、船山さんを思い出すなあ。とても頼もしい。
漕手スタッフ問わず、1年生相手にレクチャーしたり相談に乗ったり、面倒見もほんとにいい。1年男子にナメられている雰囲気も無さそうでよかった。納谷が1年エイトのCOXに乗りはじめた時から何気に気になってたんです。納谷は ゴリゴリのスポーツマン タイプって感じの体格と見た目ではないし、ちびっ子だし、ちゃんとエイトメンバーを引っ張っていけてるのかなーと。
全然そんな心配無かったようです。練習後は毎回、すごい鋭いフィードバックをしたり、練習報告もマメに作成したり。あとは新人戦での納谷のガチギレエピソードとか。おお、怖い怖い。納谷が同期でよかった。

日曜日(全体のoff)にトレセン行ったら なんかいた(左からヤナギサンとりょうこ、共に1年)

スタッフも積極的にトレーニングを行っています。特に何か話し合って決めた訳ではありません。みんな、自分の意思でやってます。1年生女子は朝練以外の時間帯にエルゴを漕いだり、ウェイトしたりと、相当意欲的です。

りょうこはセンスの塊です。いつも面白い話をしてくれるし、ブログも読んでて一番楽しいです。1年生で最初に運転免許をとり、COXにもチャレンジして しっかりメンバーを引っ張っていけてるし。そういや来年バイクを買う?みたいな話をしていた気(かっこよい!)。あと1年ちょっとしか札幌にいないのが残念です。
ヤナギのことは、新歓期に自転車で茨戸に来て試乗会に参加したこと、毎月必ず自転車で転ぶ(人のことは言えないけど笑)ことから、普通の子ではないなとはずっと思っていましたが、りょうこに一切引けをとらないくらいワードセンスを持つ子だと分かりました。無口なタイプだと思いこんでいましたが、新人戦のときに気付けました。丸焦げ牛乳寒天事件をはじめ、北大ボート部に多くの伝説を残し、そしてこれからも生み出すポテンシャルを有しているでしょう。来シーズンに期待です。
ゆりは真面目タイプのおとなしい子かな?という印象が強かったですが、夏休みあたりから 思ってたより毒舌ちっく な子だってことが分かってきました。先輩後輩関わらず部員をイジる あの千里ですら恐れています。1年生の中で いちばんしっかりしてるので、部を引っ張る存在になってくれたら嬉しいです。

話が逸れました。納谷はさっき言ったとおり、エルゴを漕いでる(しかも40分UTとかけっこう重いメニュー)し、ひなっちゃんも なんか運動をしようとブログで書いてたな。
負けてる訳にはいかない。てことで僕も時折、バイクを漕ぐようにしています。

やり方なんも分からんので とりあえずパワーを160Wに維持することを意識した。終盤まじで吐きそうになった、

45分漕ぐんですが、何もしてないと 5分で苦痛になります。なので、僕はアマプラでアニメを見ながら漕いでます。ちょうど2話ぶんを見切れるんですよ。この日はゴールデンカムイを見ました。ちなみにあべたい(3)はスパイファミリーを見てました。おそらくエピソード8。
スパイファミリー見たとこありますか?エピソード8は僕もアマプラで見ましたが、ユウリのシスコン具合がきしょいと感じつつも、アーニャの可愛さで相殺されました。

講義☀️ 
午前は座学の講義があります。
ほぼ全部の授業が必修で、成績評価も座学の授業は基本、筆記試験です。授業内容もやっぱ難しいし、暗記量もとてつもない。ただ、北大獣医出身の先生が圧倒的に多いので、学生への理解が深いです。なので、授業中にテストに出すポイントを何回も強調して話してくれたり、過去問どおりの問題にしてくれたり(単にイチから試験問題作れるほどヒマじゃないからかもしれないが)して、なんとか単位だけは落とさせないようにしてくれます。
学生は先生にニックネームつけたり(ほぼ公認)、逆に先生は学生の雑談に付き合ってくれたり。北大獣医ほど学生と先生の仲が良い学部は無いんじゃないかな。

獣医学部のとある先生から送られてきたメール。膵島(ランゲルハンス島)の忘れ物🤣

獣医学部に通ってることを明かすと、ほとんどの人が「獣医学部って大変だよね〜」と言ってきます。それは確かにそう。

獣医微生物学の教科書の ある1ページ

微生物学Ⅰという授業で使ってる教科書の1ページをピックアップしてみました。普通の人は「コロナウイルス」という単語を聞くとCOVID-19のことを思い浮かべるでしょう。けど、コロナウイルスというのはウイルスの いち分類に過ぎず、実際はこんだけあります。そして教授曰くウイルスの名称、どの動物に感染するか、どんな病気を引き起こしどんな症状が出るか、細胞内での動態などをぜーーーーーんぶ覚えないといけないそう。

目次をぱっと見た感じ、ウイルスの分類は30種類くらいあります🥺 いずれは細菌、原虫、寄生虫でも同じことをやり、感染症や病理もやり、医薬品も頭に叩き込みます(約500種類を半年でやるそーです)・・・。

特に2つ目の「どの動物に感染するか」なんかは、人のみをターゲットとする医学部にはない、獣医学部ならではの視点ですよね。動物種差と呼ばれています。解剖学のとき これにめちゃくちゃ苦しめられました。医学部の方が、ヒトしか対象にしてないし楽なんじゃないのー?とか思った瞬間も多々ありました。

けど自分の興味のある科目ばかりなので乗り切れます。

実習🌇
午後は基本的に実習です!今は「組織学実習」ってのをやってます。
「組織学」とは?生体内の様々な器官を構成する細胞や細胞外マトリックスの層構造や分布を知り、体内の器官がどのような機能を持ちどんな影響を生体に与えているのかをミクロな視点で理解しよう、っていう学問です。
実習では、血管や脳、骨、消化管、神経系など様々な器官を薄くスライスした試料を顕微鏡で観察しまくります。

以下は血管を垂直に薄くスライスしたものを染色した試料の画像です。どっちが動脈で、どっちが静脈か分かりますか?縮尺は同じです。



どちらも何層か細胞が重なっているのが見えますね。その層構造の組成や厚さが、両者で異なるのが見えますか?
具体的には こう。



②の層が、上の血管の方がはるかに分厚いですね。よーく目を凝らすと①の層も、形状が少し違います。

正解は、上の画像が動脈で、下が静脈です。簡単ですね😎

①の層は内膜と呼ばれています(血液が通る側)。一番内側は、血管内皮細胞によりうすーく覆われ ています。目を凝らすと黒っぽい点が見えると思いますが、これは内皮細胞の核です。細胞質もあるんですが、うすーく引き伸ばされててあまり見えません。血管内皮細胞の大きな特徴ですね。
また、上の画像の血管にだけは連続的な明るい波線が存在します。これは内弾性膜と呼ばれるもので、大動脈から末梢の動脈を繋ぐ中程度の太さの動脈でよく見られる構造です。

②の層は中膜で、結合組織の他に平滑筋細胞が多く含まれています。動脈(上の画像)はこれがやたら分厚いですね。そして、黒の点々がたくさんあります。これは平滑筋細胞の核で、要はとても筋肉質な構造になってるんですね。こうすることで、とても弾力性を持った血管になり、流れ込んできた血液の圧力で拡張したら弾性力でまた血液が押し出し、脈拍や血圧を維持することを可能にしています。静脈を通過する血液は、毛細血管を通過して 血圧も脈拍も微弱なので、筋肉質である必要が無いんですね。


引きで見るとこんな感じ。やっぱり、まったく違いますね。

下の画像の血管は形が変?それも静脈の特徴です。弾性があまりないため、周りの組織からの圧力でいびつな形になってしまいます。

実習は拘束時間が長く、体力をとても消費します。けど、動物を解剖したり動物実験をしたりしてると、生物がとても精密で複雑に絡みあった代謝機能を有しており、同時に ほんのわずかな薬剤ですべての機能が停止してしまう脆さもあり、まさに生命の神秘を間近で見られます。とても面白いし、刺激的です。

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冬練が始まってから、だいぶ時間に余裕ができました。バイトもしてるし、話題のアニメも見れてるし、YouTubeもイッキ見してます!12月から1月にかけては、誕生日、クリスマス、旅行、帰省、お正月、そして成人式。楽しいイベントがどかーんとやってきます!

でも、寝る前とかたまに冷静に自分の未来を考えるときがあります。4月は毎日のように、SNSでも教養棟前でも新入生をかき集め、土日は試乗会をやり、とにかくしんどい月になりそうです(新歓大臣の安永が死なないかも心配)。3年生は科目も覚える量も さらに増えるし、実習は基本 毎日あるし、部活では 本格的に幹部メンバーとして活動することになるし。

いやぁ。3年生になりたくないなあ。








タイトル画像・・・仙台&松島旅行行ったときのベストショット

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