僕は東茨戸2-1のバス停でバスから降りた。
バス停近くのコンビニに立ち寄り、おにぎりとパンを買った。セブンイレブンのおにぎりの包装って開けやすいよなぁ。
レジ袋を片手にトボトボと艇庫に向かって歩く。雨が降った後なのでそこかしこに水たまりが出来ている。
「うっかり入らんように気をつけにゃあ」そう思い辺りを見回す。本当に暗い。明かりといえば、茂みを挟んだ道路にある薄明るい街灯が1つ、そして遠くで輝くガトキン…
ふと上を見上げた。空が高い。星が遠い。艇庫までの道、ずーっと空を見上げていた。
「夏はもっと近かったのに」
気づかぬに季節は変わり、星も遠ざかっていたみたいだ。
また近づけるだろうか、開いてしまったこの距離を詰められるだろうか。考えていても始まらない。
「バシャッ」
うっかりしていた、右足が水たまりの中に…
冷たい。文字通り、足が凍りそう。
冬はすぐそこ。
耐え抜こう。
たとえ足が凍ろうとも。
多分、今シーズン最後に見る夜のガトキン
(ブレがすごい…)
1年目漕手 狩野
バス停近くのコンビニに立ち寄り、おにぎりとパンを買った。セブンイレブンのおにぎりの包装って開けやすいよなぁ。
レジ袋を片手にトボトボと艇庫に向かって歩く。雨が降った後なのでそこかしこに水たまりが出来ている。
「うっかり入らんように気をつけにゃあ」そう思い辺りを見回す。本当に暗い。明かりといえば、茂みを挟んだ道路にある薄明るい街灯が1つ、そして遠くで輝くガトキン…
ふと上を見上げた。空が高い。星が遠い。艇庫までの道、ずーっと空を見上げていた。
「夏はもっと近かったのに」
気づかぬに季節は変わり、星も遠ざかっていたみたいだ。
また近づけるだろうか、開いてしまったこの距離を詰められるだろうか。考えていても始まらない。
「バシャッ」
うっかりしていた、右足が水たまりの中に…
冷たい。文字通り、足が凍りそう。
冬はすぐそこ。
耐え抜こう。
たとえ足が凍ろうとも。
多分、今シーズン最後に見る夜のガトキン
(ブレがすごい…)
1年目漕手 狩野