語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【旅】彫刻の街 ~鑑賞者の存在意義・考~

2012年05月14日 | □旅
 米子駅前に始まり、そこから徒歩5分の米子コンベンションセンターやイオン米子駅前店、それらの先を流れる新加茂川沿いに北へ向かうと中海に出る。さらに中海を弓手に湊山の麓をまわり、湊山沿いに公園に至るルートに彫刻の群が立ち並ぶ。片道3kmほど。
 彫刻はいずれも、美術館などに閉じ込められていなくて、街の中にあるのがミソ。よって、一群の作品の写真を題して「彫刻の街」。

 こうしたマチづくりには少なくとも(あくまでも少なくとも)3種類のマチ人間が必要だ。例えば彫刻の道、彫刻のマチの場合、
 (1)彫刻する人
 (2)作品を味わう人
 (3)コーディネーター
 ・・・・(2)がいちばん気楽に見えるが、(2)にもけっこうエネルギーが必要だ。アランのように、鑑賞を哲学にまで高める人もいる。鑑賞もまた創造なのだ。そして、(1)と(3)に比べて圧倒的多数の(2)がいなければ、他は虚無だ。小松左京『こちらニッポン・・・・』は、古都の国宝級仏像をめぐって、そんな思考実験をしている。自画自賛するつもりは毛頭ないが、鑑賞する(だけの)人々は、遠慮なく胸をはっていいと思う。


 「こころの言葉」(佐善圭・作)

 「夏・風の詩(うた)」(須藤博志・作)


 「月に向かって進め’96」(井田勝己・作)


 「相」(前川義春・作)


 「’96 WORK IN YONAGO」(登坂秀雄・作)


 「OFFERING(捧げ物)」(ロバート・シンドルフ・作)


 「光」(近田裕喜・作)


 「ゆめについて」(林宏・作)


 「記憶の形象」(斉藤和子・作)


 「あかね雲」(西村文男・作)


 「水のかたち」(高濱英俊・作)


 「米伝説」(平井一嘉・作)


 「宿借り(海辺の物語)」(西巻一彦・作)


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