語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【原発】災害がれき広域処理の危険性 ~環境総合研究所の講演~

2012年04月25日 | 震災・原発事故
(1)日時
  2012年4月13日(金)18~20時
(2)場所
  米子市福祉保健総合センター「ふれあいの里」
(3)主催者
  災害がれき問題講演会実行委員会
(4)演題
  がれき焼却は安全か? ~災害がれきの広域処理を考える~
(5)講師
  池田こみち・環境総合研究所副所長
(6)内容
 (a)被災地における優先課題
   被災地では、優先される課題が他にもある(雇用、原発事故の被害補償、放射性物質の除染など)。被災地のニーズをもっと認識する必要がある。がれきを受け入れるか否かによって、国やマスコミが地域分断を生むような構造は誤っている。

 (b)がれき焼却の危険性 ~放射性物質~
   ①がれき焼却は放射性物質を高濃度にしてしまう。
   ②「バグフィルター」が放射性セシウムをほぼ100%除去できる、という国の主張は、金属類を対象にした1回の実験データを根拠にしていて、科学的な論拠ではない【注1】。
   ③放射性物質を含む焼却灰8,000Bq/kg以下は安全とする基準は、作業員の曝露を前提としたもので、焼却灰に適用できるとは言えない。焼却灰を埋め立てた処分場からの浸出水には、基準値を超すセシウムが含まれる危険がある。

 (c)がれき焼却の危険性 ~有害物質~
   がれきの問題は、放射性物質だけではない。沿岸部の街を流した津波がれきは、薬品・油類など有害物質を吸収している【注2】。日本では、排ガス規制がダイオキシン類など5項目しかなく、発癌性の高い他の物質は未規制だ。規制の甘い日本の焼却炉で震災がれきを燃やすのは、周辺住民にとって危険だ。

 (d)自治体の対応の仕方
   震災がれき受け入れについて、米子市(市長が受け入れの意思を表明)よりもっと慎重に考えている自治体がある。がれきを受け入れる以外にも、避難者の受け入れや、安全な食べ物を作ることなど、それぞれが冷静に地域でできる支援を考えてほしい。

 【注1】「【震災】原発>放射能汚染がれき焼却処理の誤り
 【注2】「【震災】東北沿岸の化学汚染 ~カドミウム・ヒ素・シアン化合物・六値クロム・ダイオキシン~

 以上、記事「がれき広域処理 妥当性に疑問呈す がれき広域処理考える講演会 鳥取の市民ら100人参加」(20112年4月16日付け朝日新聞地方版)に拠る。
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