よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

シンクロニシティの季節

2005年04月01日 | 日本教・スピリチュアリティ
シンクロニシティ、synchronicity (非因果的連結)

シンクロニシティは意味のある偶然とでもいってよいだろう。通常の因果律では因果関係が見いだせない事象における関係性を説明する考え方なので、シンクロニシティは「共時性」ともユング派の研究者によって訳されている。この分野の著作では、デイヴィッド・ピート『シンクロニシティ』が秀逸だ。

複数の出来事が原因→結果というようなシーケンシャルな因果関係を飛び越えて、意味的関連を惹起して同時に起きることである。だからシンクロニシティを「共起性」といってもあながち誤訳ではないだろう。しかし、こと学問の作法でシンクロニシティを実証的、客観的に説明することは難しい。

なぜなら、出来事、偶然、非・超因果、意味、同時、共起、主観を内包するシンクロニシティには、必然的にランダムネス(雑然性)やタービュランス(乱流性)やストレンジネス(奇妙性)やコンプレクシティ(複雑性)がつきもので、このようなことがらは実はサイエンスの枠組みでまだきちんと説明がなされていないからだ。

しかし、遊びごころで、シンクロニシティの眼で日常生活を眺めることはこのうえなく楽しいものだ。日常を非日常的に見直せるだけでも十分、遊戯性に満ち溢れている。ちょっと振り返ってあげてみようか。

・ビジネスの展開上、こんなバックグランドを持った人が欲しいとアツく思っていたら、そのような人から応募があり採用にいたった。

・久しぶりにアメリカに行きたいと願っていたら、公共機関から賞をもらい、その余禄として無料アメリカ視察旅行に招待された。

・「こんな本を書きたい」と思っていたら、出版社から連絡がありトントン拍子で話がすすみ、6ヶ月で本になった。

・通常では入手できない古典的なツーリング自転車(30年前に製造停止)を数奇なプロセスを経て知人から譲りうけた。しかもタダで。

・会いたいなあとつねづね思っていた人が突然、自分の講演会に参加してくれて10年ぶりに再会した。

・温泉旅行をしたいと思っていたら義理の両親から唐突に熱海、箱根の温泉旅行に誘われた。

経験則的に言うと、シンクロニシティはフロー状態にいるときによく起きる。フロー体験をしているときは、何事かに真剣に集中し、意識が高い次元で冴えわたり、いろいろなことに敏感に気づき、オープンになっているときだ。人間関係のなかでシンクロにシティが発現するとき、多くは相手も関連したテーマなり、出来事、想念でフロー状態にいることが多い。また僕にとっては、ある特定の数列が、この30年以上にわたってシンクロニシティーをもたらしつづけている。

読書や執筆活動によってもシンクロニシティーがよくもたらされる。読書は純粋に意識的なフロー体験であり、興味があることがら、関心のあるテーマによって意識が心地よいテンションで充満されるときシンクロニシティが頻発する。いずれにせよ、シンクロニシティーは”way of life”にとって貴重なスパイスであることにはかわりがないだろう。







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