よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

オープンソースを楽しくするアット驚く、@エクスチェンジ

2007年04月18日 | オープンソース物語
かねてから準備を進めてきたSugarCRMを中心とするソフトウェア、モジュール、連携ソリューション、eラーニング、集合研修などのモノやコトを自由に売ったり、買ったりできる楽市楽座サイト@エクスチェンジが本日オープンしました。

リアルな場ではすでに日本コマーシャル・オープンソースフォーラムを立ち上げ大変大きな反響をいただいてきました。その場での参加者、出展者の皆様方、社内外、クパチーノのSugarCRM(というか、ケアブレインズでは会社の内外の境はあってないようなものですが・・)を巻き込んだ熱いディスカッションを経て生まれたのが、@エクスチェンジです。

開発者、消費者、販売者がネットの場で一体化して、開発して、売って、利用するプロセルシューマ"producer-seller-consumer"が現れてきたら面白い。web2.0を眺望するオープンソース、コマーシャル・オープンソースの世界こそ、プロセルシューマが活躍する場ではないでしょうか。と言いながらも、すでに弊社のパートナーからは、そのような面白いモノゴト好きなプロセルシューマが登場しつつあるのは頼もしい限りです。

このところ、ケアブレインズにはアメリカ、カナダ、イスラエル方面から、多くのオープンソース系企業がとほうもなくワクワクするようなソリューションを提案してきています。ウオッと驚嘆する企業とは、グダグダせずに即決でアライアンスを決めています。そのようなワクワク系商材をマッシュアップさせた驚天動地の仰天ソリューション!?も逐一@エクスチェンジで紹介してゆきます。

とはいえ、eコマースサイトは開設するのはカンタン、発展させるのは汗、知恵、労力、共感がぜひとも必要であることも、まぎれもない真実です。ご声援のほど、よろしくお願い致します。






マイクロソフトからの認定と、とある再会

2007年04月09日 | 技術経営MOT
マイクロソフトが行っている先進的ITベンチャー企業支援プログラムからケアブレインズのコマーシャル・オープンソース事業が選定された。

千葉県では、東京大学大学院新領域創成科学研究科やマイクロソフトなどと、産学官連携によるIT フロンティア産業支援協議会を平成 16 年に設立し、ITベンチャー企業支援とIT 関連産業の振興を図っている。このインダストリアルポリシーの一環としてMS社から認定されたもの。

オープンソースそして、コマーシャル・オープンソースの理念をこともあろうにプロパライエタリ陣営の筆頭のMS社からご理解いただき、かつ支援いただくことには時代の流れ、潮目を感じる。

さて、会場でオットびっくりしたことがある。以前eラーニング関係の交流会で知り合った斉藤常治さんとバッタリでくわしたのだ。聞けば、学びing株式会社を創業してMS社に認定されたとのこと。それもeラーニング2.0というコンセプトの事業だ。一気に話が盛り上がった。

フランスの超ビンテージ自転車、エルスに接近遭遇

2007年04月08日 | 自転車/アウトドア
印旛沼サイクリングロードで感動の接近遭遇。遭遇したのは、マニア垂涎の的である、ルネ・エルスの1960年代ものの小旅行用の自転車(ランドヌーズ)。おお!

その美しいフォルムは多くの自転車愛好家を魅了し、またその美術工芸品とでも言える工作のかずかずは多くのマニア向け自転車に取り入れられていった。

ルネ・エルスの自転車が他のメーカーと圧倒的に違うところ、それは心憎いばかりの気配りがディテールにまで行き渡り、なお且つ細部の組み合わせである自転車全体から発せられる雰囲気なるものが、アートの域にまで惜しげもなく達していることである。3つの円を組み合わせたあの独特のデザインのチェンホイールと双胴型のステムはこの自転車のシンボルとも言える。遭遇した名機には、1960年代前半のシクロランドナーが取り付けられいるではないか!感動のあまり、目が眩む。

不謹慎極まりないが、この逸品、この道のマニアの間での市場価値は180万円は下らないとお見受けした次第。

さて、そのルネ・エルスにのっているサイクリスト氏は、ニッカホースにハイソックスのいでたち。お昼時だったので、ガスバーナーでお茶など沸かしている懲りよう。古典古代的「ニューサイクリング」購読者が夢想する世界を、おしみなく体現する御仁のまわりにはオーラさえも漂う。その空間にはこの道のマニアしか分からないであろう濃密な意味が充満する。ルネ・エルス氏の仲間も、凄い方々ばかり。ヒロセのランドナー、TOEIランドナー、チネリのスポルティーフ。

たしかに、現代の自転車のシーンはロードレース、マウンテンバイクをはじめとしたイノベーションが席巻し、プロダクトとしての自転車は進化の道を驀進している。イノベーションは機能の世界の出来事のあり、機能と品質の進化を受容するプロダクトの消費者の存在こそがイノベーションの推進力だ。とくにシマノあたりは、草の根的なユーザグループをレースイベントなどで組織化して、プロダクトイノベーションのソースを取り入れている。オープンイノベーションの注目すべき取り組みだ。

それはそれで素晴らしいことだ。しかし、進化するプロダクトとしての自転車ではなく、マン・マシン・システムとしての自転車の意味世界のなかで、ぬくもり、肌触り、部品の物語、雰囲気といった文化的文脈のなかでの経験価値をとことん吟味、堪能するサイクリストも極少数ながら、歴然と存在するのである。いや、極少数であればこそ、かれらの存在は峻別されるのだ。こうして、自転車の世界において、プロダクトとしてのイノベーションの進化が進めば進むほど、この特異な自転車文化の文脈は、相対的に際立つことになるのである。

たぶんランドナーという自転車の世界の、衰退しつつあるひとつのカテゴリーの現象ではあるが、このような現象--イノベーションの脇で、しずかにビンテージのカテゴリーを楽しむ人々の存在--は静かに拡がりつつあるのではないか?茶器、楽器、道具、機械、古書などの世界で。とくに可処分所得が多い団塊世代のアッパー階層では、このようなビンテージ趣味が着実に進んでいることに間違いはあるまい。かれらは、機能と品質の消費者ではない。意味の所有者であり、経験の継承者であり、物語の伝承者なのである。

このような形態のモノゴトとの関わり合いは、きらめくイノベーションの陽光の陰で今後注目してゆかねばならない。なぜならば、モノを大事に使い、保持するという姿勢は地球環境の保全に役立つからだ。また、意味、経験、物語性とのかかわりあいは、非モノ的な新しい時代の消費スタイルやマーケティング・スタイルを予感させるものだから。

しばしの濃い自転車談義のあと、撮影の許諾をいただいてあの自転車の御真影を畏れ多くも撮らせていただいた次第。カシコミ、カシコミ。