こうなると、サイクリスト同士の本能がうずきあい、わき目もふらず話は本題の取材から脱線して自転車談義一辺倒。なんと1時間以上、自転車の話ばかりで盛り上がった。肝心のオープンソースの話は10分程度か。
たしかにサイクリストにはサイクリストの価値観なるものがある。
・自分の体で道を行く美学
・カラダを酷使しながら空間に身をさらすタフネスのあくなき追求
・健康、ウエルネスを生活の場面で実践するヒューマン・エコロジー志向
・キカイとしての自転車にこだわる少年のような好奇心
パブリシティを狙う企業とニュース性を求めるマスコミという図式を一気に超越して異次元に飛び込ませるものは、やはり共通の価値観のなせるわざか。価値観をシェアできるよもやま話のほうが表面的なビジネスの話に終始するよりも、はるかにコミュニケーションした気持ちになったので不思議だ。