知識社会では、知識情報に付加価値を与えることで高度なサービスが実現されてゆく。またそのようにして、基盤(プラットフォーム)の上に流通する知識そのものが社会資本化してゆく公共財となってゆく。
これまでは官が税金を集めることで官が公共財を作ってきた。これからは官に代わり民間が公共財を構築する時代になりつつある。とくに知識そのものが有形化されるソフトウェアやコンテンツは、その傾向が著しい。
上の図表はSFCの研究者、熊坂の図に手を加えたもの。「従来の公共の担い手は国や自治体などの官であった。しかし、公共財の性格がハードウェアから知識情報などのソフトウェアに比重が大きくなる中で、非効率な税金モデルから、民間資本や新しいファイナンスモデルを活用し、民間が新しい公共財構築の担い手になってゆくだろう」と熊坂は論じる。
ナルホド。この論の言うとおり。
でも、在野のプレーヤーとしては論じるよりも実行のほうが大事だ。
ケアブレインズはコマーシャル・オープンソース事業をテーマとして、民間セクターの上場企業やVCから出資を得ていると同時に、千葉県や千葉市といった地方公共団体からも助成を受け、早稲田大学ビジネススクールとも連携している。さらに、マイクロソフトと東京大学が実施する千葉県ITフロンティア産業支援協議会とも密連携して「民間資本や新しいファイナンスモデル」をおおいに活用している。
これらの産学官連携のファイナンス・スキームの中から、オープンソース、コマーシャル・オープンソースといった新しい公共的な財(モノ&コト)を生み出している。
SugarCRMオープンソースフォーラムは文字通り、公共財としてのオープンソースを不特定多数のみんなの知恵(Wisdom of Crowds)で進化させてゆこうとするモノづくりの場だ。日本で初めてできたOSS系のオープンソース・コミュニティであると同時に、産学官連携のOSS系コミュニティは世界でも初めてである。オープンソースCRMソフトウェア「SugarCRM潤vの日本語ドキュメントを作成するためのプロジェクトサイトも産官学連携にて運営している。
いっぽう、ケアブレインズが事務局をつとめる日本コマーシャル・オープンソース(TM)・フォーラム(略してCOSF)では、コマーシャル・オープンソースの民間ステークホルダであるベンダやユーザをオーガナイズし、リアルな場で交流し、ビジネス面でのシナジー効果を上げること、つまりコトづくりを目的としている。ソフトバンク・テクノロジー、日本電気、野村総合研究所、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ、東洋ビジネスエンジニアリングといったそうそうたる上場企業や株式会社アルマス(Compiere)、イージフ(Alfresco)、日本スケーリックス(Scalix)、ゼンド・ジャパン(php)、SugarCRM(弊社のパートナー)といったオープンソース系のエッジの効いたベンチャー企業の参画を得ている。
さらにCOSFの延長線上に、SugarCRM日本語版に関連するエクステンション、ソフトウェア、サービスなど積極的に活用して、画期的な商品やサービスをエクスチェンジ(交換、取引)いただくプラットフォーム型のマーケットプレイスとして@エクスチェンジを来月からオープンさせる。
このようにケアブレインズは、新しい公共財=オープンソースを公民(図の右上)のセクターから民私セクター(図の右下)に循環して利用、普及させるプレーヤーである。それと同時に、公官セクター(図の左上)の社会資本を民私セクター(図の右下)に移動させて有効活用する役割を果たしている。ケアブレインズを結節点として、産官学の2本の矢印が、官・民、公・私の区分を融合させ、オープンなイノベーションがコトモノ作りの両面で進行中である。これららの融合的な関係や米国SugarCRM社との戦略提携関係などは、知識資産を公正に評価してゆく会計基準では、「関係性の資産」として積極的にカウントされる。
もちろんケアブレインズが位置する民私セクター(図の右下)では市場経済原理のもと株主価値の最大化がメインテーマである。知識社会の進化とイノベーションをコマーシャル・オープンソースというテーマで実現する位置取りと上記の考え方に共鳴し、「関係性」がお分かりの投資家には、弊社のステークホルダーとしてより深く「関係」して頂きたいものだ。
これまでは官が税金を集めることで官が公共財を作ってきた。これからは官に代わり民間が公共財を構築する時代になりつつある。とくに知識そのものが有形化されるソフトウェアやコンテンツは、その傾向が著しい。
上の図表はSFCの研究者、熊坂の図に手を加えたもの。「従来の公共の担い手は国や自治体などの官であった。しかし、公共財の性格がハードウェアから知識情報などのソフトウェアに比重が大きくなる中で、非効率な税金モデルから、民間資本や新しいファイナンスモデルを活用し、民間が新しい公共財構築の担い手になってゆくだろう」と熊坂は論じる。
ナルホド。この論の言うとおり。
でも、在野のプレーヤーとしては論じるよりも実行のほうが大事だ。
ケアブレインズはコマーシャル・オープンソース事業をテーマとして、民間セクターの上場企業やVCから出資を得ていると同時に、千葉県や千葉市といった地方公共団体からも助成を受け、早稲田大学ビジネススクールとも連携している。さらに、マイクロソフトと東京大学が実施する千葉県ITフロンティア産業支援協議会とも密連携して「民間資本や新しいファイナンスモデル」をおおいに活用している。
これらの産学官連携のファイナンス・スキームの中から、オープンソース、コマーシャル・オープンソースといった新しい公共的な財(モノ&コト)を生み出している。
SugarCRMオープンソースフォーラムは文字通り、公共財としてのオープンソースを不特定多数のみんなの知恵(Wisdom of Crowds)で進化させてゆこうとするモノづくりの場だ。日本で初めてできたOSS系のオープンソース・コミュニティであると同時に、産学官連携のOSS系コミュニティは世界でも初めてである。オープンソースCRMソフトウェア「SugarCRM潤vの日本語ドキュメントを作成するためのプロジェクトサイトも産官学連携にて運営している。
いっぽう、ケアブレインズが事務局をつとめる日本コマーシャル・オープンソース(TM)・フォーラム(略してCOSF)では、コマーシャル・オープンソースの民間ステークホルダであるベンダやユーザをオーガナイズし、リアルな場で交流し、ビジネス面でのシナジー効果を上げること、つまりコトづくりを目的としている。ソフトバンク・テクノロジー、日本電気、野村総合研究所、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ、東洋ビジネスエンジニアリングといったそうそうたる上場企業や株式会社アルマス(Compiere)、イージフ(Alfresco)、日本スケーリックス(Scalix)、ゼンド・ジャパン(php)、SugarCRM(弊社のパートナー)といったオープンソース系のエッジの効いたベンチャー企業の参画を得ている。
さらにCOSFの延長線上に、SugarCRM日本語版に関連するエクステンション、ソフトウェア、サービスなど積極的に活用して、画期的な商品やサービスをエクスチェンジ(交換、取引)いただくプラットフォーム型のマーケットプレイスとして@エクスチェンジを来月からオープンさせる。
このようにケアブレインズは、新しい公共財=オープンソースを公民(図の右上)のセクターから民私セクター(図の右下)に循環して利用、普及させるプレーヤーである。それと同時に、公官セクター(図の左上)の社会資本を民私セクター(図の右下)に移動させて有効活用する役割を果たしている。ケアブレインズを結節点として、産官学の2本の矢印が、官・民、公・私の区分を融合させ、オープンなイノベーションがコトモノ作りの両面で進行中である。これららの融合的な関係や米国SugarCRM社との戦略提携関係などは、知識資産を公正に評価してゆく会計基準では、「関係性の資産」として積極的にカウントされる。
もちろんケアブレインズが位置する民私セクター(図の右下)では市場経済原理のもと株主価値の最大化がメインテーマである。知識社会の進化とイノベーションをコマーシャル・オープンソースというテーマで実現する位置取りと上記の考え方に共鳴し、「関係性」がお分かりの投資家には、弊社のステークホルダーとしてより深く「関係」して頂きたいものだ。