よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

東京ビックサイトCRMエキスポにてSugarCRM出展中

2006年06月29日 | オープンソース物語
6/28,6/29,6/30の3日間、東京ビックサイトで開催中のCRMエキスポにSugarCRMを出展中。

朝会社で月末の仕事をこなして、東京ビックサイトに即移動。会場のブースに詰めて、会社の仲間とワイワイ、ガヤガヤ来場者の応対に追われる。アライアンス先、アライアンス候補会社、エンドユーザ、ベンチャーキャピタリスト諸氏、アメリカの友人、はたまた某競合会社(SFDC)の役員の方などのご訪問を受け、大忙し。(しかし、SFDCはよほどSugarCRMが気になるらしい)産学官連携でお世話になっている千葉県の方々も。それ以外の変わったところでは、大学のクラブの後輩がふらっと立ち寄ってくれたことか。(20年ぶりくらいの感動の再会!)また、会社の同僚の前職の会社の若い人たちも押し寄せてきて、時間帯によっては、なんとなく同窓会的なムードも。いかんせん小さなブースなので手狭でした。

興味深いのは、来場者の大半がすでに、SugarCRMに関してなんらかの知識をお持ちの方々だったという点だ。先進的なリードユーザである。何人かに話を聞くと、ケアブレインズのホームページによく立ち寄ってくださり、そこでデモをいじったり、製品情報を得たりしてきたという。ご来場いただいた一人のエンジニアの言葉が印象的だった。

「こうして、御社の方々に会ってじかに話を聞けて、リアルさを実感じます」と。

う~ん、リアル。なるほど、いくら優れたデモ環境を用意し、詳細は製品情報を提供しても、人は人という存在を通して、サービス、モノのリアルさを体感するのか。とするとこのクソ暑い中、東京ビックサイトにこんなにたくさんの人々が集まる訳が分かるような気がする。

リアリティを分かち合う場、それが市場なのか。
仮想的なヒト、モノ、カネに意味を与え、リアルたる取引を加速させる場、それが市場なのか。
そう仮定すれば、東京ビックサイトの「いちば」はバザールか。

7/24マイクロソフトとの連携ソリューションセミナー

2006年06月26日 | ビジネス&社会起業
今日は少しPR。

SugarCRMの日本代理店である株式会社ケアブレインズは、SugarCRMとマイクロソフト株式会社製品との連携を強力に促進する3つのソリューションを発表する。

この話は、日経ITProのニュースにも取り上げられた。マイクロソフトもいよいよ、オープンソースと手を組み始めたんですね、と言った記者の某氏の言葉が印象的だった。ハロウィーン文書のころ、たしかにMSはオープンソース陣営の動向に過敏になり、ともすれば敵対視していた。あのころと比べれば、隔世の感。ただし、厳密にいえば、今回の連携は無償のオープンソースでななく、有償版対応のソリューションを通してである。MS社の関心は、コマーシャル・オープンソースなのである。

ハロウィーン文書が流布されたころは、コマーシャル・オープンソースというカテゴリは存在しなかった。無償かつオープンソース、そして有償かつオープンソースの2種類のライセンスモデルを採用するデュアル・ライセンスに立脚するコマーシャル・オープンソースは、既存のソフトウェア企業から見れば、親和性が高い。なおかつ、自社製品の連携機能があれば、さらに組しやすくなる。

さて今回の目玉は;

(1)ケアブレインズが日本語ローカライゼーションをする最新版SugarCRM   Ver.4.5とMicrosoft SQL Serverの相互対応を強化した提携ソリューション。
(2)アウトルック・プラグイン(Outlook Plug-in)
(3)ワード・プラグイン(Word Plug-in)

詳細を紹介するセミナーの案内です。僕もスピーチするので、どうぞお時間のある方は、マイクロソフト社がある新宿南口でお会いしましょう。

さて上記ソリューションの発売時期は、2006年8月下旬を予定。SugarCRMのユーザの35%は、基盤ソフトとしてWindowsを使用している。そしてWindowsユーザの多くはデータベースサーバとしてMicrosoft SQL Serverのご活用を望んでいる。だとしたら、今回のソリューションはずばり、Microsoft SQL Serverの市場を拡げる効果があるだろう。

今般、このような顧客ニーズを受け止め、最新版SugarCRM Ver.4.5以降のバージョンにおいて、マイクロソフト株式会社が提供するMicrosoft SQL Serverとの連携を強化してゆくことになった。今回の提携ソリューションは、東京大学大学院新領域創成科学研究科、千葉県、マイクロソフト株式会社による産学官連携スキームである「アドバンストITベンチャー」=ケアブレインズの枠組みで開発されたものでもある。



IBMソリューション&テクノロジ・カンファレンス

2006年06月19日 | オープンソース物語
7月5日(水)13:30-14:20にて、IBM Solution and Technology Conferenceにて講演をすることになりました。会社の仲間の事業開発ディレクタ/シニアコンサルタントの久保田と一緒にスピーチさせていただきます。

詳細はこちらへ。

近年、急速にオープンソース対応を進めるIBM。LAMPの上位階層に位置する業務アプリのポジショニングからはオモシロイ切り口が満載です。

CRMオープンソース革命:セールス活動のILMを実現するオープンソース「Sugar CRM」のような話になると思います。補助線は情報ライフサイクル管理(ILM;Information Life-cycle Management)。テーマは陳腐化がともすれば激しいCRM関係の情報をいかにマネジメントしてゆくか、です。

もう少し具体的に言うと、マーケティング・営業・サポート・管理部門・経営などの各部門を顧客情報という観点で、シームレスにつなぐ情報ライフサイクル管理(ILM)のCRMのソリューションについて掘り下げて行きます。実は、ILMという切り口からもSugarCRMは優れた機能を持っています。たとえば、文書管理。たとえば、インバウンド/アウトバウンド・メール管理など。

セールス活動をサポートするソリューションとしては他社製品に比べて格段の低コストで導入が可能なオープンソースのCRMソリューションであるSugar CRM社の「Sugar Suite」を臨場感溢れるデモとともに紹介してゆきたいと思います。

当日は、OSS業界の方々が多数集まる予定です。お時間がある方は、ぜひいらしてください。会場でよもやま話に花を咲かせましょう。


クリニカルラダーというオープン・コンテンツ

2006年06月18日 | 健康医療サービスイノベーション
クライアントの倉敷中央病院にクリニカルラダーの作成にかかわるノウハウをコンサルティングを通して提供してきた。その成果物のクリニカルラダーそのものと、クリニカルラダーの開発手法を2年前に、倉敷中央病院の看護部長、副看護部長の方々と共著して出版した。

Publicにすることがpublishなわけなので、出版した以上著作権は僕個人にあるとはいえ、クリニカルラダーとその開発手法はパブィック・ドメインにある。とくに、公共性がつよい医療福祉分野の経営管理手法は、閉じられたものであるよりも、オープンなものであるほうが理にかなっている。そもそも、組織の運営や経営手法といったものは、クローズドである必要はなく、より多くの関係者に公開することよって、改変や改造が加えられどんどん発展してゆく可能性があるからだ。

オープンコンテンツ運動はオープンソースをヒントにして生まれた考え方だ。テキスト、画像、音楽などの知的創作物などを一般化・共有した状態に置くことを目ざす。ただし、無秩序の共有ではなく、法律的に保護され、裏づけられた共有とみなされる。また、複製、配布や改変などについての制約がかけられていないことを指したり、またはそのような状態にある創作物を指す。

オープンコンテンツは一般的に、改変するためのソースデータが同時に公開される。 これは、結果を単に共有するだけでなく、創造の過程や、更新の過程も共有される。オープンコンテントは著作権の保護下に置かれ、ライセンスにより共有する形態が定義されているのが一般的だ。

しかし、オープンソース・ムーブメントに比べ、いささかオープンコンテンツ運動には勢いがあまり感じられないのだが。紙の上であれ、ネットの上であれ、オープンコンテンツは、オープンソースソフトウェアと比べ、やはりその浸透力、展開力、進化力の点で及ばない部分がある。なぜか?その答えは、オープンにされるモノの性質、もう少し詳しく言うと、オープンにされるモノの機能と構造にある。かつて堺他屋太一が言った「好縁社会」のオープンソースソフトウェア・コミュニティでは、ソースコードという構造物そのものが、ソフトウェアの機能に直結する。しかし、オープンコンテンツでは、いくらコミュニティが存在するとしても、テキストという構造を人が読んで、理解して、解釈して、ある種の行動に移して初めて機能するというまだるっこしいステップを踏まざるをえないからだ。

OSSならばコミュニティベースで、アドオン、機能拡張、デババックなどが自在なのだが。しかし、オープンコンテンツは、読者による改変、応用、事例作成などの拡張がブラックボックスに入ってしまいがちなだ。

いぜれにせよ、こんなことができたらオモシロイか。

1)クリニカルラダー版楽市楽座のようなコミュニティを立ち上げる。
2)クリニカルラダーとその開発手法をサイトに公表しダウンロードできるようにする。
3)ダウンロードして改変、拡張を加えた場合、その改変、拡張版を寄贈してもらう。
4)コミュニティの中で、改変、拡張版のクリニカルラダーをどんどん共有し、研究してさらなる共有化をはかる。

SugarCRMのコミュニティを運営してきたノウハウを活用すれば、けっしてムリではないと思うのだが、やはり時間をあまりさけそうにないか。だれか一緒にやってくれる人がいればよいのだが、さて。

医療経営や看護経営に関するHuman Resources DevelopmentやOrganizational Behavior、ネットコミュニティの自己組織性を研究している研究者や暇がある人いませんかね?



播州赤穂→マイクロソフト→丸の内でベテランの会

2006年06月11日 | ニューパラダイム人間学
今週はよく移動した。コンサルティング・クライアントの赤穂総合病院を新幹線、在来線を乗り継ぎ往復。ヘルスケア・モードからITモードへ切り替えて、数日後には、新宿のマイクロソフトにて写真撮影会に出没。ケアブレインズは、マイクロソフト社と千葉県がコラボレートしている「千葉県ITアドバンストベンチャー」であり、このパンフレットづくりのための協力している。

そしてその数日後は、とある縁でご紹介いただいたベテランの会に呼ばれSugarCRM事業のプレゼンテーション。この会は、IT業界の論客で知られる西岡郁夫さん〔モバイル・インターネット・キャピタル代表取締役社長:(元)インテル(株)代表取締役会長〕が事務局長を務めていらっしゃる。軽い気持ちでお引き受けしたプレゼンテーションであったが、非常に濃度の高い時間を共有させていただく。

ホンネのプレゼンテーションとはいったいなにか?深い洞察を西岡さんからいただく。

その間、海浜幕張、渋谷、秋葉原でいろいろなビジネスや会議や打ち合わせで都内を徘徊。同時並行的にファイナンス関係の調整も。今日は今日で海浜幕張にてセミナーで話し、やっと一週間が終わった。隙間の時間は、出版社から依頼されている本の改訂版の原稿作りに当て込む。せわしく流れる時間をとらまえて、いろいろな方々と接し、縁をつむぎ出す。忙しいときほど、時間を創る感覚が大事かと。

さて、こうも頻繁に移動していると、ちょっとした時間はけっこうとれるものだ。新幹線や飛行機のなかでは、サクサクネットで仕事ができない反面、本に当てる時間はとれる。

司馬遼太郎の「空海の風景」上下2巻が面白い。グローバルスタンダードに日本史上初めて接し、密教の体系を構築した空海の半生をある意味で露骨に描写している。三密を縦横無尽に駆使し隔絶した真言密教の創設者・空海の最澄との屈折した人間模様のあやや、ドロドロとした政治的な駆け引きは、なるほど「南無大師金剛遍照」の世界からは見えずらい「風景」ではある。

SugarCRM,データウェアハウス&CRM EXPO出展

2006年06月07日 | オープンソース物語
来る2006年6月28日(水)~30日(金)、東京ビックサイトにて開催される「第11回 データウェアハウス&CRM EXPO」にて、SugarCRMの最新バージョン「SugarCRM Ver.4.2」を出展することとなりました。

お時間のある方、ぜひ会場にいらしてください。当日は業界関係者の方々も三々五々集まる予定です。