いい道具は大切に使えば使うほど、物語性を帯びてくる。使い込むことによって道具が創りだすモノゴトのナレッジが道具に埋め込まれ、そのたゆたゆしい暗黙知が道具の使い手と共有化されるからだ。
数多くの道具のなかでも特に自転車という道具に魅了され、憑かれる人のことを「自転車依存症」に罹っているという。この病が重篤になると、本来の手段=道具である自転車が目的になってしまうのでタチが悪いが。
片倉シルクのキャンピング車CS15-4(1974年型)は3年前にサイクリストの大橋氏(鎌ヶ谷市)から譲り受けたもの。実はO氏もサイクリスト某氏から譲り受けたので僕が3代目のオーナーとなる。いろいろいじって、しっかり走る現役自転車となった。それが古き良き自転車にたいするリスペクトだ。自転車は尊敬の念をもって接するべき道具。
キャンピング仕様のガッチリしたつくりは往年の片倉自転車の質実剛健さがただよう。
サドルだけは新品。ブルックスの大銅鋲を採用。
ハイテンション鋼のラグレスフレームにクロモリのフォーク。
この時代のクロモリは高級品。キャリアを入れると全重量17キロもある。
クロスドシートステイにリアブレーキアーチ。
年代もののカンチブレーキ。
機械工学的には最もシンプルなブレーキのひとつ。
時代を感じさせるキャンピング車のいでたち。
このあたりの雰囲気がとても気に入っている。
サカエの3アームチェンリング、サカエカスタム3。溝つきのクランクとエンブレムが時代を感じさせる。
燻し銀のようなサカエのエンブレム。
サンツアーのリアメカ。手のひらと指の感覚でポジショニングする古典的変速機。
当時としては画期的なリア変速機。
しかし十分変則性能あり。インデックスチェンジは楽だが、旧式のリア変則も味わい深い。
クラシックな風情のいわゆるJOS型テール。
上部はダイナモから電流をとって発光する仕組み。
このあたり、片倉の職人気質がでている。
グランコンペのステムに真鍮製のチンカンベル。
一生懸命みがいてきれいになった。GRAN COMPEの刻印がなんともいえない。
かつてヤジロベーをこういうようにつけるのがはやったことがあった。
しかしバッテリーランプは重量がかさむ。
ランドナー、キャンピング系はラージフランジが似合う。
SILKのエンブレム。栄光のランドナー。
この自転車は製造されたときなら33年経っているが現役。
親子3人で北海道をキャンピング。
名寄→音威子府→手塩→サロベツ→ノシャップ岬→稚内→利尻島。
装備はフロントバックとリアサイドバック。リアサイドバックは片倉純正。
音威子府あたりの原生林にて。
フロントバックは30年以上使っている。
グローブはメッシュ。ツギハギだらけだが、ツーリングにはメッシュのグラブ
が合っている。
音威子府から手塩中川までの道にはたくさん
の蝶が風に舞っている。
手塩中川の公園でキャンピング。
汗をかいて、自分の力で走り、疲れたら地べたに寝転がって寝るのが人間の基本。
自転車に乗ると人間の基本に立ち返る。
旅の原点は人力による移動。
サロベツ平原で。シルク号自転健在。
ノシャップ岬にて。ああ、つかれたぜ。
稚内駅。シルク号、エンペラー、アルプスのランドナー3兄弟。
こういうスタイルのサイクリストはもうあまりいない。
けっこうめずらしがられた。絶滅危惧種?
いまどきのマウンテンバイクやロードバイクではなく、旅のための自転車は
ランドナーであり、キャンピングだ。
彼らの母親を含め家族全員が利尻島で合流。
利尻とムリしてキャンピング仕様にしたアルプスパスハンターの凛とした姿。(萩原さんが店を閉じてしまったのは本当に残念だ)
特大のパニアバッグ(オーストリッチ製)。
ランドナーの灯火は消してはならない。自転車の世界はイノベーションの連続だ。そして日本の島野工業こそが、世界的な自転車部品メーカーとしてユーザを巻き込んだオープンイノベーション、コンポーネント化による自転車本体メーカーにたいして優位に立つ独自戦略に大きな足跡を残しつつある。技術経営的には、シマノはすごい会社だ。(WCCのOB神保もいるし)
だからといって古い自転車を捨て去ればいいというわけにはゆかない。精魂こめて職人魂を注いだモノには、時代、時代の精神や物語が埋め込まれている。
サイクリストは経験価値を自転車に見出す。機能、品質を超越する物語性といってもよいだろう。あるいはポストモダン的消費性向か。
数多くの道具のなかでも特に自転車という道具に魅了され、憑かれる人のことを「自転車依存症」に罹っているという。この病が重篤になると、本来の手段=道具である自転車が目的になってしまうのでタチが悪いが。
片倉シルクのキャンピング車CS15-4(1974年型)は3年前にサイクリストの大橋氏(鎌ヶ谷市)から譲り受けたもの。実はO氏もサイクリスト某氏から譲り受けたので僕が3代目のオーナーとなる。いろいろいじって、しっかり走る現役自転車となった。それが古き良き自転車にたいするリスペクトだ。自転車は尊敬の念をもって接するべき道具。
キャンピング仕様のガッチリしたつくりは往年の片倉自転車の質実剛健さがただよう。
サドルだけは新品。ブルックスの大銅鋲を採用。
ハイテンション鋼のラグレスフレームにクロモリのフォーク。
この時代のクロモリは高級品。キャリアを入れると全重量17キロもある。
クロスドシートステイにリアブレーキアーチ。
年代もののカンチブレーキ。
機械工学的には最もシンプルなブレーキのひとつ。
時代を感じさせるキャンピング車のいでたち。
このあたりの雰囲気がとても気に入っている。
サカエの3アームチェンリング、サカエカスタム3。溝つきのクランクとエンブレムが時代を感じさせる。
燻し銀のようなサカエのエンブレム。
サンツアーのリアメカ。手のひらと指の感覚でポジショニングする古典的変速機。
当時としては画期的なリア変速機。
しかし十分変則性能あり。インデックスチェンジは楽だが、旧式のリア変則も味わい深い。
クラシックな風情のいわゆるJOS型テール。
上部はダイナモから電流をとって発光する仕組み。
このあたり、片倉の職人気質がでている。
グランコンペのステムに真鍮製のチンカンベル。
一生懸命みがいてきれいになった。GRAN COMPEの刻印がなんともいえない。
かつてヤジロベーをこういうようにつけるのがはやったことがあった。
しかしバッテリーランプは重量がかさむ。
ランドナー、キャンピング系はラージフランジが似合う。
SILKのエンブレム。栄光のランドナー。
この自転車は製造されたときなら33年経っているが現役。
親子3人で北海道をキャンピング。
名寄→音威子府→手塩→サロベツ→ノシャップ岬→稚内→利尻島。
装備はフロントバックとリアサイドバック。リアサイドバックは片倉純正。
音威子府あたりの原生林にて。
フロントバックは30年以上使っている。
グローブはメッシュ。ツギハギだらけだが、ツーリングにはメッシュのグラブ
が合っている。
音威子府から手塩中川までの道にはたくさん
の蝶が風に舞っている。
手塩中川の公園でキャンピング。
汗をかいて、自分の力で走り、疲れたら地べたに寝転がって寝るのが人間の基本。
自転車に乗ると人間の基本に立ち返る。
旅の原点は人力による移動。
サロベツ平原で。シルク号自転健在。
ノシャップ岬にて。ああ、つかれたぜ。
稚内駅。シルク号、エンペラー、アルプスのランドナー3兄弟。
こういうスタイルのサイクリストはもうあまりいない。
けっこうめずらしがられた。絶滅危惧種?
いまどきのマウンテンバイクやロードバイクではなく、旅のための自転車は
ランドナーであり、キャンピングだ。
彼らの母親を含め家族全員が利尻島で合流。
利尻とムリしてキャンピング仕様にしたアルプスパスハンターの凛とした姿。(萩原さんが店を閉じてしまったのは本当に残念だ)
特大のパニアバッグ(オーストリッチ製)。
ランドナーの灯火は消してはならない。自転車の世界はイノベーションの連続だ。そして日本の島野工業こそが、世界的な自転車部品メーカーとしてユーザを巻き込んだオープンイノベーション、コンポーネント化による自転車本体メーカーにたいして優位に立つ独自戦略に大きな足跡を残しつつある。技術経営的には、シマノはすごい会社だ。(WCCのOB神保もいるし)
だからといって古い自転車を捨て去ればいいというわけにはゆかない。精魂こめて職人魂を注いだモノには、時代、時代の精神や物語が埋め込まれている。
サイクリストは経験価値を自転車に見出す。機能、品質を超越する物語性といってもよいだろう。あるいはポストモダン的消費性向か。
丸紅ベニックス ランドナー を購入し、
現在も乗っています。
最近になって、名車という事が 分かりました。
当時、丸紅ロッキード問題で、
自転車屋の店主おやじ が、
嫌いなメーカーなので、安く 売ってやる、、
というような ことで、買った ものです。
でも、当時の感覚は高い価格ですよね。
155日間で1万1千キロ走りました。
自転車では一泊旅行すらしたことのない素人でしたので、とても無謀な旅でした。
定年退職した今では懐かしい思い出です。