よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

天真爛漫

2011年01月29日 | 技術経営MOT


この3人は、学外某ビジネスプラン・コンテストに応募して幸いにも一次審査を通過した。授業や大学院の課題のみならず、こうして外部のチャンスを先取りしてproactiveに行動することが大切だ。

必勝を期して作戦会議。

どんどん他流試合にチャレンジして切磋琢磨するのがいいだろう。



ゲンをかついで、特大のハムカツ=「勝つ」。

ぜひとも、頑張って欲しい。頑張らなきゃイカんよ。

茨城県大洗

2011年01月27日 | よもやま話、雑談


利根川を越えて茨城方面に行ってきた。

大洗で鮟鱇(アンコウ)鍋。
茨城県の冬の代表的な鍋料理。

親潮と黒潮が交わる鹿島灘海域は
プランクトンが豊富で質が良く、
平潟漁港や久慈漁港で主に水揚げされているアンコウは
「常磐もの」と言われて別格に扱われているという。



鹿島スタジアムでは小笠原満男が、
「次の史上初を見つけに行こう」と
海の方角を指さしている。

2010年2月2日のキリンチャレンジカップでは、
対ベネズエラ戦にて1321日ぶり
の日本代表復帰を果たした。

「生」の現場の再デザイン

2011年01月24日 | 講演放浪記

<写真は日本助産師会事務局の山口幸子さんに撮ってもらいました>

日本助産師会にて講演。(その講演資料

このところ、健康医療サービス・イノベーションと人間の生老病死の関係についてツラツラと考えています。

赤ん坊を取り上げる、新しいいのちの誕生に現場で向き合っている方々は、本質的に明るいですね。この明るさが好きです。(こないだ友人が亡くなったばかりで、少なからず暗い昨今にあってはなおさらか)

生まれた時から老病死のプロセスは始まるのですが、そうしたことを丸呑みにして、やはり「生」は無条件に祝福されるべきことなのでしょう。

皆さんと昼食をいただきながら、90歳を過ぎても現役で活躍している産婆さんのお話を伺いました。臍帯血を常に浴びるために、彼女たちの腕や手は少女のようにツルンツルンだそうです。そして心身ともに大変健康な方々が多いそうです。

さて、アントレプレナーシップは、「生」の現場を再デザインする場としての助産師外来・院内助産所を立ち上げる助産師さんに強く求められています。起業家教育が、このような方面で活きてくるはうれしい限りです。

<以下貼り付け>

産科医師不足から出産難民や妊婦の緊急搬送困難など大きな社会的問題になっている昨今、正常経過をたどる妊産婦に対しては助産師が責任を持って支援する助産師外来や院内助産所の開設が社会から強く要請されています。

助産師外来や院内助産所の開設や円滑な運営には、助産師個人の助産技術の向上はもとより、院内の産科医師や他部署からの十分な理解を得て、連携体制を整え、支援してもらう組織作りが大切です。

そこで、助産師外来・院内助産所を「経営」という視点からとらえ、助産師外来・院内助産所を開設することは病院経営にどんな影響をもたらすのかについて、経営の専門家からお話をうかがいます。また、ワークショップでは効果的な病院経営につながる人員配置やケア提供の在り方を参加者とともに具体的に考えていきます。昨年度開講し、好評の研修です。

<以上貼り付け>

楽しい講演会でした。

第7回キャンパスベンチャーグランプリ:技術経営、二人のチャレンジャーが見事受賞!

2011年01月18日 | 技術経営MOT
Congratulations!!!

原顯寛(はら・あきひろ)さん日本工業大学大学院技術経営研究科第7回キャンパスベンチャーグランプリでCVG東京大賞(賞状と賞金 100万円)を受賞しました。ビジネスプランは、『ステムセルバンキング ≪幹細胞活用が誰でも活用できる社会を目指す≫』です。

原さんは、僕が客員教授をやっている日本工業大学大学院技術経営研究科の「アントレプレナーシップとベンチャー企業の経営」のコースワークで、このビジネスプランを書き上げました。

彼はなかなか面白い経歴を持っており、早稲田MBAを出てから実務を続けながら技術起業を果たすという明確な目的を持って、日工大MOTに入り、日工大MOTのリソースをフル活用しています。

原さんには、シコシコとマル秘、密談系のアドバイスをしましたが、クラスの中でもさすがピカっと光っていましたね。いいぞ、いいぞ。

あと中山政行さん東京農工大学MOTも、『位置情報を活用したソーシャルメディアによる地域活性化事業』で特別賞の「りそな銀行賞」(賞状と賞金10万円)受賞です。よかったね!あわせておめでとうございます。


     ◇     ◇     ◇


ふたりとも立派なサービス・イノベーション、ソーシャル・イノベーションの創成に向けて時代にアツく立ち向かっている。そういう奴らに知恵を付けて背中を押すのが、僕の役目だ。

賞をゲットするこということは信用創造の大きな一歩。レバレッジとして活用して、信用創造の連鎖にして欲しい。

起業家精神なきところにイノベーションは創成されず、またイノベーションを創発しない起業家もありえず。

起業家精神とイノベーションを共振させることに技術経営教育・研究のひとつの目的がある。資本主義の主要なプレーヤーは起業家であり、溌剌たる企業家精神の発揚=起業家の丁々発止の活躍によってイノベーションが創発し、ひいては、健全な資本主義が保たれるのだから。

友人の通夜:スピリチュアル・ケア・サービスあれこれ

2011年01月16日 | 日本教・スピリチュアリティ


<写真は辻宏さん帰天5年の集いから引用>

過日の友人の通夜のあと、仲間達で飲みに出かけた。

こうして飲みながら、故人の話を振り出しに、お互いの話など延々と続き、飲み会は渋谷の三次会まで続いてしまった。うつくしきかな、30年以上の仲間達よ。


<心やさしき仲間たち>

すると、仲間のひとりがボソっとこういうのである。

「一神教の葬儀はキビシイよなぁ」

なるほど。通夜というとなんとなく慰霊のような響きがあるが、先日、参会した聖公会聖パウロ教会での今は亡き友人の葬儀は遺体を前にして行う神(God)への礼拝であった。

Godの実在はサイエンスの領域では証明不可能命題なので、自分の立場は不可知論(I am agnostic about it)。別の友人は『書評:愚にもつかない、「神」の証明』を書いているが、まぁ、この立場に近い。

さて、葬儀を通じ死者を生も死も含めた全ての創造者である神に一切を委ねるということが強調された。式次第=プロトコルには、これでもか、これでもかというくらい唱和を含め、三位一体説、贖罪、召天の教えが繰り返された。(残念ながら、その式次第は教会にお返ししなければならなかったので今は手元にはない)

とくに、プロテスタントでは、外形的なものではなく、内面=信仰が重視される。

さて、プロテスタントでは人の死は忌むものではない。死とは、霊が地上の肉体を離れ、天にいる神とイエス・キリストのところに召されることと説明される。

死とは、イエス・キリストの再臨において復活するための準備のために天に召されるということになる。(牧師さんは「召天」と呼んでいたし、会葬挨拶のなかにも「召され」たとちゃんと書いてある。聖歌にも、「主よ、みもとに近づかん」とあった)。

そして死とは、天国において故人と再会できるまでの一時的な別れにすぎないという。そのようなスピリチュアル・サービスとしての会葬には、少なくとも3つの「癒し」のはたらきがあるように思える。

(1)遺族、親族、友人など地上にのこされた人間にとっては、その別れは悲しく寂しいこと限りない。慰められるべきことだ。この残された人間たちへのグリーフケア(悲嘆へのコーピング)。しかし、断じて死そのものは悲しむべき事であってはならないと教義上説明される。残された者にとって、ここに救いがある。

(2)死者が主のみもとに招かれることを牧師がガイドするサービスに参加することによって地上から故人の召天(昇天ではない)支援するスピリチュアル・ケア。

(3)故人を中心に同心円的に形成されてきた、地上の遺族、親族、友人らの共同体の絆を確認させ維持させる。コミュニティ・ケアともいえるだろう。

Godや死後の世界が絶対的なものであれ、人為的に構成されたものであれ、そういったものを媒介にして共創されるスピリチュアル・ケアには、効用があるのである。

リチュアルなものごとの中には、人が十全に生老病死を経てゆくための知恵が埋めこまれている。キリスト教ではGodを中心にそれをデザインしているし、仏教では四諦、「苦」からの解脱という主題を中心にデザインされている。もちろん会派、宗派によって様々なバリエーションがある。

でも、ひかえめに言っても、スピリチュアル・ケア・サービスは、共同体の絆~社会の大事な中心~を保持して育んでゆくためには必須のものだと思う。だから、スピリチュアル・ケア・サービスについては、とてもじゃないがagnosticではいられないのだ。


友人の通夜

2011年01月15日 | 日本教・スピリチュアリティ

学生時代、いっしょに自転車で走りまわっていた友人が突然亡くなった。

昨夜は通夜。知らせに接した仲間の一人がその痛切な思いを綴っている。

仲間の一人が昔の写真を多数通夜に持ってきてくれた。

その何枚かには亡くなった友人が写っていた。

これには、ご遺族の方々もたいそう喜んでくれた。

棺桶の中の友人は静かにだまったままだったが、

その写真のなかの彼は天真爛漫に笑っていた。


     ◇     ◇     ◇


いつしかのOB会の時、酔って彼に悪態をついて

怒らせてしまったことがあった。

その侘びもとうとうできなかった自分が

なさけない。

     ◇     ◇     ◇

聖公会聖パウロ教会での会葬挨拶のなかには、

クリスチャンの亡き友人は、

「神の恵みによる生涯を送り

平安のうちに神のみもとに召されました」

と記されていた。

冥福を祈るばかりだ。


日経ITProのコラム「経営に活かすインテリジェンス」

2011年01月14日 | 技術経営MOT
いろいろ忙しくて、しばらく書けませんでしたが、日経ITProのコラム「経営に活かすインテリジェンス」、久しぶりに書きました。「第19講:WikiLeaksの超弩級・破壊的衝撃」です。

<以下貼りつけ>

 WikiLeaksは“情報・知識戦争の9.11”とも、“超破壊的兵器”とも呼ばれている。外交戦略はおろか、公共のあり方や企業戦略、情報システムにも、かつてないほど甚大な影響を与えている。破壊的な情報・知識サービスイノベーションをもたらしている異形のメディア、WikiLeaksに焦点を当ててみよう。

<以上貼りつけ>

今年は、このコラムを更新する時間をきちんと確保したいと思います。




Master of Health Administrationで涵養するコンピテンシー

2011年01月10日 | 健康医療サービスイノベーション


コーネル大学のMaster of Health Administrationのプログラムは、卒業者を大学のリソースとしてリスペクトして有効活用します。

カリキュラム改訂に際しては、米国、世界中に散らばっているOB/OGにアンケートを送ったり、インタビューをしたりして、医療経営、医療管理分野で卓越したリーダーシップを発揮できるのかを調べます。とどのつまりは、①どのようなCompetency(能力特性・行動特性)を育むべきか、②そのためのカリキュラムはどうするのか、ということです。

技術経営以外にも、医療経営、看護経営、人的資源開発、リーダーシップ、アントレプレナーシップ開発に関与しているOBとして、このプロジェクトに協力してきました。

その結果を受けてSloan Program in Health Administration Competency Definitionsが出来上がり、アナウンスされています。そのようなコンピテンシーを開発するプラットフォームがカリキュラムで、これは、Class of 2011 Master of Health Administration Curriculum として公開されています。

医療経営という体系は、健康医療政策の影響下にあるので、まずは、Health Policy and Public Health Competenciesは外せません。その上で、Management Competencies が定義されますが、これらはビジネススクールでも強調されています。そして、Integrative Thinking Competencies とは、いわゆる統合された思考・概念化・分析系のコンピテンシーをコミュニケーション・スキルを発揮していかに活用してゆくのか、ということです。

チーム医療、コラボレーション力、コーチング力というのが、特に議論されました。面白かったのは、米国、欧州、アジア太平洋、中東などで活躍する卒業生(多くは病院長、医療関連企業トップ、プロフェッサー連中です)が、こぞって、異口同音にこれらが重要である!と喧々諤々、議論に花が咲いたことです。

それを受けて、リーダーシップとチーム・ベースのコラボレーション力(Leadership and team-based collaboration skills)やコーチングと建設的なフィードバック力(Coaching others and providing constructive feedback )、多様なグループと協働する力(Working within diverse groups )が入っています。

アメリカ文化に埋め込まれた個人主義の行き詰まりもあり、このところ、教育の現場では関係性や相互依存性を支える力を再評価する動きがあります。

そういったユニバーサルなニーズを集約させてカリキュラムに反映させ、世界中から集まる若者をトレーニングする。彼ら、彼女たちが卒業して、世界のあちこちで活躍する・・・・。そういう生態系を創り上げているからこそ、Universityと呼べるのでしょう。

このようなプロセスを踏むと、世界で活躍するために新しい人材が持つべき、グローバル・リテラシーの輪郭が浮かびかがってきます。英語フォーマットに対応できる英語力をつければグローバルに活躍できる機会が格段に高まります。また、日本語に限定すれば、国内向きの人材とはいえ、有為な人材になっていくということでしょう。

日本でも医療経営系のプログラムをデザインする際には参考になるのかもしれません。

<以下貼り付け>

Health Policy and Public Health Competencies

1. Statistical analysis
2. Population Health,social and behavioral determinants of health & Epidemiologic
analysis
3. Understanding healthcare financing, regulatory, and delivery systems
4. Legal perspectives on health policy and management issues
5. Research design

Management Competencies

6. Financial analysis, including reading financial statements
7. Organizational Behavior and Management of Human Resources Health Professionals
8. Operations management
9. Market analysis and planning
10. Strategic analysis and management
11. Advocacy, persuasion, and negotiation skills
12. Leadership and team-based collaboration skills
13. Economic analysis, including cost-effectiveness analysis

Integrative Thinking Competencies

14. Written communication skills
15. Oral communication and presentation skills
16. Ethical analysis
17. Problem-solving skills
18. Coaching others and providing constructive feedback
19. Working within diverse groups

<以上貼り付け>



里山を自転車で走る

2011年01月09日 | 自転車/アウトドア

東京農工大学MOTサイクリング部(笑)の御面々と里山、古民家探訪のニュー・イヤー・サイクリングを楽しみました。

印旛沼の北側には北総台地があり、小高い丘陵が続きます。平地と丘陵地帯の間は、雑木林、傾斜林となっていています。いわゆる里山の風景が連綿と続いています。常緑樹が多いので冬でも緑が豊かです。

南向きなので、西北からの風にあたらず、豊かな日照に恵まれています。このようなスポットいくつも点在しています。風の強い日でも、このような集落にはいると、別世界に来たような感覚に包まれます。


西印旛沼を背に。こんな風景の中を自転車で走り回るのは楽しいものです。

皆さん、とてもいい顔しています。

自転車は人を明るくし、元気にします。


旧印旛村の再生古民家<楽>へ立ち寄って、囲炉裏を囲んで、お餅とメザシを頂きました。


ほこほこと雑木の炭火で焼くお餅がとてもおいしかったです。

昼ご飯は鰻、そして、このお餅とメザシ・・・。走ることより、なぜか食べている方が多かったですね。

健康で自転車に乗れるとは、とても幸せなことです。

楽しい一日でした。


About

2011年01月02日 | よもやま話、雑談

Hiro's Area of Professional Practices

Upon graduation from Waseda University with BS in commerce, Hiro started his career with the international division of  Bridgestone Corporation. Then he moved to health services management field  with Medi Co-op, a healthcare management consultancy in Japan. He then attended graduate school of Cornell University to obtain his master’s degree in policy analysis & management. At Cornell he also attended Sloan Program in Health Services Administration. He developed his global professional career as a management consultant with Hay Management Consultants, an international management consultancy. As an entrepreneur he founded, grew substantially and sold CareBrains, Inc. to a public company in Japan. 

Running parallel with these experience, Hiro’s professional practices have encompassed strategy, human resource development, health services system design, technology management and entrepreneurship. He currently integrates his expertise into practices of management consulting, business implementation and the activities in academia. His industry experience includes pharmaceutical, medical device, hospital, telecommunication, consumer electronics, automobile, not-for-profit organization, institutions of higher education, software and open source software. He has consulted with multi-national corporations headquartered in the United States, Europe and Japan. 

He was a member of the Japanese government cabinet research team on social innovation from 2008 to 2009. He has so far published thirteen books based on his expertise and practices.

I. Strategy :

• Corporate Strategic design and implementation

• New business assessment, analysis, planning and development

• Formation of go-to-market strategy and implementation

• Due-diligence of new business

• Formulation of strategic alliance relationships 

• Financial analysis and fund raising.

II. Human Resources and Organizational Effectiveness :

• Reorganization of management structures and strategic positions 

• Design of management and governance structure

• Design and implementation of short and long-term compensation schemes

• Development and implementation of competency model

• Appraisal and assessment systems

• Motivation management and leadership

III. System Design of Health Services :

• System design of care and cure services

• Work transformation analysis and implementation

• Back-stage support system design and implementation

• Development of front-stage clinical procedure and protocol

• Assessment of service quality

• Team approach to integrated health services

• Spirituality and care service

IV. Management of Technology :

• Valuation of business and technology 

• Commercialization of technology 

• Technology marketing

• Strategic alliance and value chain development

• Licensing and acquisition of technology

V. Entrepreneurship:

• Entrepreneurship development

• Social enterprise development

• Valuation of start-ups

• Business model analysis and development

• Leadership for innovation

 

Hiro's current primary responsibilities include:

- Professor, Graduate School of Industrial Technology and Innovation, Tokyo University of Agriculture and Technology

- Visiting Professor, Graduate School of Technology Management, Nippon Institute of Technology

- Visiting Professor, Graduate School of Nursing, Sapporo City University

- Lecturer, Tokyo Institute of Technology

- Executive Board Member, International Center for Social Entrepreneurship

 

Hobby:

Bicycle touring & outdoor