「2台のテレビの置き場所を移動して、映るようにして欲しいのですが」
北九州にはボランティアを紹介するセンターがあるので、そこに申し込んでみた。
「う~ん!探してみましょう」
電話で応対した女性は、名前を名乗ってそのように返答してくれた。
10日はもう経っていただろうか、男性から電話あり(名前は名乗っているが心あたりがなし)
「テレビの移動と聞いていますが・・・」
すぐに、ボランティアの人だと分かった。
お願いします。私の口調はお願いモードの低姿勢に変わる。
相手と私の都合のいい日を調整して、訪問してくれる日を決めた。
若いのが動ける日が・・・と言っていた。
24日私の仕事の空く、午後にお願いした。
カレンダーに大きく時間と名前を記入しておく。
その日が来た。約束の時間がきたが、電話がかからない。
約束の時間はすでに30分過ぎていた。
ピンポ~ン!玄関のチャイム・・・まさかいきなり?
入口の戸を開けると、ナッパ服を着た40代位の男性が3人立っていた。
服に社名がある、“新日鉄住金”・・・と。
「新日鉄の方ですか?」 「そうです」
「よく場所が分かりましたね」 「ちょっと探しましたけど」
テレビの場所を教えると、すぐに作業開始。
移動する前と移動後の写真を撮り、「課長テレビ映りませんよ」
課長?自ら部下を率いて?・・・・と心のなかで思う。
すぐに、映らなかったので「恰好悪いな~」と呟いていた。
テレビのコードを遡って、私にはさっぱり分からないが、何か調整する場所を見つけてテレビが映るように
してくれた。
ついで、移動したあとの掃除機かけ、他にありますか? この際なんでもしますよ。
ではお言葉に甘えて、実はこのホットカーペットもう使えないのですが、私が動かせないのですよ。
リビングに敷いている、フロワーふうのカーペット。
夏は電源を切っているので、ひんやりしているが、冬その電源が入らない、最初の5分位ですぐに切れる。
電気屋に廃品処理頼むと、数千円かかるとのこと。
最初の5分の温もりを得るために、仕方なく置いているが年中敷きっぱなしで、6人座れるテーブルも動かせない。
姉が元気だったころ、二人で「今日はテーブル動かすよ」と掛け声していたくらい。
3人はテーブルをひょいと抱え、カーペットを軽々持ち上げ処分するように作業した。
お茶を用意していたので、「飲んでください本当に助かりました」
いや袖の下になるから・・・と遠慮したので、お茶位で袖の下なんて誰も思いませんて・・・
美味しいお茶ですね。そう言って、またいつでも呼んで下さい。
と引き上げた。
気分のいい企業戦士たち。
腕じまんという、ボランティアには企業が登録しているとは知っていたが、自分がやっかいになるとは
思わなかった。
感謝!
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