みみのアンテナ

得た情報を発信・また受信したい

くもの糸のカンダタと・・・

2009-08-26 19:17:51 | Weblog

玄関の戸を開けたら、畳二枚を横に並べた程の広さの花壇がある。
何の計算もせず、ただこれをここに植えようと思いついて、土を被せる
だけの、思いつきの花壇である。

夏前から、牡丹と椿の間に蜘蛛が糸を操り、巣を張っていた。
大嫌いなので、いつも蜘蛛の様子を観察がてら、その動きを留意していた。

10日ほどして、外に出たときいつも張っている場所には蜘蛛はいない。
?・・・
見回すと、獲物が掛からないと思ったのか移動していた。
今度は、反対側の椿と紫陽花に糸を掛けていた。

確かに、その辺に蝶や蛾やハエでさえ、うろついていた。
しかし、そこは困る。
私が良く頭を突っ込み、生えてくるツタを取る場所だから・・・

ほうきで、蜘蛛の巣を払い落としておいた。
翌朝、蜘蛛は退散したのかその場所にはいなかった。

やっと、私の前から姿を消してくれたと、思いながら雑草を取るべきと
ふと、花壇の壁を見やると、居た!

目線は上になる。今度は牡丹のかなり後方に陣を構えていた。
まぁ 、そこなら許してやろう。
無駄な殺生を控えておくために・・・

少女の頃に読んだ、芥川龍之介の「くもの糸」に登場の、大泥棒の
カンダタが、蜘蛛を助けたことによる恩恵の話しを、甥の6歳の長男に
数度話してきかせたことがあり、「アンタがカンダタだったら、どうする?」
それで、蜘蛛をみるたび「くもの糸」の話しを思い出してしまう。
もう一年経ち、子供は7歳で小1になった。

蜘蛛はひと月近くその場所で陣取りしていた。
獲物にありついていたのを、私は目にしたことはないが・・・

7月の下旬に甥の嫁と子供達だけが、一足先に帰ってきた。
数日嫁の実家に宿泊していた。

その間に蜘蛛がいつもの場所から、いなくなっていた。
目で追うと・・・ギョっとした。
玄関を開けると、腰位の高さで僅か30センチくらい放れた近くに
巣を張っていた。
かなり巨大になっていた。

私がギャーギャー言うと、姉は子供達に見せたいと言う。
こんな近くで、観察できないよと言って。
その場所で、蜘蛛が何度も獲物を抱いているのを見た。


お話好きの子供達は時々、我が家に顔を見せる。
その時は、蜘蛛はまだ壁側。

そのうち、遅れて帰省してきた甥とともに、子供たちがやってきた。
蜘蛛は玄関横に移動していた。
嫁が一番に見つけ、悲鳴をあげた。

子供達は興味深々。甥も蜘蛛は嫌い。
玄関先で一家でワイワイ騒いでいた。

夕方、蜘蛛も巣もなかった。
どうした?私が尋ねると殺虫剤を振りまいて、巣は甥が取り払った
とのことだった。
何だか簡単な昇天だった。そして、自分が始末しなかったことに、
ホッとした。

夕食のとき7歳の長男に「カンダタでさえ、殺さなかったのに、アンタは
殺したんだね」
「カンダタは、いっぱい悪いことをして蜘蛛を助けただけだよ。
僕は、その反対!」

小1にもなると、こんな理屈を言い出した。


信じるか?信じないか?ミステリーな話しを・・・

2009-08-21 13:24:11 | Weblog

信じようが、信じまいが、嘘のようなホントの話しをここで話したいと思った。

あれは2年前である。
我が家の跡取りである甥の一家は、長野県に転勤になっていた。
5歳と3歳の男児の父親である。

幼稚園が夏休みになると、嫁と子供達は一足先に帰省してきた。
どうやら、寸前に夏風邪をひいたようで、3歳の子供はまだ薬を飲んでいた。

帰省してきたのは午後、翌日はすぐに我が家で遊び、次の日からすぐ近くの
嫁の実家で、甥の帰省まで生活という段取りである。

実家に帰省した、嫁から電話が入った。
実家の電話番号を知りたい、3歳の次男がひきつけを起こして、
八幡の小児救急病院に来たが、携帯忘れたとのこと。

かなり慌てている声
電話番号知らないのは当然かも。
嫁の実家は、その数ヶ月前に新しく購入した近くのマンションに、
越してきて、電話番号が代わっていた。

新マンションの引っ越しには、付き合ったようだがすぐに転勤になった
ので、電話番号は携帯に覚えさせていた。

我が家で番号を教えてやる。

1H~2H位経て、次男坊は意識がなく生死の間をさまよっているとのこと。

この小児救急病院は、優れたDR,がいて、小児研修医も
11人ほどいたのを、記憶している。

かなりの治療が施されたようで、脳炎の一種であることが判明。
3分の1は死亡し、3分の1は後遺障害が残り、運がよければ正常。
の診断が下された。

長男は我が家と、嫁の実家で交代で面倒見た。

次男坊が生死をさまよっている3日目の夜、我が家では姉と私と猫とで
寝ていた。
夜中、姉が突然猛り狂うような大声を出し、私と猫はびっくりして目覚めた。

本人はもちろん、気持ち悪い夢だったと朝になって語った。
そして、背中を見て欲しいと言うが、何もないよと答えるが疑心暗鬼だった。

良く、気味の悪いのに追いかけられた夢をみたり、
誰かに足を取られたり、よく悪夢にうなされているようなので、豆球を点けて、寝るようにしたが、私が眠れなくなるのでその時は消灯していた。

その夜の夢は、なぜか生死をさまよっていた次男坊が、夢に出てきて、
姉と戯れていた。

すごい大男の、黒い姿の・・黒い塊と姉は表現していた。
ゾッとするようなとても怖い顔をして、次男坊の手を引っ張ろうとした。
姉は思わず、3歳のその子に覆い被さり必死に捕まえていた。

何度も姉の下敷きになっている子供を、引っ張ろうとしたその黒い
塊の大男は、舌打ちするように、丁度中国の時代劇に出て来る
ナタのような刀を、姉の背中に振り下ろした。

姉の悲鳴はその痛みだった。
夢の話しをするとき、本当に痛かったので、誰にも理解できないだろう
と言っている。

夜が開けて、午前10:00を過ぎた頃、嫁から一報が入った。
「今先生から、峠を越したようだと言われたの」
「あとは後遺症が残っていないか、検査するって!」

嬉しそうな明るい声に、義姉にも報告してやり3人で喜んだ。

ふと、夕べの夢は正夢やったのかもね。

気持ちの悪い黒い塊の大男は、死に神の使いだったのよ。
それで、あの子を連れて逝けなかった腹いせに、邪魔した姉の背中を
ぶった切ったのだろう。

私は、以前このブログのページで「あの世との時差」の記事を書いたが、
今度の一件を嫁に話すと、「おばちゃんが、切られたのは何時頃?}

「夜中の1時~2時位の出来事だったよ」
嫁はそのブログ記事を読んでいて、
「もしかして、時差のこと考えると、それって正夢よ、あの子に反応が
あったのは、0:00~1:00位だもの」

おばちゃんが助けてくれたんだ!

医者の治療が良かったのは当然だが、それは助かるという暗示を
その形で、教えてくれたのであろう。

このミステリーな話しの続きは、これで終わりでない。
姉は、時々背中が痛い、しびれる感じがすると訴えるようなった。

按摩に行って、肩こりや体のだるさをマッサージや針でほぐしてもらうが
このとき「おかしいな、背中にポコンと穴があるみたいに、へこむ場所
がありますね」
視力障害のその人に2年前の、背中を切られた話しをするはずもなく。

入院中に分かったが、次男が服用していた薬の副作用で、意識朦朧となることもあるらしい。
長男は、同じ薬で何ともないらしいが・・・

嘘のような、ホントのミステリーである。


町内行事に参加して

2009-08-02 17:24:39 | Weblog

組長になって、始めて川の草取りに行った。
川祭りがあるので、その準備のためにである。

何と沢山の人!
受付で、自分の町内箇所にサインをして、軍手とタオルを受け取る。

場所は、“あの辺”と指さしてくれたが・・・河原に降り立つが、
顔見知りがいない。

そこら辺の人に「どこの町内ですか?」と聞いて見るが、
「私も分からないのよ」

結局、その人がいる周辺で、刈られている草の収集にまわる。

いつもバスの中からや、
橋を通るときには水鳥や鯉をみることができるが、

河原に降りて、作業しながら観察をすると、
蟹が急いで逃げて行くのが目につく。
アメンボーが泳いでいた。

この川のやや上流での作業だが浅瀬で底が見える。
しかも、水草も沢山生えているので、小さい生き物の住処としては、
良い環境なのかも知れない。

名前が分からないが、黒い河原トンボか?鬼ヤンマもいそうだ。
すぐの草むらに、バッタや鈴虫らしきも、慌ててジャンプしていた。

途中で、せき止められ、段差のある深い方には鯉がいる。
亀の甲羅干しもみることができる。

この深い方には、満潮になると海水が入り込むが、ふと鯉がいるってことは、海水の濃度は、そんなに濃いくないのかも・・・

川の水と混じるので、当然薄い塩分だろうが・・・
浅い方にも、鯉の稚魚が泳いでいる。

何と自然が多く見られる場所だったのだろう。
改めて、この川のよさを知った。

それにしても、こんなに沢山の人達が草やゴミ拾いに来て、2時間くらいで
きれいになった。

お茶とビールを貰って帰宅した。 

天気も曇りだったので、苦痛ではなかった。