姉は、今4回目の入院をしている。
病院には、そして病室からも救急車の到着や、他の病院へ急ぐ救急車をよく見かける。
今回入院する数日前には、2回目の救急車の世話になった。
痛み止めの副作用は、便秘を伴う。
日頃より、姉が大体便秘気味とは知らなかった。
薬の副作用と相まって、便秘がひどくなり4~5日お目もじがなくなった。
だから、別に緩下剤が処方されている。
だが、水分が不足するとそれどころではない、1週間に及ぶことがあり、本人は
吐き気や、腹痛を訴える。
毎日下剤を飲んでいるので、私は安心していた。
それが、その日ベットにうずくまり、姉が私を呼ぶ。
「苦しい!掻き出して・・・」
どうやら、糞詰まりを起こしている。
私に出来るわけがない!
義姉に電話して、病院に行こうと思う、車を出して貰えないかと言うと、すぐにOKしてくれたが、玄関から車椅子に乗れる場所は、いつもは福祉タクシーの介護ドライバーが背負ってくれている。
だが、この日は休みで、介護タクシーには連絡が取れない。
義姉は、姉が自分で移動できるかと確認する。
姉は首を横に振る。
そうだ、先日のように救急車で運んで貰おう・・・・。
救急車に状態を話すと、すぐに来てくれるようになった。
折り返し電話が入り、「本人さんは、自分の病気を知っていますか?」
知っていると返事した。
すぐに、前回のようにピーポーピーポーと鳴らしてやってきた、前後するように消防自動車
が走ってきた。
どこか、ボヤでも?
驚いたことに、救急車の後に止まった。
両方から、救急隊員と消防士がぞろぞろ降りてきた。
そして、10人くらいで我が家にどやどやと上がってきた。
姉に声を掛けながら、手早くしかし慎重に担架に乗せて降りていく。
一緒に乗り込んだ私は、今度はしっかり車の中を観察した。
ちょっとした病院みたいに、イロイロ機械や計測機が搭載されていた。
それにしても、どうして消防自動車が一緒に来たのだろうか?
さすが、病院には来なかったが・・・
義姉に言うと「今はセットになっているみたいよ。救急車が間に合わなかったり、手が足りないときに応援するために」
義姉はヘルパーで介護福祉士の資格も持っているので、その情報は当たっているかも。
だが、やはり2台は必要無いのではないか?
患者は一人だと、始めから伝えているでないか。
病室からみていると、救急車と消防車が前後して病院近くの家の前で止まった。
担架が消防自動車に運び込まれると、出発したのは消防自動車だけだった。
招集要望があったときは2台でいき、目的病院には1台でと言うことなのかな?
姉は無事病院で、処置して貰ったが帰りは往生した。
ケアマネさんに連絡して、どうにか別な介護ドライバー来て貰って、ことなきを得た。