ホテルにチェックインできずに、まず向かった場所はブリジストン美術館。何となくこの人の作品は気になっており、非常に見たかった展覧会「カイユボット展 都市の印象派」を見ていこう。
「自画像」:渋い壮年っぷりで、ちょいとナル入ってるか。ただし、次の老年の自画像は諦念が現れていた。
「ピアノを弾く若い男」:グランドピアノもそうだし、壁紙などの趣味もいい。上流階級の画だね。
「昼食」:これはいい。窓からの光はフェルメール的でもあるし、少し多視点になっているところはセザンヌ的でもある。
「室内-読む女性」:新聞を読む女性。これも近代の姿だろう。
「脚を拭く男」:顔がぼんやりと表情が描かれておらず、揺らめくようなタッチはムンクを思わせる。
「ヨーロッパ橋」:鉄筋のパワーとぼんやり佇む男の悲哀。細かいところもしっかり描いてあり、明らかに力がこもっている。
「ヨーロッパ橋にて」:「ヨーロッパ橋」のバリエーションで3人の男がすれ違っている。二人は上流階級で、一人は労働者階級なのだが、いずれも顔は描かれていない。一人の人物はちょうど画面の端でカットされており、写真の影響が感じられる。
「建物のペンキ塗り」:空も道路も、建物の壁も大部分が白だ。これはユトリロ以上だな。
「見下ろした大通り」:こういう作品も、高層建築(といっても数階建てだろうが)がなくては描けない作品だ。
「シルクハットの漕手」:紳士がゆったりとカヌーを漕いでいる。これは田園風景だね。
「ジュヌヴィリエの平野、黄色い畑」:あれれ、意外と田舎の風景も描いているんだ。
「セーヌのプティ・ブラ、アルジャントゥイユ近く」:これはかなりモネだねえ。
「キンレンカ」:ピンク地に緑の葉と赤い花を描いた、デザイン的作品。
絵画のほかにかなり写真作品が展示されていたのだが、その影響は彼の作品の構図の上に確実にあると思う。私はすっかり「都市」ばかりを描いていた人かと思っていたのだが、思った以上に田舎の風景が多かった。また、彼の作品を随分「○○的」と書いてしまったが、かなり裕福な絵画コレクターでもあったカイユボットが、素直に好きな作家のいいところを吸収したのだと考えるべきだろう。半分は思った通りのような、残り半分はそうでもないような展覧会だった。
ここで、今日はホテルにチェックイン。飲みに繰り出そう。
「自画像」:渋い壮年っぷりで、ちょいとナル入ってるか。ただし、次の老年の自画像は諦念が現れていた。
「ピアノを弾く若い男」:グランドピアノもそうだし、壁紙などの趣味もいい。上流階級の画だね。
「昼食」:これはいい。窓からの光はフェルメール的でもあるし、少し多視点になっているところはセザンヌ的でもある。
「室内-読む女性」:新聞を読む女性。これも近代の姿だろう。
「脚を拭く男」:顔がぼんやりと表情が描かれておらず、揺らめくようなタッチはムンクを思わせる。
「ヨーロッパ橋」:鉄筋のパワーとぼんやり佇む男の悲哀。細かいところもしっかり描いてあり、明らかに力がこもっている。
「ヨーロッパ橋にて」:「ヨーロッパ橋」のバリエーションで3人の男がすれ違っている。二人は上流階級で、一人は労働者階級なのだが、いずれも顔は描かれていない。一人の人物はちょうど画面の端でカットされており、写真の影響が感じられる。
「建物のペンキ塗り」:空も道路も、建物の壁も大部分が白だ。これはユトリロ以上だな。
「見下ろした大通り」:こういう作品も、高層建築(といっても数階建てだろうが)がなくては描けない作品だ。
「シルクハットの漕手」:紳士がゆったりとカヌーを漕いでいる。これは田園風景だね。
「ジュヌヴィリエの平野、黄色い畑」:あれれ、意外と田舎の風景も描いているんだ。
「セーヌのプティ・ブラ、アルジャントゥイユ近く」:これはかなりモネだねえ。
「キンレンカ」:ピンク地に緑の葉と赤い花を描いた、デザイン的作品。
絵画のほかにかなり写真作品が展示されていたのだが、その影響は彼の作品の構図の上に確実にあると思う。私はすっかり「都市」ばかりを描いていた人かと思っていたのだが、思った以上に田舎の風景が多かった。また、彼の作品を随分「○○的」と書いてしまったが、かなり裕福な絵画コレクターでもあったカイユボットが、素直に好きな作家のいいところを吸収したのだと考えるべきだろう。半分は思った通りのような、残り半分はそうでもないような展覧会だった。
ここで、今日はホテルにチェックイン。飲みに繰り出そう。
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