正式には斜拱渠(しゃきょうきょ)と言い、鉄道に対し角度をもつレンガ組
のアーチトンネルのことです。気にかかったことがあり2度目の訪問です。
(2022.03.24)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/90/a75796f4f9c7f0db38d2ddf2f55c5686.png)
Google Mapの航空写真に書き込み(左の川端通通リは茨木川橋梁)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/0f/75be2991fc5231d6c7a0affe37f41604.jpg)
開花が始まり、元茨木川遊歩道の桜の木の根っこからも咲いていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/da/3478687a84f667d428e875c297b7655a.jpg)
南から見るレンガ造りの門ノ前架道橋
上部はJR京都線下り2車線が走っています。(ねじりまんぽは下り線)
トンネルとレールの交差角(斜架角)θは図上計測で70度です。
文献によると斜架角の方向は「左」ですが、何を基準としているのか
わかりません。このとき起拱角βは「左」上りです。(下5枚目の写真)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/c9/a2fe7be15e54f5610acc39522e0bda22.jpg)
もう少し近づくと、レンガが捩れていることが分かります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/3b/63578e475d1912ce952d6ca3cab703d6.jpg)
坑口にあった「史跡丸また」の文字、地元では「田中の丸また」と……
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/9b/f2ed00f3f5b1e58d4e5b809ac858aeef.jpg)
「丸また」について
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/c2/bb5dec4144499fb622bca8f6000c4509.jpg)
下部は大きな石組
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/02/e5012b86de966814744cb2bf1698237e.jpg)
上部電車のレールとトンネル天井のレンガ張りは、強度上直角になっています。
そのため、垂直壁の水平面に接するアーチは、角度β(起拱角)がついています。
斜架角は左70度(「ねじりまんぽ」の諸元 小野田滋他より)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/7e/742c43febc68ea5fd1eb583050bec890.jpg)
スマホアプリの傾斜計でβの角度を測定しました。13.1度でほぼ計算値通リ?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/6f/57b792f8fed1f2fc2e83bb8402b7f377.jpg)
北側に進み、中間点より南側を見ると、ここまでがレンガ組み
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/a5/37b090b979b7ae5bc58c15f7b04928fa.jpg)
北側の坑口から見るJR京都線上りは、コンクリート壁の橋梁
ねじりまんぽとは別物、後の交通量の増加に伴い増設されたものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/67/a89088357e958166ecdeaf338e9397a3.jpg)
右の元茨木川の土手に上がって、架道橋を見ました。
すぐ西隣の川端通リにはレンガ壁のユニークな茨木川橋梁があります。
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