箕面里山のブログ part2

 里山歩きと山野草のことなど_猪名川町大日山よりみる北西の山やま

米原から京都間の鉄道・狼川トンネルの推移

2024年07月17日 | 関西周辺のねじりまんぽ探索
狼川トンネルの推移が知りたくてまとめてみました。(2024.07.14)
狼川トンネル跡と斜め上の東海道本線を眺めれば、高さ的にその間に挟まれ
た狼川があるとは想像できません。ここには鉄道発達の歴史が見えてきます。
狼川トンネルの記事はこちら

狼川トンネルと線路の模式図……少しは分かりやすくなったかな??
草津駅との間には、旧草津川隧道(天井川下の鉄道、国道)がありました。


わが国における鉄道トンネルの沿革と現状(第3報)小野田滋他 より

トンネル右側(南側)が新設された下り線、左の既設トンネル上り線は
蒸気機関車の煤煙で上部が黒いように見えるのですが……。

年表
1889年(明治22年)
  新橋駅から神戸駅間開通(上り線) 路線名称は東海道線となる
  逢坂山トンネル経由、狼川トンネル上り線運行
1897年(明治30年)
  複線化、狼川トンネル下り線開通
1921年(大正10年)
  東山トンネル開通、大津~京都間の路線が短縮
1956年(昭和31年)
  東海道全線が電化、狼川に複線の狼川鉄橋を新設 狼川トンネルは
  明治22年~昭和31年まで運行した 新線路法面で狼川トンネル上り
  線が半分埋没する レールは上下線共撤去され廃線となる
1968年(昭和43年)
  草津から京都間が複々線となり、狼川鉄橋を拡幅 狼川トンネル上り
  線は埋没し消滅、下り線は中央部を埋め戻し、東西坑口の上部のみ
  残存している
注)
  東海道線の電化により、狼川トンネルから狼川を跨ぐ線路に付け替え
  鉄道橋の名称を探したが、分からなかったので仮に狼川鉄橋とした



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岐阜県大垣市のねじりまんぽ・甲大門西橋梁

2024年07月16日 | 関西周辺のねじりまんぽ探索
樽見鉄道・東大垣駅に近い甲大門西(こうだいもんにし)橋梁に戻って
きました。(2022.05.08)




八幡神社の北側は樽見鉄道、ここの後ろが甲大門西橋梁です。

北側坑口

北側坑口左側、ねじりまんぽならではの鋸歯

同右側、側壁も煉瓦積みですが、坑口のみ石積みです。

きれいなねじりです。

斜架角は左70度(「ねじりまんぽ」の諸元 小野田滋他より)

 
南側坑口

南側坑口左側、鋸歯がくっきり


同右側

名札が甲大門橋梁とありましたが、坑口上の名札は甲大門西橋梁です。

樽見鉄道東大垣駅に到着、JR大垣駅から帰阪、岐阜県を後にしました。



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旧揖斐川橋梁(国指定重要文化財)を歩いて渡る

2024年07月15日 | 史跡・神社仏閣巡り
揖斐川を挟んで二つのねじりまんぽがあるので、旧揖斐川橋梁を渡りました。
(2022.05.08)
重文の旧揖斐川橋梁を渡ることができ、さらに北側の樽見鉄道揖斐川橋梁も
見ることができよい経験ができました。



旧揖斐川橋梁と樽見鉄道揖斐川橋梁は共に歴史のある、明治時代の遺産です。
(GoogleMapの航空写真より)

揖斐川左岸から見る旧揖斐川橋梁

旧揖斐川橋梁(初代揖斐川橋梁)
明治20年1月に供用された東海道線開通当時の橋梁として唯一、現位置に
現存する貴重な近代化遺産です 。(大垣市HPより)
今は舗装して歩行者・自転車専用道になっており、歩いて渡りました。

上流は樽見鉄道揖斐川橋梁(明治22年運用開始した国鉄御殿場線橋梁を移設)

揖斐川上流と5弦の曲弦トラス、左端のみ平行トラス、左奥は伊吹山かな?

東海道本線の三代目(平行弦ワーレントラスの)揖斐川橋梁を電車が通過
両橋梁の間にあった二代目橋梁は昭和60年に撤去、現在は両岸の橋台のみ。

旧揖斐川橋梁を渡り終えて、揖斐川右岸へ…


  旧揖斐川橋梁の説明板

右岸より見る手前が初代、下流側が三代目でかなり大きいです。

樽見鉄道揖斐川橋梁、重厚な5連ワーレントラス、左端のみ平行弦トラス



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岐阜県瑞穂市のねじりまんぽ・田中吹橋梁

2024年07月14日 | 関西周辺のねじりまんぽ探索
JR大垣駅から樽見鉄道に乗り換えて、横屋駅から田中吹橋梁に向かいます。
(2022.05.08)
駅から少し東に、広い車道を南の東海道線に真っ直ぐ、線路手前を東に…。
関ヶ原の二つのねじりまんぽは水路でしたが、こちらは道路なので楽でした。




樽見鉄道横屋駅で下車

田中吹橋梁、水路は暗渠になっており上は車道になっています。

北側坑口、4層の煉瓦積みです。

いきなり鉄板巻の補強

鉄板はトンネル軸心に直角なので、左右煉瓦の長手幅に差があります。
坑口端面の鋸歯もきれいに見えます。

横壁は石積み

軽トラックが通リすぎてゆきます。

きれいなねじれ


斜架角は左70度(「ねじりまんぽ」の諸元 小野田滋他より)

南側坑口

煉瓦に刻印、L301

南坑口右側

同左側、次は重文の旧揖斐川橋梁を渡ります。



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関ヶ原のねじりまんぽ・小田原川橋梁

2024年07月13日 | 関西周辺のねじりまんぽ探索
小田原川橋梁は、東10分くらいの近さなので助かりました。(2022.05.08)
見出し画像は関ヶ原駅向かい側ホームにあった、東西武将名付きの合戦図です。
ついでに鉄道のこと、北に大きく迂回している下り大阪方面行き特急専用線。
なぜこのような迂回路線を作ったのか、それには急勾配と歴史の変遷が……




北側坑口前道路脇の水路調整ゲート、その梯子を使用させてもらい昇降
ここの所だけ水深は膝下までありましたが、紐付き長靴で通過しました。


道路橋をくぐります。

北側坑口

側壁は石組み、川床はコンクリートです。

見事なねじりまんぽです。


斜架角は左70度(「ねじりまんぽ」の諸元 小野田滋他より)

川床に敷石、歩きやすい


南側坑口近く


南側坑口、小田原川橋梁の名板があります。
この先少しばかり上流を歩きましたが、擁壁が高く脱出できませんでした。

北側坑口に戻り、水たまりの堰を越えて橋の下をくぐり地上へ脱出です。
これから東大垣に移動して、あと二つあるねじりまんぽを見に行きます。



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関ヶ原のねじりまんぽ・穿屋川橋梁

2024年07月12日 | 関西周辺のねじりまんぽ探索
岐阜県に遠征してきました。まずは関ヶ原町の穿屋(うや)川橋梁からです。
(2022.05.08.)
このねじりまんぽの特徴は、両端が平行、中間がねじり積みということです。
長さは北側平行積み4割、中間ねじり積み4割、南側平行積み2割の感じです。



古戦場の街、JR関ヶ原駅からスタートです。

旧中山道を東に向かうと、若宮八幡神社、一つ軒民家で、すぐ一ツ軒交差点…
穿屋川が横切り東海道線をくぐっていますが、草に埋もれて分かりにくいです。

こちらからは川に降りられそうにないので、北側に回り込みました。

こちらの北側はなんとか降りられそうです。

早速、用意の長靴をはきます。

アーチは平行煉瓦積み、垂直側壁は石積みです。

きれいな平行煉瓦積み

中間部はねじりまんぽ、石ころが多く歩きにくいです。

かなり急な起洪角、南坑口はまた平行積みで、煉瓦三層の段差です。

中間はきれいなねじれ、その先南側は段差のある平行積みです。


斜架角は左57.5度?(「ねじりまんぽ」の諸元 に穿屋川橋梁の項目なし)

その向こうは段差のある平行積み、南側は水深がありそうなのでUターン

北に向かって左壁

その先は煉瓦三層の段差(謎です)がある平行積みです。

南側坑口、この先は水深ありそうなのでUターン

北側の最初降りた所から上がり、次の小田原川橋梁に向かいます。


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野洲市のねじりまんぽ・市三宅田川橋梁

2024年07月11日 | 関西周辺のねじりまんぽ探索
野洲市のねじりまんぽ・市三宅田川橋梁を見てきました。(2022.05.14)




野洲駅手前の車窓より見る、左から田中山、明光寺山、三上山(近江富士)

線路沿いに野洲川方向に歩くと、「銅鐸とまほろばの里」の欄干と三上山が
写真欄干の絵画は、市道市三宅明光寺線がJR東海道本線をくぐるところに
あり、南側近くには祇王井川が流れ祇王井川伝説の説明もありました。

手前にあった普通の煉瓦積みトンネル

北側は護岸が高いので、南側民家の横から川に

南側坑口

きれいにねじれた煉瓦のアーチ

斜架角は左78度(「ねじりまんぽ」の諸元 小野田滋他より)

南坑口右側

南坑口左側

中ほどから北側

北側坑口



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草津南のねじりまんぽ・狼川トンネル

2024年07月10日 | 関西周辺のねじりまんぽ探索
草津南のねじりまんぽ・狼川トンネルを見てきました。(2022.05.14)
このねじりまんぽは、次の特徴をもつ特異な存在です。
① このトンネル(鉄道用)は狼川(天井川)の下を潜っている
② 中間部は普通の平行積みで、両端だけがねじれている
③ 狼川とトンネルの交差角がかなり斜めなのに、中間部は普通の煉瓦積み
④ 坑口(坑門、ポータル)の装飾が、数少ない本格的で立派なものである



狼川の対面(南西側)にも坑口が見えるそうですが、民家の裏庭なので
遠慮しました。


交差角(斜架角)をGoogle Map をもとに計ったら左約51°でした。
斜架角の方向角度は記載なし(「ねじりまんぽ」の諸元 小野田滋他より)


左トンネルの上は狼川、正面は東海道本線、現在の姿は高さ的に三重構造
のはずですが、トンネル中央部は埋戻されています。


見えているトンネルは南側下り(京都行き)、上り線は現在の新線下に埋没

要石と上の帯石、付け柱(ピラスター)も備えて本格的


土砂に埋まって、かろうじて残っている坑口のアーチ部


奥は平行、坑口はねじれています。


坑口に向かって左側、垂直壁の水平線とアーチ末端との起拱角を確認できます。


向かって右側、ねじりは少なく平行に近いです。


車道の擁壁に上がって眺めると、ちょうど電車が通過して行きました。
トンネルの上端と鉄道レールとの間隔は、狼川が流れるスペースはなさそう。
複々線化工事の折、狼川を掘り下げトンネルを埋め戻したのでは……
などと想像しながら現場を後にしました。



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大津市瀬田のねじりまんぽ・浅川橋梁

2024年07月09日 | 関西周辺のねじりまんぽ探索
篠津川橋梁に続いて、瀬田にある浅川橋梁を見てきました。(2022.04.30)
たぶん、ねじりまんぽで一番小さいのでは? 探索には少し勇気が必要です。


R26浜街道、大津市大萱一丁目にある東海道本線の架道橋

東側に平行してあった人道トンネル・「大萱地下道」を北に抜けます。

通り抜けて北側から見ると電柱の右下に小さなトンネルが…

ありました、浅川橋梁の銘板

腰を下ろして奥を眺めると、潜れそうですが通行人が多くてちょっと……

もう一度南側に戻ると、車道と地下道の間に溝があり、ここから入りました。

とても狭く腰を折っても頭が天井にこすれます。水も少しあります。
レンガはしっかり捩れていて、保存状態も良好でした。

Google Map に記入した浅川橋梁の位置(推定です)
「ねじりまんぽ」の諸元 小野田滋他 には浅川橋梁の記載はありません。

北側の煉瓦は平行に積まれています。
ここを通り抜けて北側の車道に顔を出す勇気がないので引き返しました。



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大津市杉浦町のねじりまんぽ・篠津川橋梁

2024年07月08日 | 関西周辺のねじりまんぽ探索
兵田川橋梁に続いて、すぐ北にある篠津川橋梁を見てきました。
(2022.04.30)





車道を線路ぎわまで行き、上から篠津川橋梁の東坑口をながめました。


引き返して降り口を探していたら、ゴミネットの傍に鉄梯子が…

小さな梯子ですが降りるには十分、利用させてもらいました。


東側坑口


東坑口右側


東坑口左側


立派で美しいねじりまんぽ


斜架角は左57度(「ねじりまんぽ」の諸元 小野田滋他より)


西側坑口


西側坑口右側


西側坑口左側


東坑口に戻る途中、西を振り返ると中間にコンクリートカルバートが…


御殿浜に向かうと煉瓦塀が、地名も瓦ヶ浜です。
次は瀬田駅に移動して浅川橋梁を見に行きます。



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