衆人の中で巻尺はどうも……と思って、いろいろと試行錯誤をしてきました。
ターゲットを設けて比例計算で樹木から測定点までの水平距離を求めるのも、
やってみると結構手間がかかり誤差も出やすいということが分かりました。
人出が多い時間帯や土日祝、人の多い所は避けて迷惑にならないよう素早く
測定を終えるよう準備をして出かけたいと思います。（2024.03.30）
前回の写真とほとんど変わりません。
写真では重りの糸と定規下面の角度が90度になっていないようですが…
カウンターウエイトで水平器や建物の水平線と合うよう調整済みです。
精度は0度±1度以内の範囲だと思います。（1度は3.5％の誤差です）
照準を定めるとき早く安定するよう糸ガイドと重りを取り付けました。
巻尺と小道具です。
巻尺はトラスコ中山製、テープ幅10mm、重さ300g、寸法Φ100x厚25ｍｍ
￥2382円amazonで、20m以上の樹高のときは同じ巻尺で尺取りで測ります。
ペグ、竹串を地面に打って巻尺テープ端を止めます。
止めピンは幹周の測定時、巻尺テープの端止めとテープが途中でズレない
よう受けに使用します。
その他
① 平坦な場所で仰角45度が得られる所で測定します。
② この測定具は45度専用なので角度を読み取る必要はありません。
③ 樹木と測定点間の水平距離に視点の高さ1.5mを加えれば樹高です。
④ 仰角は樹木梢の天端を見ますが、丸い樹冠では少し低めを見ます。
茨木市三島丘の疣水神社で保護樹林を見てきました。（2024.03.16）
疣水神社（磯良神社）
鳥居
保護樹林第2号、クスノキ、ムキノキ、疣桜、クロマツ、エノキ、フジ
拝殿
左、ムクノキかな？
クスノキ
西河原公園
三咲町の文政の道標、右い者（ば）らき、左そうち寺 道
西河原公園は2回行ったのですが東隣の新屋坐天照御魂神社はじめてです。
（2024.03.16）
1新屋坐天照御魂神社（にいやにますあまてるみたまじんじゃ）
保護樹林第1号、クロガネモチ、アベマキ、クロマツ
由緒書
境内
拝殿
太田不動尊から疣水神社に行く途中にある継体天皇凌に寄ってきました。
（2024.03.16）
西国街道を高槻方向に進むと太田神社の石灯籠が
太田東芝児童遊園、ここから南は東芝の工場でした。
公園から見るNTTデータセンタ、広い敷地です。
継体天皇凌の入口
宮内庁注意書き
松の間を行くと見えてきた鳥居
継体天皇凌の拝所
皇統の断絶を救われた継体天皇、今まさに危機的状況に。
安威川に架かる太田橋渡ると西国街道沿いに、変わった保存樹木のムクノキ
がありました。（2024.03.16）
傍に大きな樹木が倒れていると思っていたら、よく見るとムクノキの縦の幹
と繋がっていました。
R46茨木亀岡線と西国街道の交点にある安威神社御旅所
拝殿
境内にあった立派なクスノキ
安威川に架かる太田橋
橋を渡ってすぐ左手にあった西国街道の説明板
保存樹木のムクノキ
大田不動尊
茨木市DBによれば、幹周189cm、樹高10m、樹齢130年
説明板の下に横たわる太い幹が見えますか。
ナント！右に横たわった太い幹に繋がっています。
近づいてよく見ると確かに一本物です。
別の位置から
横たわっ幹の根元付近は生えた草で覆われています。
太田不動尊のエノキ、「茨木市の指定保存樹木を訪ねて」より引用
原型を留めなくなった…茨木市DBからは消去されています。
朽ち果てたエノキの根元、左はムクノキの根元、？？
金網柵の中の枯れたエノキ、突支棒（つっかいぼう）が見えます。
ムクノキと同じ所に生えており、どのようになっていたのか不明です。
2017年（平成29年）着工した北大阪急行電鉄延伸は途中3年の延期をはさみ
3月23日やっと竣工開業しました。
千里中央駅との間に箕面船場阪大前駅もでき地域の中心として期待されます。
千里川から見るstation棟
北急箕面萱野駅とバスターミナル
グリーンのかやの広場
野外ステージもあり、いろんなイベントが開催されそうです。
新装して明るくなったイオンの店舗
天気が良かったので自然観察学習館（森の教室）から東の端・世界の森
まで樹木を見ながら歩いてきました。（2024.03.16）
学習館前のメタセコイア
ラクウショウと気根
世界の森のユーカリ
逆光で真黒に写ったユーカリ
サンシュユの近くにあったユーカリの巨樹の切株
サンシュユ、今年も黄色のかわいい花を咲かせてくれました。
晩秋にはグミ（茱萸）に似た赤い実を、味は渋くて甘酸っぱいです。
世界のの森の東端、左メタセコイア、左手前オウバイ、右樹種不明の大木
オウバイ（黄梅）、迎春花とも
箕面市指定の保護樹木クスノキが剪定されていかにも寒そうでした。
（2024.03.08）
なぜ剪定されたのでしょう…
緑が繁ったころのクスノキ（ネットより借用）
自作の樹高測定具がなんとか形ができたので試してみました。（2024.03.22）
樹高測定の誤差は最小でも±10％はあると思います。
また樹木は成長し、あるいは災害や人為的な剪定などで梢を損失します。
季節によっても梢の姿は変化します。
したがって、これくらいの高さだったのか…と目安程度に思っています。
測定結果（測定2回の平均） ＜ ＞は水平距離巻尺実測による
保存樹木 第22号 クスノキ
11.4m 斜面に生えているので測定困難
市のDB 17.0m
＜水平距離 11.2m 樹根元 -1m 視点高さ 1.5m 樹高 13.7m＞
保存樹木 第23号 クスノキ
17.3m
市のDB 18.3m
＜水平距離 22.8m 視点高さ 1.5m 樹高 24.3m＞
保存樹木 第25号 イチョウ
14m ターゲットの配置に問題があると思われる
市のDB 17.3m
＜水平距離 13.4m 視点高さ 1.5m 樹高 14.9m＞
今後の課題
① 照準の仰角45度は正確か水平器で確認、再現性は？
② ターゲットの正しい配置は？幹の端から左右に○○m
③ 推定樹高とターゲット間隔の比率はいくらがベテー？
4：1くらい？
思ったこと
今回の樹高測定は、ターゲット間隔から比例計算で求める方法です。
巻尺で大げさに測定しないのはいいのですがやや廻りくどいです。
45度で樹の天端を見上げた位置から樹木までの距離を直接巻尺で
測るのが王道なのでケースバイケースで……及び上の比例計算の
実証にできないかと…
＜ ＞を含め樹高測定値がバラバラなので今後検証が必要……
トータル
