狼川トンネルの推移が知りたくてまとめてみました。(2024.07.14)
狼川トンネル跡と斜め上の東海道本線を眺めれば、高さ的にその間に挟まれ
た狼川があるとは想像できません。ここには鉄道発達の歴史が見えてきます。
狼川トンネルと線路の模式図……少しは分かりやすくなったかな??
草津駅との間には、旧草津川隧道(天井川下の鉄道、国道)がありました。
わが国における鉄道トンネルの沿革と現状(第3報)小野田滋他 より
トンネル右側(南側)が新設された下り線、左の既設トンネル上り線は
蒸気機関車の煤煙で上部が黒いように見えるのですが……。
年表
1889年(明治22年)
新橋駅から神戸駅間開通(上り線) 路線名称は東海道線となる
逢坂山トンネル経由、狼川トンネル上り線運行
1897年(明治30年)
複線化、狼川トンネル下り線開通
1921年(大正10年)
東山トンネル開通、大津~京都間の路線が短縮
1956年(昭和31年)
東海道全線が電化、狼川に複線の狼川鉄橋を新設 狼川トンネルは
明治22年~昭和31年まで運行した 新線路法面で狼川トンネル上り
線が半分埋没する レールは上下線共撤去され廃線となる
1968年(昭和43年)
草津から京都間が複々線となり、狼川鉄橋を拡幅 狼川トンネル上り
線は埋没し消滅、下り線は中央部を埋め戻し、東西坑口の上部のみ
残存している
注)
東海道線の電化により、狼川トンネルから狼川を跨ぐ線路に付け替え
鉄道橋の名称を探したが、分からなかったので仮に狼川鉄橋とした
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